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初めて&独りでイタリア旅行した話#7 3日目 高速列車でフィレンツェへ

こんにちは。
前回はヴァチカン、ローマを散策しました。3日目は今回の旅行で最も訪れたかった場所の一つ、フィレンツェへ移動します。

前回はこちら


フィレンツェは、中世には自治都市として繁栄し、14世紀には毛織物業や金融業で莫大な富を築きました。特に15世紀から16世紀にかけて、メディチ家の支援によりルネサンス文化が開花し、ミケランジェロやレオナルド・ダ・ヴィンチなどの芸術家が輩出されました。現在、フィレンツェの歴史地区はユネスコの世界遺産に登録され、「屋根のない美術館」と称される美しい街並みを誇ります。
日本でいう京都のような歴史ある街なのでしょうか、そう思うと楽しみですね。

3日目の朝

良かったこと、失敗したこと、気を付けた方が良いことなど
・市中のカフェ、普通に安価でおいしい
・ピスタチオクロワッサンがおすすめ(メストレでも食べました)
・タバッキよりもスーパーの方が安価で品揃えも豊富

前日の散策でヘトヘト、ご飯も食べず寝落ちして深夜に目覚めてしまい、その後なかなか寝付けません。時差ボケも相まって疲れも眠気も抜け切れていない。でも今日はフィレンツェへ移動、元気出していきましょう!
ということで、朝食や買い物のため、カフェやスーパーをめざして早朝のローマの街へ繰り出します。

前日同様、ローマの朝はまだ薄暗く少し肌寒さを感じます。7時頃、街にはビジネスマンや仕入れの人々が行き交い始めていました。のんびりしたイメージのイタリアですが、一日の始まりを感じます。

朝食は、Google Mapsで見つけたバー&カフェへ。ピスタチオクロワッサンとチョコレートケーキ、カフェラテを注文しました。合計3.7ユーロ、意外とリーズナブルな価格で満足。ピスタチオクロワッサンのは絶品でした!

地元の人々(+ハト)が次々と訪れる様子を見ていると、このカフェが愛されている理由がよくわかります 笑

イートインスペースで朝食。ピスタチオクロワッサンがめちゃくちゃ美味い。
地元の人(鳩)

その後、テルミニ駅前のスーパーマーケットtigreで水と炭酸水、歯ブラシをを購入。
今回の旅行では「できるだけ現地の日常に触れたい」と考えていたので、地元のスーパーやタバッキなど、地元密着の店で買い物したかったのです。
店内は日本のスーパーによく似てますね。入店してすぐに野菜売り場があるのは万国共通なのでしょうか。

朝食後は近くの公園へ。炭酸水片手にベンチでひと休み。
少しひんやりした空気が心地いい。

高速列車でフィレンツェへ

ホテルをチェックアウトして15分ほど歩いてテルミニ駅へ。9時55分発のItalo列車でフィレンツェへ向かいます。イタリアの鉄道は出発時間の遅れが多いとのことでしたが、約10分遅れで出発。先の長い旅、のんびり行きましょう。
なお、高速鉄道は全席予約制です。私は日本出発前に予約・決済済みでしたので特に問題なく乗車できました。ちなみに改札では切符のQRコードを読み取ればゲートが開く仕様になっています。日本とは少し違うシステムに戸惑いと楽しみが半分ずつ。
途中、ヴァイオリンを持った若い男性が隣に座ってきて、芸術の街フィレンツェへ向かう雰囲気をなんとなく感じたりもしました。

Italoの車内から。のどかな風景が続く。
まるで新幹線のように高速で進みます。

約2時間でサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。なお、この駅名は駅を出て目の前に見える同名の教会に由来しています。14世紀に建てられたこの教会は、フィレンツェで最も古いゴシック様式の教会として知られていますね。

駅を出るとすぐに、フィレンツェ特有の細くごつごつした石畳の道が広がります。ローマとは少し異なる、中世の面影をより強く残す街並み。なんだかテンションが上がります。

イタ飯満喫!旅行初のレストラン

15分ほど歩いて到着したB&Bは、フィレンツェの象徴であるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の向かいというロケーション。

黄色い建物がB&B。左に見える木製の扉が入口でした。

3Fのフロントに上がると管理人のジュリアナが迎えてくれました。とても気さくな方で、初めての海外旅行と伝えるといろいろと教えてくれました。カタコト英語で会話しつつチェックイン。
その後、ジュリアナお勧めのイタリア料理店「グイド」へ。

