![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/88998874/rectangle_large_type_2_5de420365b493b4e443d96536cb89fa5.jpeg?width=800)
電子帳簿保存は、インボイスよりもやばい!
経理面で、フリーランスが受難の時代に入っています。
特に、AmazonなどのECサイトで仕入れをしているフリーランスは気を付けましょう。
対応期限の2024年1月は、すぐに来ます。
今すぐ、対策をはじめましょう!
そもそも、フリーランスに困難を強いているのは、次の2つの制度です。
インボイス制度
電子帳簿保存制度
今回は、2の電子帳簿保存制度について解説します。
なお、インボイス制度については何度か書いているので、よろしければ参考にしてください。
電子帳簿保存制度とは
電子帳簿保存制度とは、申告・経理に関する書類を電子化して保存しようというものです。
時代はペーパレスなので、紙書類が減ってくれるのは助かりますよね。
しかし、保存方法に注意が必要なのです。
電子保存の種類
![](https://assets.st-note.com/img/1665757911987-LMSNcfKNjr.jpg?width=800)
まずは、電子保存の3種類を押さえましょう。
電子帳簿等保存
スキャナ保存
電子取引データ保存
1.電子帳簿等保存(任意)
帳簿(仕訳帳等)や国税関係書類(決算関係書類等)で、もともとデータで作成されたものを、紙に出力することなく、データで保存すること。
2.スキャナ保存(任意)
取引先から受領した領収書・請求書等を、スキャナで読み取ってデータ保存すること。
要件に対応する会計ソフトが出そろってきました。
3.電子取引データ保存(義務)
サイトからダウンロードしたり、メールに添付された取引情報のデータを、やりとりしたデータのまま保存すること。
これが、2024年1月から義務化されました。
電子帳簿の保存要件
![](https://assets.st-note.com/img/1665758075099-kx1p7nPLog.jpg?width=800)
電子保存はただ保存すればよいのではありません。
パソコンのハードディスクに置いておきました!では、ダメなのです。
求められる保存要件は次のとおりです。
1.真実性の確保
データが改ざんされず、正しいものであることを担保するものです。
要件1 訂正・削除履歴の確保(帳簿)
訂正や追記・削除したら履歴のわかるシステムで保存すること
いわゆる、タイムスタンプ機能を含みます。
要件2 相互関連性の確保(帳簿)
電子化された帳簿とその他の帳簿で関連を持たせておくこと
要件3 関係書類等の備付け
保存システムのマニュアルを備え付けること
2.可視性の確保
データをいつでも見られて、検索できるようにすることです。
要件1 見読可能性の確保
ディスプレイやプリンタを用意しておくこと
要件2 検索機能の確保
日付や金額で検索できること
「電子取引データ保存」が急務
![](https://assets.st-note.com/img/1665758185379-mwqepcmerv.jpg?width=800)
3種類のうち、電子取引データ保存は2024年1月からの対応が必須です。
必要な対策は次のいずれかが必要です。
データにタイムスタンプを付与する
履歴の残るシステムでの授受・保存
改ざん防止のための事務処理規程の整備・遵守(フリーランスに最適)
1.データにタイムスタンプを付与する
2.履歴の残るシステムでの授受・保存
対応している市販のソフトウェアの一覧はこちらです。
3.改ざん防止のための事務処理規程の整備・遵守
事務処理規程のひな形はここにあるので、これを活用して実態に合ったものにしましょう。
まとめ(フリーランスの取るべき現実的な対応)
![](https://assets.st-note.com/img/1665757861418-j085E2zFpQ.jpg?width=800)
電子取引データ保存は、2024年1月から実施が義務化されています。
フリーランスなどの小規模事業者はシステム導入ではなく、次の方法が現実的です。
保存するファイル名を「20210131_110000_(株)霞商店」のように規則性を持たせる
Excel等で索引簿を作成する
事務処理規程を整備をする
書類整備だけなら簡単と思うかもしれません。
しかし、普段の領収書などを取り扱う事務処理が変わります。
必ず、事務処理手順を確認しておきましょう。
(注)索引簿と事務処理規程は、国税庁のサイトからダウンロードできます。
国税庁の参考チラシはこちら。
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/sonota/0021011-068.pdf
![](https://assets.st-note.com/img/1665796469233-4CmL6BmcRH.jpg?width=800)
【追記】
調べているうちにわかってきました。
フリーランスによく使われている会計ソフトが対応しているらしいです。
これならエクセル管理とかしなくていいので楽ですね。
私は「マネーフォワード確定申告」ユーザーなので朗報。
これについては稿を改めます。
サポートをしていただけると泣いて喜びます。