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いいモノを長く持つ、すぐにお別れするモノを買うジレンマ👜

              (約1,100字)
前回の記事だけを読むと、
「ハイブランドを否定する嫌なオバサン」と思った方がいるかもしれません。

私は、ハイブランドも好きです。

高級なブランドの買い物は、楽です。
縫製も、デザインも、クオリティも、何もかもが洗練されている。
選ぶのは、その辺の雑貨屋さんで購入するより
うんと簡単です。

私は買い物に時間をかけたくありません。

食べるものは吟味してからレジへ行くけれど、
使うモノ、生活に必要なモノは、自分の必要性が間に合えば、それでいいのです。

電動自転車の鍵🔑は、ティファニーのキーホルダー。
愛用するエコバッグは、友達からもらった近沢レースのトートバッグ。
かしこまったところに遊びに行くときは、マーガレットハウエルの麻のハンドバッグ。
家族からもらったクレージュのペンダントも、
イブサンローランのハンカチも使います。

ダイソーで買った小皿の横に、
ピーターラビット(ウェッジウッド)のパスタ皿が収納してあり、
ル・クルーゼの鍋と、レモン(100均)のトングが並んでいます。

生活のすべてが、コレでないとダメ、という考え方をしたくない。

10代の頃、父の会社の方から
高級な口紅やシャネルの鏡付きのあぶらとり紙をいただきました。
‥‥合格のお祝いに。

また、仕事でお世話になった先輩から、
ティファニーのボールペンをもらいました。

私にはハイブランドすぎて、内心は
紙袋を渡された時点で、ドン引きました。 

でも、それらの贈り物は、
『素敵な大人になりなさい』
というメッセージなんです。

100均で日本製の陶芸品を売っていたり、
ディズニーのキャラクター商品を手に取る若い世代の人たちを羨ましく思います。

いいモノが手頃な値段で手に入れられる時代。

安かろう悪かろうの買い物が減り始めた。

今でもまだ、100均の商品をバカにする人がいるけれど、バブルを生き抜いた世代には
「洗練された商品には高値が付くはずだ」という価値観が頭から離れないのでしょうね。

ハイブランドの店舗はいまだに敷居が高いままだけど、もし、それらを手にしたときは
長く使いたい。

電動自転車につけているキーホルダーは、仕事がキツくて、泣きたい日が続いて、辞めたくなったときに頂いたボーナスで購入したもの。

これを買ったら、次のボーナス時期までは辞めないぞ!の決心で。

結局、事故に遭って会社を辞めたけれど、
私はそのときのティファニーの店員さんの笑顔を忘れない。

ファストファッションの中には、すぐに着られなくなる服があるが、その時にしか得られない友達との会話や、分かち合う思い出を宝物にしてほしい。

お財布を開けるときの緊張感とか、
商品をラッピングしてもらう待ち時間とか、
経験する者にしか分からないことがある。

なんでもかんでも否定しないでいると、
自分に必要なものが分かる日がきます。





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