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「迷うのはダメ」HQ麻雀オンライン生実況・解説with松嶋桃プロ

2021年1月20日(水)HQ麻雀さんで「オンライン生実況・解説with松嶋桃プロ」があったので、参加してきました!オンライン生実況・解説に参加するのは3回目、松嶋桃プロ回は4カ月ぶり2回目の参加です。

↓前回のレポート

いつもは#PR ばりにHQ麻雀についての説明を入れるのですが、過去のnoteでだいぶ記載したので、詳細は割愛します。笑

前回受講したときとの違いは、なんといってもHQ麻雀のパパ的存在である醍醐大プロが第45期最高位になったことですね!最高位戦A1リーグで2年連続圧倒的な成績を残し、決定戦では永世最高位目前の近藤誠一プロに競り勝ち優勝。安定感と爆発力を兼ね備えていて本当にすごいなと思う方の一人。

生実況・解説付オンラインレッスンの流れ

参加者8人が2卓に分かれて個室対戦を行い、対局終了後に感想戦を行います。
①zoom集合 醍醐大プロ・河野直也プロ・松嶋桃プロと参加者で挨拶 ※顔出しは自由、話せればOK
②A卓対局(実況:松嶋桃プロ、解説:醍醐大プロ)A卓メンバーがzoomから抜けて、B卓メンバーはミュートで観戦。
③B卓対局(実況:松嶋桃プロ、解説:醍醐大プロ)A卓メンバーが戻ったのち、B卓メンバーがzoomから抜けて、A卓メンバーはミュートで観戦。
④A卓・B卓感想戦 A卓メンバーが戻り再度zoomに全員集合し、感想戦スタート ※発言は自由

実況にMリーグ公式実況でおなじみの松嶋桃プロが入り、解説は最高位戴冠直後の醍醐大プロ。豪華!実況・解説は当然打っているときは聴けないのですが、後日データでもらえます!

実況・解説だけですごいのに、このレッスンは感想戦がかなり濃密です。河野直也プロも入り、各者の気になる打牌を振り返っていきます。直也さんは初級者レッスンの講師を数多くやっていて、教え方が本当に上手です。醍醐さんの麻雀は難しそうと思った方でも、直也さんがいるので大丈夫です。笑

19:00~22:30という時間設定になっていましたが、終了したのは23:49でした。笑 安定のHQ時間!笑 1つ前のwith堀慎吾プロ解説回はもっと長かったらしいです。笑

個人的には麻雀の濃い話が長く聞けるのであればうれしいなと思っています!

同じくHQ麻雀のオンラインレッスンで実践添削レッスンがありますが、実況・解説はつかず、より指導にフォーカスしたものになります。ノゾミさんが素敵なレポートを書いているのでご興味があればご覧ください!

自戦記と実況・解説、感想戦でお話しいただいたことを織り交ぜて紹介していきたいと思います。

①自戦記
②後日送付された実況・解説 ※<実況&解説>と記載
➂当日行われた感想戦 ※<感想戦>と記載

Mリーグルールです。

対局前に意識したこと

自分は手組が上手ではありません。特にメンゼンの手組。おそらく天鳳特上卓の平均にも達していないのではと思っています。前々から課題に感じていて改善に取り組んでいますが、どうも進捗がよくないのです。何切る問題とか苦手すぎてやばいです。笑

自分がたくさん鳴くのは手組がわかりやすくなって迷いにくいからです。笑メンゼンで14枚もあったらパニクってしまう・・・。

座学で勉強をして知識としては持っているので、頭の回転がよい日はそれなりには打てるのですが、回転が悪い日は感覚で謎打牌しがちなんですよね。まあ回転が悪くてもしっかり打てるようにはならないといけないので、練習不足です。

この日は「メンゼンの手組をしっかりやる」をテーマにしました。

対局開始

手前が自分です。

2sを引き、高めイッツーの形になりました。何切る?

