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言葉をおもちゃにしていいぜ!〜英語・タイ語の私なりの習得法〜

フォロワーさんに映画のセリフわからなくても観れば内容がわかるよ!と伝えたが、会話シーンのところでつまらなくなってしまったとのこと。なんだか申し訳ない。おそらく私はわからない外国語に対してのアプローチが人よりちょっと違うのだろう。
ということで、自分が英語・タイ語とどのように向き合っているか、自己分析してみた。

【英語との触れ合い】

小5の頃、母親がビートルズをLPからカセットテープに録音していて、それに何故か興味を惹かれて何の気なしに聞いていたところ、「Please Mr. Postman」のイントロで衝撃を受けた。あえて音を外した「Wait!」の掛け声がやたらカッコよく聞こえて、意味もわからないのに何回もリピートしてそこだけ聞いていた。
思えば、英語の音そのもののカッコよさにその時点で目覚めていたのだろう。

同じ頃、英語塾に通い始めた。そこは「日米学院」というところ。調べたら今でもあるんだな。昔よりずいぶん立派になったもんだ。その頃、30数年前にはこじんまりとした部屋で女性の教員と数名の子供が英語を座学としてではなく、耳や口で親しむことで英語への心理的なハードルを下げることに重点を置いていた。
その方針は正解だった。中1の頃父親を亡くしたこともあり、ビートルズが自分にとっては一つの心の救いだった。ジョンレノンが父親代わりだった。

ビートルズやジョンレノンの歌を聞いて聞いて聞きまくって真似しまくって、英語は自分の得意教科となった。1年浪人したけど、その時に予備校への片道30分の自転車通学でも短文を聞きまくり真似しまくりで脳に英語を叩き込んだ。無事、英米語学科に進学。
在学中にイギリスに短期留学。そこでホストファミリーに「他の学生たちはみんなアメリカンイングリッシュなのに、あなたはブリティッシュイングリッシュね?」と褒められて「ビートルズのおかげです!」と返した。

英検・TOEIC履歴

英検は高校生の頃に3級。大学入学後に2級・準1級合格だったかな。
TOEICは大学に入った直後に受けたのが805点。大学を出た翌年に受けたのも805点。社会人になり、今から約10年前に受けた時に850点。
今はほとんど英語をやってないけど、テスト勉強さえすればある程度は取れるだろう。
英語テストなんて、そんなもんだ。実際の実力は本当には測れない。
今は英語モードに脳が切り替わると、すんなり英語が出てくるようになった。ただ、そのモードの切り替えスイッチのようなものがちゃんと働かず、タイ語とごっちゃになったりすることがある。

効果的だった方法

振り返ってみると、最初から耳から入ったことが成功への近道だったと思う。英語の音楽から、フレーズを復唱する習慣が知らず知らずのうちに身についていた。そこから自転車をこぎながらの短文聞き取り&復唱で体に英語を叩き込んだことが、英語力を飛躍的に伸ばした。
アルク社のリスニングマラソンもやってみた。毎月テープが送られてきて、聞きながら予備校に行った。
だが、今は英語の聞き流しなんて、YouTubeでもPodcastでもなんでもできるでしょう。

【タイ語との触れ合い】

タイ語ゼロからのスタート

今からおよそ20年前、タイ・チェンマイに初めて来た。仕事をすることになったが、タイ語の予備知識も全く無く、英語もほとんど通じない現場ばかりで、途方に暮れた。
そこで発揮されたのは、英語で培ったリスニング力。とにかく聞いて聞いて聞きまくって真似した。それ以来タイ語の学校などでの学習は一切行ったことがなく、リスニング力と会話力だけを磨いてきた。

音引き辞書の活用

職場ではICレコーダーなどにフレーズを録音し、あとでいわゆる「音引き辞書」で意味を調べてカードに書いて覚えた。これが「音で引くタイ語検索Book」。タイ語の音をローマ字化した辞書。正確な音ではなく、日本人の耳で聞こえる音を元にしてくれているので、とても使いやすい。これで引いた単語に赤線を引き、カードに書き写し、暇さえあれば復唱した。これで大概の日常会話はイケる。今はスマホには録音機能もあるし、Google翻訳などのいいツールがあるから、もっと学習が楽なはず。

