藤原千晶 Chiaki Fujiwara

こんにちは。ソプラノ歌手の藤原千晶です。 「人生を豊かにする音楽」の素晴らしさをお届け…

藤原千晶 Chiaki Fujiwara

こんにちは。ソプラノ歌手の藤原千晶です。 「人生を豊かにする音楽」の素晴らしさをお届けできれば幸いです。主に大好きな日本歌曲のことや関連する事柄について書いたり、たまに歌ったりしたいと思います♪

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最近の記事

Fascia(ファッシャ)すごい!!

先日に引き続き、今習っている解剖学の講義に関連して感動した出来事があったので書いてみます 歌唱姿勢の項目の時に初めて聞く言葉が出てきました! それが、 「Fascia」!!! Fasciaは筋膜と訳されたりするようで、伸縮性のある膜なんだそうな それが頭の先から足の先まで繋がっていて、筋肉やらを覆っているそうです まずFascia① 背中側のルート おでこ→頭の上→頭の後ろの尖り→首すじ 続いて 首すじ→背骨の横→仙骨 更に 仙骨→お尻→太もも後ろ側→膝の後ろ

    • 呼吸のための筋肉について

      最近とある講座を受講していて、歌うためのよりよい身体づくりを目指してお勉強しております まだ3分の1ぐらいしか進んでないのですが、自分のためにもここにまとめを作っておこうと思います〜 さて 歌うためにはまず呼吸! 私比較的息は長い方で「歌う前に息をもっとゆっくりたくさん吸え」とか言われてもこの量で足りるんだけどなーとか生意気に思っていたりしたのですが、まあそれは置いといて 呼吸のための身体の機能の性能を上げておくことによって、他にもいいことありそうだなー!と思って勉

      • 平和の歌

        昨日は終戦記念日 たまたま夜にNHKで放送されていた、「サヘルの旅〜傷みと生きるということ〜」をみました 胸が痛くて、涙が出ました 2015年、私は大学4年生で、2月に歌曲ソリストコースの修了試験を控えていました 演奏曲目は中田喜直作曲の歌曲でまとめ、 たんぽぽ さくら横ちょう 髪 悲しくなったときは 歌をください の5曲を予定していました 本番の5日ほど前、ISによって日本人ジャーナリストの後藤さんが殺害されました 世界から戦争がなくならないことがとても悲しかっ

        • あなたの恋人に会いました

          今回はこの曲をフルで! あなたの恋人に会いました江間章子 作詞 大中恩 作曲 ある女性の目線で、「あなたの恋人に会ったのよ、ステキな方ね〜…あ、偶然友達に紹介されたのよ」と、友人と思われる女性に話しているのですが… 私とピアニストが考えたストーリーでは、この"あなたの恋人"と"あたし"は、道ならぬ恋をしているんです 「近く、お仕事で遠くへいらっしゃるんですってね」なんて友人を気遣うように言って、そこに"あたし"も絶対一緒に行くんですよ!ランデブー! この歌詞のあとにピ

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        • 演奏
          5本
        • 日本歌曲
          2本

        記事

          おんがく

          フルで歌ってみました! おんがくまど・みちお 作詩 木下牧子   作曲 大好き!という方も多いであろう、木下牧子さん作曲の「おんがく」です 私とこの曲の出会いは、中学生の頃だったと思います 地元福岡で所属していた合唱団のメンバーで、アンサンブルコンクールのようなものに出場した時、別のグループの方々がアカペラの混声四部でこの曲を歌っていました 私たちはすぐにこの曲が大好きになり、その後合唱団でも歌うことになったのです 大学に入ってからも、いつか絶対ソロでも歌いたいと

          風に寄せてうたへる春の歌

          今回は、山田耕筰作曲の 風に寄せてうたへる春の歌について書こうかと思います! この第4曲めの「たゝへよ、しらべよ、歌ひつれよ」を何かの時に師匠に紹介されたのがきっかけで勉強することになり、他の曲もピアノ科の子の伴奏の試験で歌唱を頼まれたため歌うことになったりと、私にはなじみ深い曲たちです♫ さて、この作品は4曲からなる歌曲集で、山田耕筰が友人の結婚を祝して送ったものだそうです もうめちゃくちゃ派手で、これって何かのお祝いの曲?!ってすぐ分かるような雰囲気です 詩は三