「よっしゃ、高めイッツーや!1s3枚飛んでるけど、何とかなるやろ。6m?8m?そろそろ親からリーチ飛んでくると怖いし、8mにしとこ。」

はい、大切なことを見落としています。

6mを切ると三色の可能性が残るのですね。688m56p23456789s。タンピンへの移行もできるかもしれない。安易に中盤で456牌を浮かせたくないっていうのが自分の意識の中であって、それがふわっと出てしまった一打。147sが薄くなっていることもふまえて、そこに比重をかけすぎない一打が必要だったと思う。

<感想戦>
直:ちあさんの手、8mトイツ落としのとこあったじゃないですか。僕はめちゃくちゃ強気で6mいくんですよ。
醍:あー、まーね。浮かせてるってことね。
直:1sが3枚切れてるから、567か456の三色を見ながら、みたいな。9s8s落とす手順も含めて。この巡目は8mが普通っぽいんですけど、全部手順が8mになってるのはよくないなと思ったんですよ。これは6m強気で5m引いたら、タンピンにするかのほうが。どうせリーチ打つのは変わんないんで。いちおう河が強くなる弱くなるはあるんですけど。これは強気でもいいと思います。僕はかなり6mのほうがいいと思います。
醍:これは強気というか、6m切るのが普通ですね。
ち:(?????)あーそうなんですね。
醍:これ6m切って、この6mをいつまで持っとくかってのはおいといて、次に安牌引いたら6m切るのも普通なんですけど、安牌を引いたり、他の牌を引くまでの間に5mを引くのはバカらしすぎません?6mから切って、5mをいちおうその巡目に。次、ひょっとしたらいなくなっちゃうかもだけど、安牌引いてきて6mいなくなっちゃうかもしれないけど、その前までに残せる牌は8mよりも6mのほうがいいですね。
直:なんなら7m引いても9s切るからね。258s58mみたいな感じなのが、理想ですよね。
醍:8mって一人だけ現物なんですけど、他の人2人には一発で切れって言われたらちょっとなってなる牌なんで。6mから切るのがまあ普通ですね。
直:なんかね。8m親の現物だしっていうのが目に見えてそう考えてるだろうなってのがわかっちゃうような8mだったから。
ち:そうですね。危険度的なところを考えて、イッツーになったから・・・
直:何か決まった感じしましたよね。147sと47pでいいやってなったから。その前にもう1個二次変化がメンゼンでの思考では大事なところだと思うんで。そこが強くなったら、ちあさん無敵かなと思うんで。

自分はHQのレッスンに参加するのはこれで8回目。自分の弱い部分を把握してもらって、この日設定したテーマに合わせて、指摘していただいた。本当にありがたい。メンゼン思考の強化。がんばらねば。

各自のレベルに合わせた指導をしていただけるので、そこはご安心を!

構想通り高めイッツーの3メンチャンで追っかけリーチ。

<実況&解説>
桃:ちょっと悲しいお知らせなんですけど、ちあさんの147s山にないですね。もう。
醍:えっ、147sがないの?
桃:ない。

マジで悲しいお知らせだ。

4トイツで9mが出た。鳴く?

<実況&解説>
(5巡目にドラの8sが重なり)
醍:あっ、ドラドラ。
桃:あらっ、しかも4トイツ。東場。北はオタ風。
醍:これは鳴きますかね?
桃:ちあさんどうでしょう。さっきメンゼンの手組もやりたいって言ってましたけど。これは仕掛けていくかな。どうでしょう。
醍:鳴いても全然おかしくないですね。これは。

自分にフォーカスして実況、解説してもらえるとうれしいよね。こういうのが各者ずっと続きます。

ポンした。どうせ東とか8sが出たら鳴きそうだし、それであれば9mからポン。こういうのは成功体験がたくさんある。相手からの見え方的にも何かやってんなとは思われるけど、それでいちいち絞っていたら麻雀にならないしね。

