ボイス+パレルモ展@埼玉県立近代美術館
10月1日は都民の日です!
わたしの子供の頃は、小学校はおやすみでしたが。
台風の中を、うちの子供はすたこら出かけていきました。過酷じゃ・・
そう。あれは8月某日。
ドイツの現代作家、ヨーゼフ・ボイスとブリンキー・パレルモの展覧会にでかけました。豊田市美術館のオンラインレクチャーで勉強してから、埼玉県立近代美術館のある浦和までうかがいました。
日々の記憶が、まぶたの裏に、夏休みの日差しとともにさしこみます。
ボイス!パレルモ!
おふたりともドイツ人です。
ブリンキー・パレルモ(Blinky Palermo, 1943-1977)。
ボイスがアカデミーで教えた生徒であったそうです。
パレルモ先生の作品ははじめてみましたが、
晩年の、金属絵画は、小品ですが、じっさいにみると、
金属質の光が絵具のマチエールごしに繊細な輝きをはなっていました。
ちなみに、苗字の「パレルモ」は芸名で、本名はPeter Schwarze。
ライプツィッヒでお生まれなのですね。
「パレルモ・パレルモ」のピナ・バウシュ先生とか。
地中海の陽光がドイツ人を刺激するのでしょうか。
日本人にとってのハワイがスパリゾートに結実するみたいに。
ハワイハルコみたいな感じでしょうか。
イタリア人でも、苗字がテデスカ/テデスコ(=ドイツ人)とかいそうですし。
一方、巨匠・ヨーゼフ・ボイスは1921年生まれ(1921-1986)。
今回、あの有名な映像作品をひさびさに再見しました。
「死んだウサギに絵を説明する方法」1965とか、
「私はアメリカが好き、アメリカも私が好き」1974とか、
ボイス先生が、当時44歳、53歳で、深刻な顔をしながら、
みずからの体をはって制作した事実に向き合い、
刺激を与えられました。
生徒やアシスタントは、大先生がのたうちまわるのをみて、
やっぱすげえや、うちのセンセイ、、と思ったでしょうかね。
歳を取ると、純粋な透明さでアートとむきあうのはムリかな、とも思いましたが、
ボイス先生のように、中年になっても、信じる道を前にすすみたいですね。
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