マッシュルームとソーセージのトマトパスタは絶品でした。太めの生パスタは、うどんに似た食感で、トマトソースによく合います。せっかくなのでワインも注文し、本場のイタリアンランチを満喫しました。

マッシュルームとソーセージのトマトパスタにワインを添えて。
これぞイタリア料理。

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂

食事も終え、フィレンツェ観光の目的の一つ、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドゥオーモへ
1296年に建設が始まった大聖堂、1436年にブルネレスキによりドームが完成。当時世界最大だったこのドームは、ルネサンス建築の傑作として今も人々を魅了し続けており、この日も多くの観光客が訪れていました。
ドームに登るための専用入口へ。大聖堂の一般入口と違うんですね。そしてもちろん事前に予約済みです。

上に見えるドーム頂上まで登ります。専用入口はもう少し奥の方。
踏み絵トラップがいるので注意。

ドームに登る螺旋階段は、ヴァチカンのサン・ピエトロ大聖堂よりも狭く急勾配でした。酔っ払いでフラフラしつつも、なんとか自力で登り切り頂上へ到達。
フィレンツェの赤い屋根の街並みが360度広がり、まさに絵画のような光景です。息をのむほど素晴らしい景色が眼前に広がります。前日同様、頂上からの景色を時間を忘れて堪能していました。
高いところから眺める景色が好きなんですね。

ドーム頂上より。この日も晴天&絶景!
ヴァチカンとはまた違った景色。こちらも最高🙌

大聖堂内部も圧巻でした。天井のフレスコ画、色鮮やかなステンドグラス、精緻な大理石の装飾など、芸術の粋を集めたような空間に身を置くと、まるで当時にタイムスリップしているかのような錯覚を覚えますね。

ヴェッキオ橋~ミケランジェロ広場

夕方にはヴェッキオ橋を散策し、ミケランジェロ広場へ向かいました。
アルノ川を渡るヴェッキオ橋は観光客もお店も多く、とても賑やかな雰囲気です

ヴェッキオ橋を経て、これからミケランジェロ広場へ。
水面に映る回廊と橋がいいですね。

緩やかな坂を上ると、フィレンツェ随一の絶景スポット、ミケランジェロ広場に到着します。ここからの眺めは、ミケランジェロが愛したという風景そのもの。夕陽に染まるフィレンツェの街並み、ドゥオーモのドーム、ヴェッキオ宮殿の塔、サン・クローチェ教会など、フィレンツェの象徴的な建造物が一望できます。

フィレンツェを夕焼けに染める時間帯、幻想的な雰囲気でした。

広場にはたくさんの観光客が、思い思いの時間を過ごしていました。広場の途中にあるスペースではバンド演奏も行われており、観光客も地元の人々もみんなで楽しんでいる様子。夕暮れの空を、何も考えずぼんやりと眺める、この時間が本当に心地いいですね。

ホテルへの帰り道で出会った、街中で演奏しているおっちゃんたち。
聴いている人たちも楽しそう。

絶品チーズピザ~3日目のまと

夜は地元のピザ屋さんで、4種のチーズピザを堪能しました。
薄くてクリスピーな生地に、とろけるチーズの味わいが絶妙でした。イタリアのピザは大きいので、一人で食べきれるか心配でしたが杞憂に終わりました。そういえば、この旅行で朝昼夜の食事をがっつり食べたのは初めてですね。

4種のチーズピザ。
なかなかのボリュームでしたが美味しくて完食。

フィレンツェの1日目、半日の観光でしたが、この街が積み上げてきた芸術と歴史に触れることができました。ルネサンス期の偉大な芸術家たちが歩いた石畳を自分の足で歩き、彼らが見上げた建築物を自分の目で見る。そんな体験ができるフィレンツェは、少し格好つけた言い方をするならば「野外美術館」と言えるかもしれません。
そんな表現をしても余りある、充実した体験でした。

さて、明日はいよいよウフィツィ美術館を訪れる予定です。チケットは日本で予約済みなので安心。
レオナルド・ダ・ヴィンチやボッティチェリなど、名だたる芸術家の作品に出会えると思うとワクワクが止まりません。

そんな興奮もあり、また例のごとく時差ボケは解消されず、寝たのか寝ないのかわからないまま4日目を迎えます。

※4日目に続く

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