難関のタイ文字・今後の対策


ただ、タイ文字はほんのちょっとしか読めない。いろんな本を買ってみてやってみたが、なかなか法則が覚えられなかった。文字が読めなくてもそんなに困らないことが、モチベーションを上げられない原因の一つ。困らなきゃ別にやらなくてもいい、っていうことになってしまった。

もし今後タイ文字をやり直そうと思った時には、このサービスを利用しようと思っている。

でんいちさんという、タイ在住の日本人の方によるタイ文字講座。1年間たった15,000円(プロモーション価格)らしい。こんなに安く、学校に通う必要がないのなら、やってみようかと本気で思い始めている。

でんいちさんはツイッターの「スペース」機能でさまざまな配信をしていて、そこでチェンマイでの経験談などを語っていたことがきっかけで、若干交流をさせていただいている。語り口調が優しくてさりげなくて、「俺は知っているぞ」みたいな押し付けが感じられないのが好印象だ。
「でんいちスペース」の反応は【こちら
でんいちさんの固定ツイートは以下に。


タイで洋画を見る

そしてタイに暮らし始めて18年。映画館で見る洋画は英語オリジナル音源でタイ語字幕。タイ語は読めないので、無理して英語をリスニング。いくら英検取っていても、TOEICの点数が比較的高くても、実際には聞き取れない・わからない言葉だらけ。それでも、映像と合わせて観ていると、何となくこういうことを言っているのかも?と想像を膨らませていき、物語の流れぐらいはわかるようになってくる。
ただし、それはアクションやSF、ヒーローものや冒険活劇など、目に訴える情報が多い映画に限る。

タイ語吹替について

洋画にはタイ語吹替があるが、あまり観る気にならない。一番の理由は、どれも同じ声に聞こえること。映画の中の若者もなんだかおっさんの声ばかりで、感情移入ができない。声優そのものがタイはまだ少ないのかもしれない。アニメ映画は、まれに子供と観ることがある。内容が子供向けなのでタイ語も簡単で聞き取りやすい。

言葉の壁をどう超えるか?

タイ語でも英語でも、難しい表現は聞き取れない。
知っている単語や表現が多ければ多いほど、当然聞き取れる割合が多い。
文字で言葉を理解するのは英語であればアルファベットは数も少ないし、難しい発声の法則もそんなに多くはないので、とにかく単語と短文を覚えていけばある程度は読めるようになる。
ただし、話すこと・聞き取ることはまた別の訓練が必要だ。

リスニング上達に必要なマインド

リスニングは、先入観があってはいけない。先入観の正体、それは既存の文字主体の教育の弊害。私が子供の頃に経験した英語教育は、英語を外国語としてではなくおもちゃのようにして触れるというものだった。多くの人がかしこまって「英語様」「タイ語様」と無意識に壁を作ってしまっている。そのマインドではなく、言葉を「おもちゃ」のように楽しんでしまうこと。それができれば確実に上達する。

つまりは「好きこそ物の上手なれ」だ。
タイの音楽が好きな方、タイのドラマや映画が好きな方、タイの推しタレントがいる方などは、きっと楽しく早くタイ語が身につくことだろう。

環境に甘えないように・・・自戒を込めて

現代においては、スマホもPCもネットもどこにいても使える。いろんな書籍もオンラインで手に入る。紙ベースで無くても、電子書籍でもある。
必要なものはその気になれば何でも手に入る世の中になった。だからこそ、外国語学習についても、できない理由を挙げれば結局「忙しいから」「どこから手をつけたらいいかわからないから」というのが自分の中からも出てくる。これって甘えだよね。
忙しくてもスマホはいじってるし、SNSする時間はあるし、ネトフリ見てる時間もある。できない理由より、できる方法を一つずつ挙げていこう!
環境に甘えず、本気でやる時はやる!・・・と自戒を込めて書き残しておく。


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