<実況&解説>
醍:あっ、鳴いた。
桃:ちあさんが9mをポンしました。
(打4pをみて)
醍:あっ、4pから。

四連形残したほうがよかったかな・・・。

すぐに東が鳴けてテンパイ。8sなら8000、北なら5200。

<実況&解説>
醍:あー鳴けましたねー。
桃:8s北のシャンポン待ち。

打5pで追っかけリーチが入る。北が1枚切れで、単騎待ちにも見えないのでほぼ通りそうだけど、オリる手牌ではないと判断。

全部押してアガリきった。

<実況&解説>
醍:これは9mをポンしたのが機敏でしたよね。すごく。うん。
桃:得意の仕掛けでアガリにいきました。

本当は自分の打点、和了確率、押す牌の放銃確率、放銃時想定平均打点みたいなのを出さなきゃいけないんだけど、安め5200高め8000ならだいたい押しっしょって感じでガン押ししてしまった。まあ実際5200は強いんだけど、これが1000点2000点の愚形手とかでガン押ししていいかと言われると疑問だし、その判断ができる状態だったかはかなり怪しい。

普段はリーチが入ると、相手の通っている筋本数をパッパッパッって数えて、切り順や手牌構成から筋の濃淡を見極めたうえで、押し引きの判断材料にしているんだけど、その機能がオフになってた。

このモードの時は押し引きが壊れていることが多くて危ない。。笑

34000点持ちになって親番を迎えこの手牌。何切る?

3pを切った。

<実況&解説>
醍:ちあさんはちょっとスリムに。というかまあこれはやっぱ厳しいですね。
桃:親といえどもまっすぐいく価値のある手ではないかなということですか?
醍:そうですね。はい。ちょっと安全牌残しながらね。白とかもこれはなかなか鳴きづらいですね。

醍醐さんも受け寄りの進行を取るのかなあ。

先手とるのが厳しいと感じたからスリムに受ける形にしたんだけど、親番でこれはちょっと弱気の一打かもしれないと思った。356の3って一見いらないけど、4を引いたら3456という強い四連形になるし、この手をしっかり仕上げようと思ったら、連続形や複合形を視野に入れる違う選択があったかも。

自分は少しリードしたあたりでの加点力が弱く、ゲーム終盤までトップ目にいても最終的にまくられることが多い。もう少し攻撃的にいくべきだと思った。天鳳の段位戦では2着取れればいいや的な考えで打っているから、それが影響してしまっているのかもしれない。

この7mもそう。7mは68mの2種でリャンメン変化がある浮き牌。親番で完全守備要員の中を抱えるのは弱気な感じがする。安全牌ではないけど、最悪白連打で2巡凌げそうな感覚はある。どうなんだろ。

リーチが入り、1枚切れの中でしのぐ。

対面から白が打ち出されるが、守備牌がなくなるのでスルー。

自分の手牌は崩れ、上家のツモ10002000で親かぶり。最悪な結果ではないけど、なんか消化不良。

自分はもうちょっと親番がんばったほうがいいかもしれない。

南入し、1巡目下家から南が出てきた。ポンする?

これはポン。これ自体は悪くないと思うけど、守備力がないのでこの後の対応がけっこう難しい。

<感想戦>
醍:この局はなんかすごかったですね。特にちあさんが。
直:ちあさんはね。大局観というものが、すごい理解しているのが上手いなと思いましたね。この局、ここからは。南場はね。着順点がついてくるゲームなんで、1個1個親を流すんだったら、南ポンして行くかみたいな。本来は南からは仕掛けたくないけどというのが目に見えている仕掛けだなと思ったけど。
醍:ですねー。
直:ちょっと鳴かなくてもいいかなーとは思うけど。

メンゼンの手組は下手だけど、大局観とか鳴いた後の手組や押し引きが得意だって自分でも思っているから、そこを褒められたのはうれしい。

ただ、かなり不安定。自分でも後々シビアになるなーとは思ってた。何万回もこういう仕掛けしてきたから、気持ち的には余裕あったけど。

親が2フーロして打3p。やばい。もう打ちたくないって感覚的に思ってしまった。

マンピンソーすべて捨牌に出てきているからテンパイかもって思ったんだけど、よくみると安全牌や重要牌の手出しも入っていないし、チーテンの確率はそれほど高くないかも。20~30%くらい?テンパイだとしたら3p周辺の待ちか。※実際はチーテンで47s待ちだった。

