【戯言note】電車で本を読む"かっこよさ"
ここ数年、電車内の多くの人の手には常にスマホがあります。Twitterを開いてみたり、動画を見てみたり、ときにはYoutubeの広告常連の犬を蜂から守るゲームをやってみたり。
大前提、全くもってこの状況を批判したいわけではありません。僕の刀は世相を斬れるほど鋭くないですし、そもそもだいたいの場合僕も"スマホ側"です。スマホ社会を斬ることは切腹を意味します。
そんなスマホ社会に生きる今だからこそ、電車で本を読むことをオススメしたいのです。決して「本はインターネットよりも多くのことを得られるよ」なんていう高尚な理由からではありません。その目的ならスマホで電子書籍を読めばいいのですから。
理由はただ一つ、スマホではなく本を手にしている若者はかっこよく見える(見えていてほしい)からです。「誰もお前のことなんか見てねえよ」という意見はごもっともだと思います。ただ、そんなことはどうだっていいのです。「かっこよく見えている」と自分が思えればそれでいいんです。真実は知らないに越したことはありません。
騙されたと思って明日の朝、電車で本を開いてみてください。本の種類は問いません。SFでも、推理小説でも、エッセイでも、"字の本"ならなんでも。きっと自分が周りよりも賢くなった気分になれるはずです。
そして目当ての駅に着いたら、栞を挟んだ文庫本をコートのポケットに入れ颯爽と電車を降りてください。神社の参道と一緒で、振り返ってはいけません。あたかも"毎日本を読んでいます"感を出すことが大事なのです。
......こんなバカバカしい話をここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。一つお願いなのですが、今後電車で本をよんでいる方を見つけても「うわこいつやってるわ」などと思わないでください。
きっとそのオジサマは本当に文学が好きな方です。でも、その隣で文庫を開く若者はどうでしょう?本を読む自分に酔っているかもしれませんよ?
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