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だり
2022年5月23日 17:43
4月末日にケロウナという小さな街での交換留学生活を終えた。そのまま日本に帰るのも勿体無い気がしたのでイギリスはロンドンを回り、カナダ横断鉄道に乗って帰国した。人生最初で最後かもしれない長距離列車ひとり旅の5日間を書き記す。海外旅行が復活した際、読者の皆さんの選択肢の一つに「カナダ横断鉄道」が滑り込めば本望である。 まず、周知の事実かもしれないが、カナダは広い。想像の15倍は広い。カナダ横
2022年5月26日 18:13
2日目【オンタリオを抜けマニトバへ】 1日かけてオンタリオ州の中を少し移動した初日から一夜明け、起きると時計は6:30を指していた。腕時計は1時。どうやらこのタイミングで電池が切れたらしい。外は大雨、音は聞こえなかったが時折雷も光っていた。完全に事件の雰囲気。大平原もカナディアンロッキーも目にすることなく、5時間半前に力尽きた腕時計。この世に未練を残した最期だったことだろう。密室の寝室で誰がこ
2022年6月5日 22:44
3日目【マニトバからサスカチュワンを抜けアルバータへ】 2日目までに進んだ距離は2,300km。全行程は4,500kmなのでほぼ半分。カナディアン鉄道後半戦のホイッスルが高らかに鳴り響いた、と言いたいところだが、3日目は草原地帯の静寂で幕を開けた。起きると同時に列車はサスカチュワン州に入った。たまに長い長いベルトコンベアーがあり、その先には小麦工場だろうか、大きな建物も見えた。馬も飼われている
2022年6月15日 09:31
最終回。カナディアンロッキーを昇って下ってバンクーバーに向かった4.5日目。クライマックスにふさわしい時間だった。主役「ロッキー」の登場 4日目の朝、ワクワクしながら7:00前には目を覚ました。なんてったって今日はこの鉄道の目玉、カナディアンロッキーを拝むことができる。展望車に向かうともう既に多くの人がロッキーを待ちわびていた。そして8時前、待望の瞬間が訪れる。特にカウントダウンなどはなく