見出し画像

千明のバリ島日記 〜私は財布じゃねぇ!事件 その3〜

誕生日パーティーを
終えてからも
変わらない日々が続いた。
いつか
「いまだ!」
というタイミングが来たら
ちゃんと思っていることを
伝えよう。
そう思っていた。
 
 
ーーー
 
前回までのお話はこちら💁‍♀️


 
ーーー
 
 
いつものように
ウブドで
ブログの執筆を終え
チャーリーに
迎えに来てもらった
ある日。
いろいろな店に寄って
生活用品を買い揃えた後
スーパーに寄った時に
ふっ、と思い立って
こう言った。
 
 
「今日いっぱい
 運転してくれて
 ありがとう🙏
 スーパーで
 何か必要なものある?
 あったら
 一緒に買うよ🙏」
 
 
 
「お酒に混ぜれる
 ジュースが
 ずっと欲しかったんだ。
 いい?」
 
 
 
「おお、そうなんだね😳!
 いいよ、どれ?」
 
 
 
一緒にカゴに入れて
レジに向かう。
私のお会計の番になった。
チャーリーは
少し離れた場所に
先に行っていた。
 
 
スキャンして
お会計が終わろうとした時
チャーリーは
何かをバリ語で言った。
 
 
そして、店員さんが
レジにあったタバコを
スッとお会計した。
 
 
 
…………?!?!?!
 
 
 
ビックリして
チャーリーの方を見る。
「しまった!」
と言わんばかりの
今まで見たことのない
表情をしていた。
 
 
 
………。
私に何も聞かず
さも当然のように
勝手に、タバコ買ったな🚬😇
怒りが込み上げるが
ひとまず、お会計を終える。
 
 
 
そして同時に
頭の中で
 
 
『チャーーーンス!!!
 いまだっ!
 神様、絶好の機会を
 与えてくださって
 ありがとうございますぅうう!』
 
 
とガッツポーズが浮かぶ。
やっぱり良きタイミングって
来てくれるんだーー
ありがたすぎる😂!!!
 
 
 
 
駐車場に行き
タバコを片手に言う。
 
 
 
「Charlie.
 Ini untok Saya?????😇」
(ねぇチャーリー。
 これ、私のため?)
 
 
引きつるチャーリー。
 
 
「違うよ、
 タバコなんて
 Chiakiは吸っちゃダメだよ。
 身体に悪いから…」
 
 
「だよねぇ。
 私は吸わないよ。
 じゃあ、これ何???」
 
 
「…ごめんなさい」
 
 
「お酒はさ、
 事前に聞いてくれたから
 いいよ、って伝えていたけど
 タバコは
 何も聞かなかったよね?」
 
 
「………ごめんなさい」
 
 
「欲しいものがあったら
 ちゃんと、買う前に
 聞いてからにして!
 それが、respectだと
 私は思うよ」
 
 
「…本当にごめんなさい」
 
 
小さくなるチャーリー。
私の家まで送ってもらった後
お酒とタバコを渡すと
動揺した様子で
何回も謝ってくる。
 
…直接話したいけど
チャーリーはこれから
子どもたちの面倒を
見なきゃいけない時間だから
早く帰らなくてはいけない。
 
 
バイバイして見送った後
わたしは
メッセージを打った。
 
…将来日本で
働くという
夢があるチャーリー。
せっかく私と交流している
この機会に
日本のスタイルを
勉強していくことは
めちゃくちゃ大事だと思った。
 
そしてしばらく前に
 
「チャーリーって
 どんな人が好きなの?」
 
と聞いた時
 
「そうだね、男女問わず
 ・Respect
 ・Understanding
 し合える人が好きだよ」
 
と言っていた。
 
もう、これは
尊敬の念を持って
理解し合う
良きタイミングではないか…!🌸
 
 
できるだけ誤解がないよう
想いが伝わるよう
不用意に傷つかないように
慎重に、丁寧に綴る。
 
 
 