親がもうテンパイしていると踏んで、8mを合わせた。相手が親だけならこれでいいと思うけど、相手は3人いるわけで・・・。

<解説>
醍:あっ、これはなんだ。8m。もうオリましたね。
桃:ちあさん受けに回ってますね。
醍:その7s鳴かれたらちょっと勝てなそうとかそんな感じでしょうね。

苦しい解説をさせてしまってすいません。。笑

<感想戦>
(8mでオリをみて)
直:やめた。
醍:やめたんですよね。
直:これはオリきれないなー。
醍:これはでもなんか、すごい。
醍:これはよくオリたなー。

結果的には相手はテンパイしてたんだけど、10回中何回あるんだろう。早めに受けに回りすぎた結果、よくない結果になることもありえる。

上家からリーチが入り、たまたま安全牌ばかりツモったので問題なかったが、安全牌に窮する可能性もあった。早めに受けに回りすぎると後々不利な勝負を迫られる可能性がある。

対面が6巡前に赤5mをツモ切り。9mが先に切られているので、6mはシャンポンでしか当たらない牌。前巡7mツモ切りで6mが2枚あったとすればリャンメン待ちにとっていそう。なのでシャンポンもほぼ当たらない。

対面が6mをツモ切った直後に上家からリーチが入って、6mが切れなくなってしまった。6m先に通すことは頭にあったけど、頭の回転が追いつかず、安易に共通安全牌を消費してしまった。これはミスだなあ。

<感想戦>
直:6mあそこ(8mオリの場面)で打つべきだった気がしなくもないけど。カン3s36pのイーシャンテンになったらねー。かわせるかもしんないから。いいんじゃないですか。6m打っといて。
(上家からリーチが入った局面に戻り)
直:このリーチがきたときにきつすぎる気がするけどな。
醍:僕ね。あそこで8m切ってオリるのは全然いいと思うんですけど、(共通安全牌の)中とか1mを切るのは微妙だなって思いますね。
(対面の赤5m打ちを指し)
醍:この5mが出た後だったら、やっぱり6mを先に処理したほうがいいんじゃないかな。
直:ベタオリ手順としてはちょっとよくなかった気がしますね。
醍:あそこでオリる選択肢はありといえばありというか。確かに手詰まっちゃうかもしれないんだけど、どっちがいいかというとオリたほうがいいこともけっこうあるから。ありかなーと思いますけど。まあね。オリる時っていうのはね。ゴールまでどうやっていくかっていうのがね。けっこう大事なんで。

このあたりは目先の楽さをとってしまって、少しオリをサボってしまった感がある。早めに受けに回らずに6mを切るか、オリた後に5m打ちをみて6mを切るか。どっちかがよかったと思う。中途半端。

1m8s手出しの後、6sツモ切りという切り順でピンズのホンイツを警戒しているところに、親が456pチー。生牌の發を打ち出してきた。

さらに1pをポンし、打西。こちらも生牌。ブロックが足りていないのだとしたら、役牌を重ねたいから發→西って切り順にならない?もうブロック足りているのでは?って思った。

<実況&解説>
桃:南と白のシャンポン待ち。白が持ち持ち。

今のうち!って6pを切った。2pを切ると456の三色があるけど、2pのほうがポンされやすいという点と、3pが親に鳴かれていないので上家が3p切ってくれてチーできる可能性をみた。

これは弱気かも。2p切ったあとに三色やタンピン系で仕上がったらぶつかればよくない?

<実況&解説>
醍:いい赤5sを引いたけど、ちょっと追いつかないかな?
(打6p)
醍:あっ、6p。
桃:456三色というよりも・・・
醍:これなんだろうな。今のうちにってことですかね。

また苦しい解説をさせてしまってすいません。。笑

ピンズを打たずにテンパイを目指す。

生牌の南をつかむ。さっきのことを思い出す。發→西の切り順はすでに他の役牌トイツがあるということでは?南は当たる可能性があるし、当たらなくてもポンされる可能性が高いと思った。

<実況&解説>
(南をツモる直前)
醍:(当たり牌の)南がなんか、誰も止まらそうですけどね。今のところ。
桃:早い巡目だと止まらなさそうとか
(南をツモって)
桃:あーたとえばこれ。
醍:あーこれ。そう、これ止まんないんじゃないかな。

