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ウシノヒロバで稼いだお金の使い道

みなさん、こんにちは。千葉ウシノヒロバ(以下、ウシノヒロバ)の日々を届ける「牧場つくるマガジン」です。

ウシノヒロバは、牛と人と自然が穏やかに交差する場所を目指すために、さまざまな取り組みを実施しています。本日は、ウシノヒロバで稼いだお金はどんなことに使われているのか、その使い道についてお話したいと思います。

普段こういった話を聞くことは少ないと思います。ウシノヒロバが稼いだお金をどう使おうと、みなさんにはそこまで関係ないかもしれません。
ですが、ウシノヒロバは「牛と人と自然が穏やかに交差する場所」を目指して、お客さんからいただいたお金の使い方を一生懸命に考えています。少し聞いていただけるとうれしいです。

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ウシノヒロバが大切にするもの

ウシノヒロバは、株式会社chicabiの子会社である株式会社千葉牧場が運営しています。クリエイティブカンパニーが自社事業として手がけるキャンプ場兼牧場としてオープンから約1年、少しずつですが成長しています。

ウシノヒロバはその名の通り、「牛」を中心に考えている施設です。ですが、実際に施設を運営するお金のほとんどはキャンプ場として利用してくれるお客様(=「人間」)からいただいています。キャンプのお客さまも大切にしなくてはなりません。さらには、目の前の利益だけではなく将来の地球のことを考え、「自然」も大切にしようとしています。

そして、株式会社chicabiも株式会社千葉牧場も、どちらも社員を抱える会社なので、しっかりとお金を稼いで、メンバーに給料を払わなくてはなりません。経済を成長させて、社会に貢献しなくてはなりません。
このように、たくさんのことを抱えつつ、どれも大切にしようとしているのが私たちです。これは正直かんたんなことではなく、いまも悩みながら、工夫しながら、なんとかやっているところです。

ウシノヒロバのお金の使い道

会社の成長は大切です。でも稼いだお金を自分たちのためだけに使うのはよくありません。それはいつか既得権益につながります。だからしっかりと再分配するなど、マクロな視点で物事を考える必要があります。

ウシノヒロバでは、全体の売上から人件費や光熱費などを除くと、34%程度のお金が残ります。その残りの34%をどう使うか、それが重要です。

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そして、悩んだ末、考えた末、34%のうち20%を牛の生活環境改善のために使い、4%をチバノサトエリア(千葉市若葉区・緑区にある自然豊かなエリアの総称)活性化のために使い、そして、残りの10%を会社の利益とすることにしました。このように、自分たちのためだけでなく、私たちを取り巻くさまざまな大切なものにお金を使うことが、未来のことを考える上で必要だと考えているからです。

かと言って、いい人ぶりたいというわけでもありません。そういった投資は巡り巡って、私たちのためにもなると思っているからこそ、このようにお金を使うのです。これが、私たちなりの、動物福祉(牛)と経済成長(人)と環境保護(自然)のバランスの取り方です。

人間としてできることを

私たちは結局人間です。どこまでいっても、人間を中心に考えることしかできません。だから、人間としての幸せをいちばんに考えつつ、そのなかで動物や自然に対してできることを考える。それくらいのことしかできないと思います。ですが、そのほんの少しの活動がとても重要ではないでしょうか。

人間として人間の幸せを考えながら、動物や自然に対して謙虚に感謝する。そうすることで世界のバランスが保たれる。この現実的なバランスの実現を、私たちは目指しています。

無闇に動物の命を奪い、自然を壊し、経済を成長させるのではなく、あらゆる存在に対して感謝し、その上で大切にいただき、活用し、自分たちが幸せになっていく。

あらゆる命に対しての、「いただきます」や「ありがとう」。

そんな感謝の言葉がひとつでも世界に増えることを願って、私たちはこれからも活動を続けていきます。

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牛が暮らすキャンプ場「千葉ウシノヒロバ」のホームページはこちら。
宿泊の予約のほかに、オンラインショップではオリジナル商品などを購入することもできます。
・ホームページ
https://ushinohiroba.com
・オンラインショップ
https://shop.ushinohiroba.com

SNSではウシノヒロバの様子や、イベントのお知らせなどを発信しています。ぜひご覧ください。
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・Twitter
https://twitter.com/ushinohiroba

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(編集・執筆:山本 文弥)