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春の夜長

何度もやってくる春を憂いていたい
起きれない自分に嫌気がさす日も
今日は私も上手く眠れなかった
色落ちしないリップを探して
だんだんぼやけていく景色に
安心と不安が降り落ちる

夜が長い 長い
時間は経ったはず
ペダルを漕ぐ 漕ぐ
冷たい風を無視しながら
流れ込む歌に助けられる

次はあれ話そうこれ話そう
あなたに逢えるまで取っておこう
もったいぶった話はいつも忘れるし
そんなことより肌に触れていて

夜が辛い 怖い
時間は経ったはず
空を切る 切る
弱っちい雨を無視しながら
日を跨いだばかりのおぼろげな道

chi-ra

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