BANANA FISH The Stage 前編

少女漫画「BANANA FISH」が原作の舞台前編の幕が本日のマチネにて無事に下りることができました。

私は11,14日のソワレは劇場に行って生で見ることができ、昨日の前楽と今日の千秋楽は家で配信を見ていました。

とりあえずこのご時世の中無事に幕を開け、いろんな人が観劇をして役者さん、スタッフの皆さんがやり切ったと思える舞台を誰一人欠けることなく終えられたことを本当に嬉しく思います。

3/19に水江さん岡宮さんのW主演と松崎史也さんの演出にて舞台化が発表されて4月の最速先行でチケットを獲得して約2か月。
4月に岡宮さんのバーイベには行ったものの生の舞台を見ることは1年以上なく、本当に本当に楽しみにしていました。

推しの岡宮さんはバーイベで見ていてもやっぱり舞台に立ってお芝居しているところが一番見たいです。
それを今回、アニメで見ても大好きすぎてメンタルやられたBANANA FISHで見られて本当に良かったなと思います。

以下たぶん簡単に感想を書きます!

劇場に入って思ったことは近い!そしてセットがっつり組まれてるけど転換とかどうするの??とか思ってました。
結構シーンが変わること多いけどセットがっつりあったら移動してることが分からんのでは??

そんなことを思いながら久々の人生2回目となる舞台が始まりました。

アニメでも見た始まりのベトナム戦争のシーン。
正直話を知っているだけに不安とかもろもろありすぎて1つのシーンを気にしてばかりで頭ふわふわした状態で始まりました。

それを一気に引き込まれてBANANA FISHの世界に入り込んだのは冒頭グリフのシーン。
薬で頭がおかしくなっているグリフの叫びなどもろもろにびくっとなって目が離せず息が止まるようでした。

推しが出ること、友達と見に来れたこと、席が近い神席だったこと

そんな舞台そのものとは関係のないようなふわっとした気持ちは冒頭のグリフのお芝居で吹っ飛んでいきました。
「そうだ、これBANANA FISHだ…」って思う世界に一気に引き込まれました。

そこから転換がいろいろあるわけですが、セットをうまく使ってここはどのシーン、どの部屋みたいになってなるほど!となり、見ている景色そのものは変わらなくても見る世界が違うと言うか見せ方がすごい上手いなーって思って見てました。

始めの方にある最初のアクションシーンはむちゃくちゃかっこよくて!!
前日くらいにパルクール演出の方がいることを知り、パルクール??舞台で??となっていたのですが、あれはすごく世界に合っていて舞台を生で見れて良かったと心の底から思える演出となっていました…。

正直この作品においてアクションがあることは頭から抜けていたのですが、もうひたすら目が離せなくてアッシュ役の水江さんは身長が高く手足も長いのでアクションが映えまくりでした!!

絶対に何度か本気で殴って当たっていたように思う。
ショーターの方も同じくでかいのでアクション映えるし、パルクールで飛んだりやらしてるときにセットが壊れそうとか思ってたんですがそんなこともなくひたすらダイナミックな動きでむちゃくちゃかっこよかったです!

アクションと言えば早乙女さん演じるオーサーは絶対に殴ってた。
オーサーのアクション?殺陣?は複数回ありわけですが、どれもむちゃくちゃリアルだしオーサーの圧がすごかった…。

正直、アッシュに勝つんじゃないか、卑怯な手を使わないと勝てないなんて嘘じゃないかって思うほどでした。
一つ一つのセリフが見ている側からするとすごく腹立つしこの野郎って思うし、ひたすらに憎い相手でした…。
だからこそしんどい。そんなことをしてまでアッシュを憎むのかと。

そういったオーサー・フレデリックの気持ちが嫌というほど伝わりました。

書いていてキリがないのでアクションと言えばで書くと椎名さんのシン!!

シンは14歳で小柄だけどチャイニーズのボスになれるほどの人物。
派手に戦うというよりもスピードタイプで相手の懐に入ったり武器の強靭な糸みたいなものを使って戦うタイプなわけですが…

そもそも小柄だけどボスっていう役どころに椎名さんがぴったりすぎた。
14歳だし、14歳にしても小柄の童顔、だけどボスになれるくらいだから圧がある、堂々としてるってイメージなんですが本当そのままで。

そして戦い方としても椎名さんのアクロバット、パルクールを入れたアクションシーンがこれまたシンとしてかっこよすぎて!!

この作品を語る上で外してはならないのはエイブラハム博士なんですけど、
正直憎すぎて何も言いたくないレベルで全力で殺したい…

アニメ見ていてもこいつは絶対許さない!!!殺す!!!!って思い続けていたんですが、舞台を見て、複数回見て、他の人やシーンは違うところに注目して見たりして違う感想が出たりとかもあったんですが、こいつに関してだけは全公演を通して「絶対殺す」って感情しか出てこなかったです。

それほどまでにエイブラハム博士という人物としては完璧でした…

作品のクオリティをあげるために、作品内のキャラとしてはであっても絶対に好きと言いたくないし大嫌いだけど、見ていて役者さんのことも結構考えてしまうタイプの私がこんなにも大嫌いだ絶対殺すと思い続ける役を演じられる阿瀬川さんという役者さんの存在は本当にすごいなと思いました。

