見出し画像

上手なICレコーダーでの録音方法

【録音設定について】


有事の際にとっさに購入したICレコーダー。箱から出してそのまま録音を開始されるケースが非常に多いです。多くの場合、初期設定は「mp3」となっていますが、これは「圧縮された音声」なのです。つまり圧縮されていない音声(非圧縮)に比べて音質が劣ります。

さて、画像をご覧ください。

ICレコーダー設定画面の例

mp3はなんとなくわかりますが、隣の「PCM」ってなんでしょうか。そうこれが「非圧縮フォーマット」なのです。このモードで録音されたファイルは「WAVファイル(わぶふぁいる)」という形式になり、この画像内だと最高音質となるわけです。

しかし、圧縮しておらず良い音で録音するわけですから、当然その分容量が大きくなりmp3に比べると短時間しか録音できなくなります。おおよそですが、ざっくりと5分の録音でWAVファイルは50MB、mp3(128kbps)だと5MBですから、その差は10倍です。「ここぞ!」という時にはPCM(WAV)に設定を変えてみましょう!「長時間録音したいから長時間モードで!」ちょっとまった!!


音質と録音時間の話


高音質で録音しようとすると録音可能時間は短くなり、低音質だと長時間録音できるようになると記しました。
添付の画像はYAMAHA PR7というICレコーダーの仕様ですが、ここに関してはほぼ全てのレコーダーと同じです(内蔵メモリ容量は異なります)。

詳しい話はサンプリングレートとかビットレートという小難しい単語が出てきてしまうので、ここではもっとわかりやすく簡潔にご説明いたします。

・PCM 24bit 96kHz → 超音がいい!野鳥の声とか録音するにはベスト!
・PCM 16bit 44.1kHz → 市販のCDと同じクォリティ!
・mp3 128kbps → まぁ声を録音する分には大丈夫かな?
・mp3 64kbps → 千葉から埼玉のFMラジオを聞くとこんな感じ。要するにラジオボイス。
・mp3 32kbps → 静かな場所で録音してもラジオな感じ。

つまり、録音する日時がもし判明していたなら、できるだけ高音質で録音したいので、状況によって設定を変えるのがベスト。
この表から算出すると、PCM 16bit 44.1kHzは2GBメモリに約3時間録音できるので、4GBなら約6時間、16GBなら約24時間という事になり、高音質でも長時間録音できるという事をぜひ知ってください♪ 
※機種によっては連続録音時間に上限がある場合がありますので、まずはお手持ちの機種の仕様をご確認ください。

実は高音質設定の方が仮にノイズが混入してしまっても、あとから除去しやすいというメリットがあります。長時間録音モードで低音質で録音してしまうと、ノイズが増大するどころか、後から除去する場合も除去しきれず軽減に留まらざるを得ない場合があります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?