          風に寄せてうたへる春の歌

          愛されている

          フルで歌ってみました! 星野富弘の詩による歌曲集 「ひとつの花が咲くように」より 愛されている星野富弘    作詩 なかにしあかね 作曲 なかにしあかねさんを知るきっかけになったのは、「椿」という曲でした 先輩のコンサートに伺った時にテノールの方が歌っていらして、とても感動したのを覚えています 「椿」も「愛されている」と同じ星野富弘さんの詩なのですが、シンプルな文章の中に、深い悲しみと、世界と自分への落胆のようなものを感じられる、とても胸に刺さる作品です ぜひ調べ

          ワンフレーズシリーズ第2弾! 唄 三木露風 作詩 山田耕筰 作曲 日が光るのみ、幼き子が唄へば 「蝶々 蝶々」 かくうたへば 草の間のさやぎて出づる水 また微風(そよかぜ)の 喜悦の喉 誰かうたふ、独りならで あまねき中に そが唄を はてしなき空のきはみ 在るとなし、光る顔(かんばせ) 緑なる幻に ながるる白き野川の水 木も草も おのづからなる伴奏(ともあわせ) 日が光るのみ、幼き子が唄へば 「蝶々 蝶々」 かくうたへば 草と水と光がみんなみんなキラキラしていて、爽やかな風が吹く様子が表れていてとても素敵な詞です 小さい子が笑いながら蝶々を歌っている様子が目に浮かびます! この「蝶々 蝶々」の部分にはまさに「ちょうちょ〜ちょうちょ〜なのはに止まれ〜」という童謡、「蝶々」の旋律が使われていますが、中田喜直作曲の「ゆく春」にもアレンジされて出てきます。 ほかにも探せばありそう… 春、そして蝶々といえばこの歌!という感じですね〜 童謡も今後たくさん歌っていきたいと思っています♪

          からたちの花

          ワンフレーズ歌ってみようシリーズ からたちの花 童謡集「子供の村」から 北原白秋 からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。 からたちのとげはいたいよ。 青い青い針のとげだよ。 からたちは畑の垣根よ。 いつもいつもとほる道だよ。 からたちも秋はみのるよ。 まろいまろい金のたまだよ。 からたちのそばで泣いたよ。 みんなみんなやさしかったよ。 からたちの花が咲いたよ。 白い白い花が咲いたよ。 からたちの実って、柑橘なのですね。 花期は春で、秋には実が熟して金色になるけど、強い酸味と苦味のせいで食用にはならないそう。 でも果実酒になったり生薬になったりするみたいです。 白秋といえば柳川のイメージが強く、柳川にからたちの垣根があるような畑があるのかと思っていたのですが、これは山田耕筰の少年期のエピソードを白秋が詞にしたものだそうです。 しかし柳川で食べるうなぎのせいろ蒸しは本当に美味しいです。福岡に帰るたびに、夏は必ずうなぎを食べます。早く帰りたいなあ。 さて、歌うのはとても難しいこの曲ですが、私は大好きです。 静かで張り詰めた空気感と、「まろいまろい」などの柔らかい言葉が混ざり合って、なんとも洗練された雰囲気をもつ曲だと感じます。 何度も言うけどなかなか難しいこの曲、美しい演奏を聴くと本当に心が洗われるような気分になり、ほう…とため息をつきたくなります。しみじみ。

          ガ行鼻濁音

          日本歌曲を歌う時、これでつまずく人もいる…かも?注意されたことある方多いはず、鼻濁音。 私の苦労と困惑を誰かと分かち合いたくてガ行鼻濁音について書いてみます。 私は鼻濁音という概念がそもそもない福岡で育ったので、所属していた合唱団で初めて「鼻濁音」という言葉を聞いた時、うまく脳内で漢字変換できずに、「ビダコーン?なんじゃそりゃ」と思ったことを覚えています… (後から意味を知るわけですが、これが日本歌曲をやる上では欠かせないものだったのです。) 鼻濁音も地方によって様々

          自己紹介

          はじめまして。 明太子が美味しい福岡出身のソプラノ、藤原千晶です。 好きなものは白米、納豆、日本歌曲! 大学時代はドイツリートをご専門とする先生のもと日本歌曲ばかり歌いまくり、大学院でオペラ科に進んでからもやはり日本語での歌唱の魅力に抗えず、夕鶴など日本語のものばかり歌っておりました。 これはもう日本語での歌唱を極め、ライフワークにしたい!と思い、今も他国のオペラを歌う傍ら、日本歌曲を研究しています。 自身の音楽活動について… 大学院を卒業してからというもの、日本