見出し画像

2,000万円投資即決キャンペーンの裏話と振り返り

みなさんこんにちは!千葉道場ファンドの石井(X @takaki_ishii )です。

2023年6月末に京都で開催されたスタートアップイベント「IVS2023 KYOTO」にて、私たちとしては初の試みとなる「2000万円投資即決キャンペーン」を実施させていただきました。

結果的に、イベント開催期間中に合計2社への出資を決めることができ、私達としては大成功な企画となりました!

この記事では、なぜこのような企画を実施しようと思ったのか、その背景と振り返りを公開いたします!

2000万円投資即決キャンペーンを思い立ったワケ

私たち千葉道場ファンドは、IVSに限らず、日本国内で開催されるスタートアップイベントに参加させていただいているのですが、その理由のひとつに「素晴らしい起業家の方とお会いし、投資させていただくこと」があります。

ただ、以前からイベントに参加するたびに、ちょっとした悩みを抱えていました・・・

スタートアップ業界全体の盛り上がりもあり、近年の各種イベントには大勢の参加者が集まるようになりました。このトレンドは10年前からスタートアップ業界にいるものとしてとても感慨深いのですが、その一方で、数多くの参加者のうち、誰が起業家で、誰が投資家(VC)で、誰が事業会社の方なのかというのが分かりづらくなっているとも感じていました。

また、私たち投資家がイベントに参加する際、例えば「Investor」と書かれたネームプレートを首から下げることもあるのですが、それでも、Investorと書かれていても、起業家のみなさんにとっては、目の前にいる人がどのステージや投資テーマを持った投資家なのかが伝わりづらいのかな、とも感じていました。一言で投資家といっても、種類はさまざまで、シードに特化したVCなのか、はたまたレイターを得意とするVCなのか、など多種多様です。

投資ステージが合わない者同士で話しても、微妙な空気が流れてしまったり、時間をロスしてしまうのももったいないなと感じていました。。。

各イベント主催者の方も創意工夫を凝らして最適なマッチングができるようにご配慮いただいているのですが、一参加者として私たちも工夫できる余地があるのではないかと考えました。

そこで、起業家が見ればどのステージに投資するVCなのか、ひと目でわかるシャツを作ろうと思い至ったわけです。

そして、なんならシードステージのスタートアップ向けキャンペーンも一緒にやっちゃえばいいじゃない!という話になりまして、様々なガイドラインを作りながら、関係各所とコミュニケーションしながら企画を練りました。

デザインについて

わたし、実はiMac G3時代からAdobeに課金し続けているイラレおじさんでして、お恥ずかしながら今回のデザインも私が作成いたしました…

本当はもっとクールでスタイリッシュなTシャツをデザインしたいのですが、そこまでの感性やイラレスキルはないですし、「シード投資家であること」「最大2,000万円までの投資即決キャンペーン」という内容をクールにデザインするなんて私には無理ゲーでした…笑

そのため、ダサさや視認性に振り切った2パターンを作成し、結果的にシャツの裏表でともに採用することになりました。(裏面に掲載されている我らが千葉さんからの抵抗はそれなりにありましたが、最終的にご理解いただきました。私も逆の立場だったら抵抗します。ありがとうございました笑)

手元に届いたシャツを見た時は「特級呪物かな?」と思いました。

このTシャツを見ていただければ、私たちがシードステージの投資家であること、起業家のみなさんと会いたいと思っていることが伝わりやすいのではないかと考えました。(ちなみに起業家側が「XXXX万円投資してほしい」みたいな文言を書いたシャツを着て歩くと、投資勧誘行為になる可能性があるのでご注意ください…!色々やり方はあると思いますw)

キャンペーンの結果

結果的に最大2,000万円の意思決定が出来る私と廣田さんの2名で、IVS KYOTO開催期間中に約100人もの起業家の方々とお話することができました。そして、先述の通り、2社への出資をすでに実行しております。

1社は先日リリースを出したQuwakです。

既存ご支援先Solafune上地さんの紹介からの即決でした!感謝!

振り返り

とても悪目立ちをするシャツだったため、会場で「Twitter(現・X)で見ました!」と多くの方にお声がけいただき、およそ日常では体験しない有名人感を味わえたことは少し不思議な感覚でした笑。

同様に、会場を歩いている時、突然起業家の方に話しかけていただき、その場でピッチが始まるという、刃牙で言うところの「前田光世方式」みたいな体験も本当に楽しかったです。(マニアックな話ですんません…)

何より嬉しかったことは2社のスタートアップへ投資を実行できたことです!

正直「1社も即決できなかったらどうしよう…」という不安はありました。
また、私達も投資家の皆様から貴重なお金をお預かりしてファンドを運用しているVCですので、限られた制約の中で、その場で投資を決めるということに対するプレッシャーも感じていました。

しかし、想定以上の方にキャンペーンを認識いただき、直接のお声がけや、起業家の方やVCの方からのご紹介もいただいたおかげで、1日目・2日目それぞれ1名づつ投資を即決できたことは、本当に運が良かったと思います。

皆様、本当にありがとうございました。

一方で投資を即決することがあるということは、その場でお断りするケースがほとんどでした。せっかくお声がけいただいたのに即決投資が難しい旨をお伝えすることは、大変申し訳なく思った次第です。。。

もちろん、即決はできないものの、今後より詳しくお話しを聞かせていただくことになった方もおりますので、良いご縁になればいいなと思っています。

3日間でお会いした起業家の方が約100名。そこから投資が2社、すなわち50社中1社という最終的な出資実行率は、私たちの通常のプロセスにおける出資実行率と近い結果となった気がしています。(シードステージの場合)

その点を考慮すると、「起業家の方からの認知を高め、起業家の方からお話しいただく絶対数を増やす」という点では大成功の企画だったのかなと思っています。

↓ 3日間キャンペーンをやりきってヘロヘロになっている廣田さん


千葉道場ファンドでは、今後も「即決キャンペーン」を実施していきたいと考えています!

スタートアップイベントの会場で「ダサくて目立つTシャツ」を着ているメンバーを見かけたら、ぜひお声がけください!!

ちなみに、千葉道場ファンドは通常時も即決とは言わずとも、比較的意思決定が早いと評価いただけることが多く、またシードに限らずプレシリーズA(Valuation10億円程度まで)ラウンドで投資させていただいております。

シード〜プレAステージで、近々資金調達を考えている方はお気軽にやほかメンバーのX(旧Twitter)からDMをお送りください。

ではまた。

💫 千葉道場ファンドについて

  • 私たちは起業家コミュニティ「千葉道場」を母体とするコミュニティ・ベンチャーキャピタルです!

  • シードラウンド以外にもアーリー/プレAステージまたはレイター(プレIPO)ステージに投資しています。

  • 詳細はWEBサイトをご覧ください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?