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死んでも好きなひと 【好きな漫画②】


            ( 約700字 )

noteで読んだ記事の中に、

「個人の、しかも著名な人でもない人物の、心の内を語って、何が面白いのだろう」

という内容の文章を読んだことがある。

もう少し、オブラートに包んだ物言いだったかもしれない。

自分の中にある想いを文章にして何が悪い!
と思い、そのよく理解できない人物にスキをつけたことを後悔した。

私は今はこの世界にいない人物のことも、その故人が作り出した作品も愛している。

多分、歴史上に功績を残した人生や、自分の親や祖父母、曾祖父母などをリスペクトする人も少なからず居るかもしれない。

ヘッダー画像のイラストを描く笑い猫(細村誠)さんも、元はと言えば、私が大好きな漫画家さんの絵と似ているから、時々、借用している。

吉野朔実さんは学生時代から、ずっと読んでいた漫画家さんだった。

イラスト集を出しているが、発売当時はお小遣いが足りなくて買えず、そのうち絶版になり、中古本をやっと見つけて喜んだ思い出がある。
吉野さんは読書家としても有名な人で、本を書く人だけでなく、他業種の方と交友があり、人間について考える話を書いてくださっていた。
でも、2016年に57歳で他界している。
死因は公表されていない。

私はいまだに彼女の世界観が好きだし、
折りに触れて、ずっと読ませていただくファンの一人だと思う。

ひとを愛するということは、
その人の感性を抱きしめることだと思う。

居なくとも、
自分の中にその存在が消えないことが、
『讃える』ということで、
それが自分を支える軸になる。

「作品に出会えたことを
心から感謝しています。」

これからも、想いながら生きます。

あなたなら、
この時代をどう描いたんだろう。




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