南がもう怖かったので、いったん打1s。

<実況&解説>
醍:あっ、止まった。
(同巡、親が2pをツモ切り)
醍:2pツモ切るからちょっと止まるかもしれないですね。余ったってことなんで。
桃:もうテンパイか?って思うかもしれないですね。
醍:そうですね。
桃:止まったのすごいですね。
醍:これよく止まりましたね。あとになればなるほど普通切れないんですけど。

南を切ると7700の放銃だった。自分的にはドヤ回避だったのだが、感想戦では指摘をされた。笑

<感想戦>
醍:これよく止まりましたね。ちあさんのこれ(南)
ち:南で打ったらひどいことになるなって思ったんですよね。
直:マジっすかあ?
醍:確かに南で打ったらひどいんだけど、それこそこれオリきれないですけどね。多分。下家がこれから攻めてきたら、上家がオリてくれない限りは多分手詰まりますけどね。
醍:これは南切ったほうが。まあ南当たるんですけど。南切ったほうがちょっといい気はするけどなあ。
醍:親がポンっていうなり、誰かしらポンっていいそうじゃないですか。北家なり南家なり。誰かがポンっていったら、親がいったらオリるだけだし、南家と北家がポンっていったら、親と戦ってくれるんだなあと思って、そっからオリみたいな感じがいいと思います。
ち:ちょっと早いんですね。。
直:ちょっと早いですねー。
醍:まあ当たるケースもありますけどね。実際当たりだし。ただ滅多にこれは当たらないし、親と戦ってくれる人は作ったほうがいいし。
直:すでにいるからっていう可能性あるけどねー。いちおう345でチーしてるからねー。
醍:すでにいるからって可能性はあるけど、南は切ったほうがよさそうですね。あらゆる意味で。ただ、本当これは素晴らしいですね。
(対面の2pツモ切り後)
醍:ただ2pが切られちゃったらね。止めるかってなりますよね。
直:なんかよくわかんねーけど止めるかだよね。これ。ホンイツだって限定されてないけど。
醍:さっきまではね。わかんないけど。それこそ2pが切られちゃうとバカらしいなってなりますよね。
直:これ、こっちは見ているからホンイツっぽくみえるけどね。ホンイツかどうかなんて定かではないんで。絶対はないし。
醍:そう。最初はね。

全日本結果論協会なら南止めで正解なんだろうけど、南をなんとなく危ないと感じて止めてしまったのがよくない。10回同じ局面がきて、毎回南を止めていたら、損をするケースのほうが多そうだ。

というか、普段の自分なら南打ってるんじゃないだろうか。そんな受け寄りのスタイルじゃない。

「うおおおお!678!!!」

と思ったけど、その発想がまずかった。打4s。

<実況&解説>
醍:ちあさんの配牌はバグってますね。
桃:(笑)1シャンテンだ
醍:なにげに第1打難しいですね。三色があるんで4s切りましたけど、8p切るのが普通ですけどね。
桃:頭を固定して、くっつきの形にする。
醍:多分ドラが1個あったら8p切ったと思うんですけど、タンヤオがついてたりとかね。
桃:ドラなしで678三色がみえていたんですね。
醍:手役を残しましたね。

<感想戦>
ち:悩んだんですよね。すごく。
醍:悩ましい。
桃:第1打から悩みましたよね。
ち:よすぎて悩みましたね。
醍:これはまあいいんじゃないですか。4sで。