絶対殺したい気持ちは変わらんけど!!!
何回死んだって殺すしアクスタとかのグッズが発売されていたら絶対に水に沈めてた。永遠に。

その辺のショーターのシーンも目が離せず。ただただ苦しかった。

アニメでぼろ泣きしたもので、舞台で大丈夫かなと思ってたんですが、舞台では泣きもしたけどそれ以上に心がひたすら苦しかったです。
あの時、あの瞬間息をすることさえ忘れていたような気がします。
思い出すだけでただただ苦しい。心臓をわしづかみにされたような。

あの場にいるアッシュたち側の人間全員の気持ちを考えて、狂ってしまった状態を見ているけど何もできないこの状態。

何かできたとしても狂った状態からは助けられない、もうどうやっても助けることも助かることもできない中でさらに身動きもとれない状態。
身動きができても何もできない状態。

本当にあのシーンは見れない。辛い。苦しい。ただただ登場人物たちの気持ちが空気から伝わってきて自分も動けなくなったような気がしました。

このシーンで苦しくなってたぶん茫然としそう…と思っていたものの、その後のシン登場からのシーンがかっこよくてちゃんと見れたのは良かった。

直接手を下していないディノも直接は何もしなくて良い立場にあるんだなってくらいすごい威厳やら貫禄やらがありました。

ここまでひたすらしんどいことが多かったですけど、アッシュと英二のほのぼのした日常も見れて良かった…。
舞台の上でとはいえ、2人がこうして穏やかに暮らせることをずっと望んでいたいしあんなにも殺伐とした世界で生きるアッシュとそれを経験した英二がこうやって笑っていられる関係であることを嬉しく思います。

ただし笑い続けてはいられないこの世界の、この舞台のクライマックス。

この時もただただ苦しく息ができませんでした。

お互いがお互いを憎む心がありそれの決着を。
電車のシーンなんかはセットと照明がものすごくうまく使われていてなるほどな!!って思いましたし、アニメでのシーンも思い出しました!

この時のオーサーも絶対直接殴ってた。

ただただ息の詰まる緊迫したシーンを見守り決着を迎える・・・。

その後に喜ぶアッシュ陣営、アッシュやその手下を見るシン、アッシュから一時も目を離さない英二。
対比…と言ってよいのかはわかりませんが、これに対してもみんなの立場や生きてきた世界が違うんだなと感じたからこそアッシュがこの時に英二に言うセリフがよく分かるなと思いました。

「アッシュ!!!!!」と叫ぶシーンで終えた前編…。

一言でいうとしんどい。それに尽きる。
ただ、しんどいとしかイメージしてなかったこの作品ですが、アクションがばりばりにかっこよくて日常のふわっとしたシーンもあって、楽しかった!とは言えない内容ではありますが、ただしんどかった…とメンタルやられて終わる作品ではなく、本当に見て良かった、生で見れて良かった、舞台ってすごい、面白い、楽しいって思える作品でした。

まだまだ感想がありすぎてマックスのこととか刑務所でのアクションとか本当にすごいところばっかりでした!!

舞台はエーステの夏単しか見たことないし、配信でもエーステと刀ミュ、おそ松さんくらいしか見たことないしそれらが基準になっている中、カーテンコールってこんな感じなんだ!と舞台っぽいカテコ?が楽しかったです!!

ショーターとシンは同じチャイニーズでありながら直接絡むシーンがないので、カテコで繋がりを感じられて感情爆発してしにました。

何より役としてでなく、その役を背負って2時間15分の舞台に立った、その役を生き続けた役者さんの言葉を聞けることが嬉しかったです。

BANANA FISHという作品内の登場人物を見てはいて、アッシュが!英二が!とはなるけれど、それを作り上げてくれた役者さんにはこれ以上ないくらいの感謝をしているので、その役者さんの気持ちが聞けることが幸せです。

ただしショーターが楽しかった!とは言えないと思うとか言うな!!!

誰のせいだよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
誰のせいで(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)

ディノの赤星さんとがあんなにも面白い人だとかやんちゃボーイ早乙女さんとかW主演の2人くらいしか知らなかったのでこんな人たちでこの舞台を作り上げたんだって思えるところまでが楽しかったです。

本当に久々に見た舞台がこれで良かったし、配信も楽しいし満足感高いのにお金と時間が生で見るより少なくて済むって利点はあります。

それでも生の舞台を見ることができて心の底から良かったと思える舞台でした。
そんな舞台を見れたこと、他作品で大好きだと思った役者さんが出演し、同じようにこの人のお芝居が大好きだと思えたこと、大好きだと思える作品の中で生きたことを本当に幸せに思います。

もっともっと言いたいことはいっぱいあるんだけどなーーーー!!
本当にキリがなさすぎるのでこれにて。

後編も絶対観に行きたいし行くし当てる!!!!いつだろう!!!
休みとチケット確保できますように!!!!!!!!!!!!

この作品に関わった皆さんに最大限の感謝と、この舞台を見れたことで今後の自分の生活を努力し楽しい何かに繋げられるよう願っています。
というか毎日楽しんどい。たのしんどい。

このご時世の中無事に幕が下りて良かった。本当に。

BANANA FISH The Stage前編 本当にお疲れさまでした!!!!!!!!!

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