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「嘘はダメ」だけでは不十分?『レベル』を意識した『嘘』の教え方

※こちらはブログに載せていたものを再編集して再掲しています。

こんにちは。
急に暖かくなって
体調崩し気味のしましまです。
急に寒くなるより、
急に暖かくなる方が体には堪えます…。

先日、話の流れから子育ての話になった時に、
私がしていることを話したら
思いがけずすごく共感を得たので、
こちらでもお話ししようと思います。

子どもに『嘘』をどう教えるか、についてです。



嘘は悪いモノ?

小さいとき、親から
「嘘はついちゃダメ」
「正直にいなさい」
と教わりませんでした?

私もご多分に漏れずそうでした。

確かに嘘は人の信頼を失わせることがあります。
けれど、成長すると
嘘をついた方がいい場面が出てきます。


例えば面接のとき。
「自分はコミュ障です」
「コツコツするのが苦手です」
「仕事できない人間です」
なんて正直に言ったら、
ほぼ間違いなく落とされます。

自分を売り込んで仕事を取りに行ってるのに、
正直に
「あ、それ、自信ないです…」
とか言っちゃうと、
100%仕事はもらえません。


相手の立場から考えると、
そりゃそうだ、
ってなりますよね。

でも、真面目な人間は、
親の教えを信じて
上記のことをやってしまったりします。

そして失敗して、
「失敗したじゃないか!」
って親に言うと、
「何言ってんねん、当たり前やろ
って言われたり。


「当たり前ってなんやねん!?
お前が言ったんじゃーー!!」

って真面目な人間ほど混乱するんですよね。


私の場合は中学の時。
あることを正直に言った結果、
教師から逆恨みされ
不当に成績を下げられる目にあいました。

余談ですが、
その教師の担当以外の教科は成績が良かった私。

その教師が担任になった瞬間
(教師自身の実績作りのため)
成績が上がりました。

「人はみんな身勝手で信じられない」
と極度の教師・人間不信に陥りました。

今はそれほど人間不信ではないですが、
学校(教師)は苦手で
どうしても構えてしまいます(^^;



子どもに「嘘はダメ」と教えるだけでは不十分

子どもに嘘について話すのは、
きっととても小さいときだと思います。

詳しく言っても理解できる年齢ではないので、
きっと「嘘はダメ」とだけ教えると思うんですね。

ただ、その先の説明をしていないのが現状ではないでしょうか?


私は自分の経験から、
嘘のように成長によって
捉え方が変化する
ことを教えることは
絶対に必要だと考えていました。

自分だったらどう言われたら納得していたのか、
を考えた結果、ある一つのアイデアが浮かびました。

ゲームによくあるあれです。


『レベル』の概念を導入する

私はゲームが大好き。
特にドラクエやファイナルファンタジー
などのRPGが大好きで、
新作が出るたびに少ないお小遣いを
はたいてプレイしていました。

そんなRPGではおなじみの
『レベル』の概念が使えると思ったんです。


レベルは経験を積むことで上がります。

そしてできることが増えたり、
威力が強くなったりします。

できることが増えるからこそ遠くに行けたり、
重要なアイテムを手に入れられたりするわけです。

嘘も、それといっしょだなと思いました。


ちなみに我が家では年齢≒レベルとし、
年齢が上がればだいたいレベルも上げてました。
完全なイコールではない理由は、
個人の成長度合いによって、
同じ年齢でも差が出るからです。


そして、
レベルが足りないから
まだレベル3だから
のように、物事を教える際に
必ずレベルを意識させることを重視しました。

すると、子どもは
レベルが上がると捉え方や対応方法が変わる
ことを自然と学んでくれるんです。


余談ですが、
ちょうどこの子育てを実践していた時に、
仮面ライダーエグゼイドという
ゲームをモチーフにした仮面ライダーが流行りまして。

「レベル1」「レベル2」「レベル99」
みたいに毎週言ってくれて、
レベル99は見た目もめっちゃすごいけど強い(笑)

そんなもんで、
より子どもたちの理解が早かったように思います。


そして、レベルが上がった際には、
新たな捉え方や対応方法を教えます。

例えば嘘には種類があるとか、
時と場合に応じて嘘をついた方がいいときもあるとか。

嘘の程度や、嘘のつき方を教えるんです。

そして、どんなレベルになっても
許されない嘘についても教えます


レベルという概念で学んだ子どもは、
たとえ最初に教えられたことと
全く違うことを教えられても、
そういうもんだと受け入れてくれます!


要するに

今受けている教えはレベルが上がると変わる!

これを子どもに理解してもらうと、
自身の成長における違和感があった時に受け入れ、
次のステップに向かうことができるようになります。



下の子がレベル5くらいの時の話です。

信号待ちをしていると、
隣にいた男性が横断歩道を渡っていきました。

信号は赤。

もともと車通りが少ないところで、
周りを見渡しても車はありません。
その時に子どもが言ったセリフはこう。

「あの人はレベルが高いから渡れるんだね」


「なんであの人はルール守ってないの?」
って言う子が多いと思います。
でもその答えとして、
「あの人はいけないことしてる」
っていうのはやっぱり違和感なんですよね。


前提条件として、信号は守るべきものです。
ルールですし。
車だったら絶対アウトです。

でも、大人になってまで
【明らかに車が来ないとわかっている状態でも
信号を守って横断歩道を渡らない】
というのは、ある意味思考の停止だと思うんです。

あなたも急いでいたりしたら、
同じ状況なら渡ってしまいませんか?

ルール的には確かに良くないですが、
『ダメ』を一生分植え付けるほどではないと思うんですよね。

赤信号で渡ってもいい!と言っているのではないですよ!

レベルが上がったら、
『自分で安全確認をして渡ることができる』
つまり
自分の判断で行動する力を身に着けた子どもに
なってほしいと私は思っています。
※もちろん、行動による責任も学んだうえで、です!


変化を感じて都度反映する

私は、成長によって捉え方が変化することを教えるために
レベルという概念を使って
うまくいったなあと思っています。

「レベル」の考え方が、
子育てのヒントになれば嬉しいです。


子育ては十人十色。
正解はありません。
でも、子どもの成長に寄り添いながら、
親として学び続けることはとても大切だとおもいます。

レベルが上がるごとに、
子どもにはより高度な判断力が求められます。

親として、子どもの良き相談相手でいられるよう、
私自身も日々勉強し、レベルアップしていきたいです!

最後までお読みいただきありがとうございました。






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