手順であれば雀頭固定の8pが一番よいし、三色を強くみるなら7p切り。後から迷う打牌選択をしないこと。配牌がバグってて、自分の頭までバグってしまった。。笑

4sを切ったあと、6mを引き打7sでどんどん迷宮へ・・・。せめてここで8pだったな・・・。

<感想戦>
醍:ここはなんかね。決めるところな気がするなあ。決めるところっていうのはようするに8pを切るか、7pを切るか決めるってことっすね。
ち:8pが一番素直だと思ったんですけど。
醍:そう。一番素直なのは8p。なんなら4sのところから一番素直なのは8pなんですけど、ただこれはまあね。三色にしたいなってのもわかるし、なっても全然おかしくないから。1段目だったら7p切ってもいいかなって気はします。
直:ホント?7sのほうがいらなくない?どう考えても。
醍:いやー7pでいいんじゃない?だって、これーそもそもさー。こんな感じで迷ってるってことは三色にしたいわけじゃん。だったら三色にすればいいじゃない。決めれば。ここで7pを切らないんだったら、8pを切るべきよ。
直:僕はちなみに8p打つ派なんですけど。
醍:僕も8p切る派だけど、他の牌切るんだったら決めちゃったほうがいい。だってこれ迷うもん。この先ずっと。迷うってのはダメなんですよ。迷うってことはどういうことかっていうとミスする確率を増やしてるってことなんで。人間はミスするんで必ず。
直:悩むのはいいんだけど、迷うのはダメなんですよねー。
醍:そう。だからここでね。決めたほうが多分よかった。
直:僕もよく麻雀を教えてる子達にいいますね。悩むのと迷うのは全然違う。

心あたりがありすぎる。自分が勝てないときはだいたい迷ってるわ。もう少しシンプルに考えないとミスをして損を積み重ねることになりそう。

カン7m待ちはとらず!

これは天鳳病だ。39000点あるし、おとなしくしていればひどいことにならないと思ってしまった。愚形リーチはリスクも伴う。しかしこの状況は相手も攻めてきにくく、半端に外すくらいならリーチのほうがマシだったかもしれない。

リーチしないなら7p切り。中途半端な選択をしてしまった。

<実況&解説>
醍:これ7pなのかな。こうしたら。
(打8mツモ切り)
醍:あっ、ツモ切り。ほー。
桃:いろんな選択肢がありそうでしたけど。
醍:そうですねえ。うーん。一番三色になりやすいのは7p切りですけどね。

<感想戦>
醍:ここは7pでしょ。さすがに。別に8p切ってリーチしてもそんな悪くないけど。
直:7s切った人はこれ7pじゃない?
醍:そう。って感じで間違えるじゃないですか。なんでこういうことが起こったかというとさっき7pか8pかを決めなかったからなんですよ。
直:なんなら8m打つくらいなら6m打った方がいいね。いちおう。赤5m引いたときもそうだし、69mと58mだったら単純に8のほうが三色になりやすいんで。これは678の三色だからね。789だったらわかるんだけどね。もし外すならの話ね。
醍:これ8m切ったのって、5mでもいっかーって見えるんですよね。47mでテンパイするからって意味合いにみえるんだけど。まあそれをよしとするなら7sとか切っちゃダメだし。
ち:完全に迷宮に入ってますね。。笑
醍:決めちゃえばよかったんですよ。ホントに。7sのところじゃないかな。決めるのは。
直:決めるというか、迷いを断つのが7sのとこだなって感じだね。どっちに行きますよってのを決める。これはとりあえずツモに任せますって感じでやってるけど。

普段は第1打で8p打ってると思うんだけど、そこそこリードしている親番だし、安手にしたくないので、手役を決めてやろうって感じだったと思う。まず4sを切って、それ本当によかったんだっけ?って考えている中で、思考を修正できなくなった感じがする。引きづってしまった。

このカン5mも当然取るわけないし、のちの危険度を考えて1mを残しタンヤオを消す4mを切る。完全に弱気モード。気持ちがベタオリしてる。笑 自分の脳にキングボンビーついたわ。絶対。

<実況&解説>
醍:あれ、4mツモ切り?これなんだろうな。
桃:(6m残しが)4mの受け入れじゃなかったんですね。
醍:しかもいちおうテンパイをとっておいて、イッツーになったらとかけっこう難しいなと思ったんですけど。
桃:カン5mのテンパイにもいちおう取れる形でした。
醍:はい。
桃:どういうことだろう。
醍:どういうことだろう。

