「みんなが行った事がある」のみんなって何人?
今日もお疲れ様です。
お腹が痛い時にいつも思う事🤢
私何か拾い食いしたかなー🙄
いやいや、した記憶ないんだけどなー😓
そう思い、痛さを紛らわせている自分がいます。
小学3年の時の話。
地元に有名な遊園地があった。
そこは他県からも観光客が沢山来る。
住んでいる場所から少し離れている為
行くとしたら電車か車になる。日帰り可能。
(当時高速バスは無い)
クラスの友達も日曜日に家族と行った話をよく聞いていた。
でも私は行った事がなかった。
反対に友達からまだ行ってない事を驚かれていた。
帰宅して母に聞いた。
「ねぇ、お母さん、友達みんながあの遊園地に遊びに行った事あるって言うんだけど何でうちはないの?」
母は面倒くさそうな感じで
「みんながみんなってあんたの友達2、3人だけが行ったんでしょ?それはみんなじゃないから!」
「でも…ほとんどの友達が行ったって言ってたもん!」
「じゃぁ、調べてみたら?うちみたいに行った事がない人だっていると思うよ。」
母は自信満々に言う。
「分かった。じゃあ、クラスのみんなが行った事あるって言ったら遊園地連れて行ってよね!」
「クラスみんながあるんならね。まぁ、それは無いと思うけど。」
鼻で笑われてしまった。
次の日から私はリサーチを開始した。
リサーチと言っても何てことは無い、クラス全員に聞いて回るだけだ。
現在小学3年のひとクラスは何人位なんだろう?
私はベビーブームの頃に生まれた為、当時のひとクラスの人数は44人か45人だった。
机も椅子も教室の後ろギリギリまで置いてあり余裕はない。酷い時は教室が足りない為校庭にプレハブ校舎が建つ程だ。
話が脱線してしまって申し訳ない。
紙と鉛筆を持ち、出席番号順にクラスメイトに聞いていく。
遊園地のアトラクションの話、誰と行った、車で行った、何を食べた、お土産を買ったと聞けば聞くほど楽しそうにみんなが話してくれる。
行った事がない私はクラスメイトの話す内容を頭の中で想像する。
聞いている途中で反対に私に聞き返すクラスメイトが大半だった。
「夕希ちゃん、行った事ないの?」だ。
私は引きつった笑いしか出来なかった。
当日にリサーチは完了した。
驚いた事にその遊園地に行った事がないのは
クラスで私一人だけだった。
私だけ行った事がない事実に少し落ち込み
母が言った「行った事がない人もいるから。」
の言葉に
いないやん!!!!!!!と突っ込みたくなり
同時に母を嘘つきと思ってしまった。
鼻息荒く帰宅し、母に言った。
「お母さん、クラスのみんなに聞いたよ。みーーんなあの遊園地行った事あるんだって!」
「みーーんな?」母は眉をしかめる。
「そうだよ、お母さんがクラスのみんなに聞いてみたらって言ったから、私クラス全員に聞いたんだよ!」
「クラス全員?」
まさか私がそこまでするとは思わなかったみたいで驚いている。
「クラス全員みんな遊園地行った事あるんだって。私だけだよ行った事ない人。クラス全員行った事があるなら遊園地連れて行ってくれるって言ったよね!約束したよね!」
私は連れて行ってくれると信じて母に言った。
母から帰って来た言葉は以外だった。
「クラス全員が遊園地行ってて、あんただけ行ってないとしても、よそはよそ、うちはうちだから。」
出たーーよそはよそ、うちはうち!
都合が 悪くなると出没する言葉だ。
「でも、私クラスのみんなに聞いた。みんなが行った事がある!!私だけ行った事ないんだよ!!」
「みんなみんなうるさい💢小学3年生全員に聞いた訳じゃないでしょ!!お父さんに言っても無駄だからね。お父さんは連れて行ってくれる人じゃないから。諦めなさい。どうしても行きたいなら大きくなってから自分で行きなさい。」
と言われてしまった。
悔しかった😭
クラス全員なら親も納得して連れて行ってくれると思っていた。
甘かった。
更に母からの小学3年生全員に聞いて回るなんて当時の私の頭には無い。
母からすれば「みんな」は関係ない。
「みんな」の人数も有るようで無い。
でも当時の私の「みんな」は
親を納得させられるかもしれない「みんな」
だった。
「みんな」の人数は10人以上、クラス全員なら大丈夫だろうと思っていた。
全然大丈夫じゃ無かったけど…
学年が上がるに連れ
いつしか親に行きたいとも言わなくなった。
結局、初めて遊園地に行けたのは進学の為に実家を出て1人暮らしをしていた時に知り合った友達が、行きたいと言った事で実現した。
家を出たら行けたのだ。
皮肉なものだ。
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