実況&解説不能のスぺクタクル。

<感想戦>
醍:1mか6mっぽいですけどね。
ち:もうなんか、中張牌ばっかりだったんで、端っこの牌を持っておきたかったんですよね。
醍・直:なるほどね。
直:守備型ってことですね。
醍:トップ目ですもんね。
直:でもこれは6m打ちましょう。6m打って5m引いたらフリテンリーチ打つしみたいな。6p引いたら14mのノベタンリーチ打つしみたいな。これはもうダメよ。守備考えちゃ。笑
ち:弱気すぎましたね。。笑
直:決めにいかなきゃ。どんどんアガれなさそうになってきたから。
ち:気持ちがオリてますもん。

改めてみるとひどい麻雀打ってるな・・・。

加点チャンスで加点しようとしないのは大きな問題だと思う。南3局だから何とかなるかもしれないけど、南1局で同じ手牌がきてもやってしまうかもしれない。

トップがえらいルールでイマイチ成績が伸びないのは、ややリード時の加点力が低いからだと思う。逆もあって、リードしすぎると気持ちが大きくなりすぎて雑な放銃をしてしまうし、自分の中でバランスをとるのが難しい。でもこの手は超チャンス手なのだから、しっかり攻めるべきだった。

「うん、これよこれ。この時のために1m持っていたんや!」

って、この時は自画自賛してた。笑

対面に放銃。安くて助かったけど、弱気すぎるオリ打ちだった。結果的には1000点の失点で親が流れたのは絶好の展開。

オーラス。この時点では子に対してマンガン打てるなー。って思ってたはずなんだけど。。この手はわかりやすいけど、アガリトップの時はどこでもいいから役をつけたい。

なぜ9s打てなかったんだろう。集中力が切れてふわっと選択してしまった気がする。

<実況&解説>
桃:ちあさんドラをつかんだ。
醍:これ、満直も大丈夫ですよね。

<感想戦>
醍:これはいいんじゃないですか。打って。
ち:嫌だなと思っちゃったんですよね。何か。
醍:これロンっていわれてもトップですよね。
直:ハネマンっていわれることはないねえ。
醍:マンガンってけっこういわれちゃうかもしれないけど、マンガンっていわれたらトップですもんね。いきますか。これは。
醍:これマンガンでロンっていわれたら、マクられると思ってたんじゃないですか。多分。
ち:そうですね。1000点勘違いしてたかもしれないですね。。

頭が回っていない状況で、感覚でドラ9sを止めてしまった。

この局は親が5800を対面からアガリ連荘。9s切りきれずに9pアガリ逃した・・・。

上家から切られた7sを何事もなかったかのようにスルー。

<感想戦>
醍:これはチーかなあ。これってあんまリーチしたくなくないっすか。5p引いたらリーチするしかないかもしれないけど。いや、でもそんな点数でもないな。あんまリーチしたくないっすよね。
ち:リーチはするつもりなくて、親以外の2人で争って終わんないかなって感じの思考でした。
醍:これは参戦しますか。とりあえずチーして。白切って。
ち:トイツ手っぽい人が2人いたんで、白嫌だったんですよね。
醍:ちょっと嫌ですよね。というか、これ親からリーチっていわれて白切るの勇気いりません?
ち:ちょっと切れないと思いますね。
醍:ちょっと切れないですよね。だからこの白って安牌じゃないんですよね。
ち:今のうちに1枚とりあえず切ってみてって感じですよね。
醍:今この瞬間だったら、別にね。まあ大丈夫だろうし、まあポンっていわれるかもしれないけど、そしたら絞れりゃいいし。ここ(対面)に当たる分にはいいだろうし、チーして白ですね。これは。そしたらリーチしないでテンパイできるかもしれないし。
直:多分8mがアンコじゃなくて、567とか678だったらチーできてたと思いますよ。多分白ポンしても8mが雀頭になるとかあるからこのチーの発想にいかなかったと思うんですよ。
醍:かもしれない。確かに。
ち:白を切ること自体を嫌っちゃってたんで、そこがちょっと弱いかもしれないですね。
直:逆に今しか切ることがないみたいな。ホントに絞るのと一緒っすね。ホンイツとかのときに後々になれば当たり牌になるのと一緒で切れる瞬間に切っとかないとダメなんですよ。

もっと点数が競ってて自分がアガらないと確実にまくられる状況だったら、7sチーしてたと思うんだよね。ちょっとリードしていたから鳴く発想がなかった。おそらく8mアンコが567mや678mでも仕掛けなかったと思う。鳴き無し押してたし。でもこれは参戦すべきだったなあ。弱気。こういうところで指をくわえたまま、まくられたこと何度もある。親は確実にトップ狙ってくる状況だし。

続く1本場、ここで条件について勘違いをしていた。8000を打ったら1本場で30000を切るから西入続行になってしまう。対面に8000打てないなって思い込んでしまっていた。天鳳病だ。頭が回っていなかった。初歩的なミスである。

対面は5sポン出し4s、5mポン出し9p、7pポン出し2m。トイトイ含みで西をトイツで持っていない限りはマンガン止まり。5巡目の西に反応せず、その後の手出しは5pのみ。その瞬間に西を重ねたケースしかない。西を元々アンコで持っていたケースも物理的にはありえるけど最後2mはおかしいし。ってことを実戦中に考えられていたわけではない。集中力が少し切れていたかも。

<感想戦>
醍:ちあさんは南家の仕掛けを仲間だって思う意識が足りないんですよ。
ち:あー、敵だと思ってました。完全に。
醍:ね。ここは仲間なんですよ。今。ともに戦ってくれている。ともに親を流そうとしてくれている。西が出る前なら、西と白で12000になるから、白を切らないのは普通、というかそれは大事なことなんですけど、西が切れた後に白切って12000になるのって、まあ西アンコで白単騎しか多分ないんですよね。ある?そんなことってなるじゃないですか。そしたらここ(対面)にアガってほしいんですよ。ハネマンないなってなったんで。なんならここ(対面)がポンって言ってくれないかなとかロンって言ってくれないかなのほうが感覚としては合ってるんですよ。仲間だから。

後日振り返って

この日はかなり内容が悪かった自覚があります。とにかく頭が回っていなかった。回っていないのであれば回っていないなりにシンプルに打てばよかったのだけど、中途半端に進めてしまって迷宮に入ってしまったケースが多々ありました。あと、とにかくネガティブ。

トップをとれたのは手が入ったのと展開に恵まれただけで、トップを取り逃がしてしまうことも多い打ち方だったと思います。

箇条書きで書くと以下のような感じ。

・メンゼンでテンパイが近づいた時の構想~守備との兼ね合いの弱さ
・薄い根拠で何となく感覚で打牌選択
・リード時の加点意識が足りない
・受けに回るのがワンテンポ早い
・ロングゲームでの集中力の維持

元々自分は感覚でインプットしたものを、理論で補正してアウトプットする方式をとっているタイプ。それが何らかの事情で理論で制御できなくなったときに感覚だけになって、その感覚が冴えていないと今回のような謎打牌を連発する気がします。HQ麻雀で自分が教わりたいのは理論や論理の部分なので、感覚に頼りきった打牌をしてしまってはいけません。

あとメンゼンでの手組力とリード時の加点意識の低さは理論・感覚関係なく足りていないと思うので、これからはそこを強く意識したいと思います。

醍醐さんばりに理に基づいた安定感と爆発力のある麻雀を打てるようになりたいなー。

おわりに

今回はかなりご指摘受けましたが、濃い話をいろいろ聞けてよかったです!自分に対してはかなり鋭い指摘も多い気がしますが、強くなって欲しいという気持ちが伝わってくるので、こちらも全力で受け止めて、これからの麻雀生活に活かしていきたいと思っています。もうそろそろ1段階上のステージにいかねば。今年中に天鳳九段目指す!

このレッスンは実況や解説ももちろんすごく楽しみなのですが、感想戦が本当に濃厚!自分の分だけ書きだしたけど、これが8人分あります。もし全員分文字起こしして記事化するとしたら、おそらく9万文字くらい。本にすると150ページくらいになるみたいです。すげえ。

なかなかスケジュールが合わないけど、実践添削オンラインレッスンのほうも参加してみたいなー。

ご興味がある方は下記スケジュールをご確認ください!

おしまい

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