『チャーリー、
 今日はありがとう😊
 これからもチャーリーや
 家族のみんなと
 仲良くしていきたいからこそ
 正直に伝えさせてもらうね🙏
 
 実は、アイミーの誕生日に
 ケーキの件で
 びっくりしちゃったんだ。
 最初言ってた値段より
 高いものを買ったよね?
 もちろん
 アイミーのお祝いを
 一緒にできるのは
 とっても嬉しいんだけど
 買う前に一言
 先に言ってもらえなかったのが
 私は悲しかったよ。
 もしかしたらこれは
 日本のスタイルかもしれないんだけど…
 他の人のお金で
 何かを買うときは
 必ず相談してから
 買うべきだと思うんだ。
 日本では、例え
 家族の間であっても同じ。
 それが私たちの
 お互いを尊重する方法であり
 ありがとうの気持ちを
 伝える方法でもあるんだよ。
 
 あと、私も
 いつもルピアを
 持っているわけじゃないんだ。
 お金がある時もあるし
 ない時もあるんだよ。
 
 だから、次から
 何かが欲しい時は聞いてね!
 私ができることがあって
 私の心がYes、と言った時に
 手伝いたい範囲で
 協力していくね。
 
 いつもありがとうね、
 チャーリー一家に
 本当に感謝しています。
 大好きだよ💐』
 
 
 
………やってやった。
ついに、ちゃんと
言えたぞぉおおお😭😭😭
…あっ、あとひとつ
伝え忘れてた。
 
 
 
『私が伝えたいことは
 お金がいくら、という
 話じゃないよ。
 私が伝えたいのは
 どうやってお互いを
 リスペクトし合いながら
 時間を過ごしていくかという
 話だよ☺️
 私たちの文化は
 全然違うから。
 だから、もしチャーリーが
 わたしの行動や言動で
 気になることがあったら
 教えてくれたら嬉しいよ!
 私はいまバリにいるから
 バリの文化や在り方を
 学んでいきたいです。
 こうやって話すことが
 とてもいい
 お互いの理解に
 繋がると思ってるよ😊!』
 
 
 
………。
わたしの
できる範囲で想いは
全部伝えた。
それでもチャーリーは
マジでショック受けるだろうな…
 
と思っていると
すぐに返事が返ってきた。
 
 
 
『本当に本当にごめんなさい😭
 ほんっっとーーーーに
 ごめんなさい🙏🙏😭😭😭
 最近、まるで
 自分じゃないみたいだった。
 100%
 本当にごめんなさい😭
 本当にChiakiに
 悪いことをしました😭
 ごめんなさい、しか言えないです。
 もう二度としないって約束します。
 許してください』 
 
 
 
…あっらーーーー😂!!!
これはこれは…
マジで5億%
ショックを受けて
動揺してるな…。
 
今までにない文面と
伝わってくるエネルギーに
思わずわたしが
ああぁぁぁ…!
という気持ちになる。
 
 
 
『えっ、今日
 チャーリーじゃなかったの??😳
 じゃあ、私は
 今日誰と一緒にいたの?!😂』
 
 
 
と送ると
 
 
 
『ジョークだよ!🤣
 もちろんチャーリーだけど
 自分じゃないみたいだったんだよ』
 
 
 
『そっかそっか🤣
 正直に伝えさせてくれて
 本当にありがとうね🙏
 チャーリーが
 伝えるチャンスをくれたよ!
 
 実は、ずっと前は
 自分が思っていることを
 人に伝えられなかったんだ。
 ひとり我慢しちゃう性格で…
 でも、少しずつ打ち明ける
 練習を重ねて
 言えるようになったんだ🤲
 徹くんや周りの友達が
 今日のチャーリーみたいな時が
 結構あったからさ🤣』
 
 
 
『そうなんだね…すごいね。
 Chiaki頑張ってきたんだね。
 泣ける…』
 
 
 
『なんで泣くねん🤣
 私は本当に
 チャーリー一家や
 バリやインドネシアに
 感謝しているよ🙏
 恩返しをしたい気持ちはあるけど
 わたしは
 小さいことしかできない。
 
 でも、一番最初
 チャーリーと出逢った時
 ‘小さいことが大事なんだ
  小さいことで
  幸せと
  人生の良き道が
  つくられていくんだよ’
 って教えてくれたもんね。
 
 あなた達から
 バリの文化を学んでいって
 フォローできるところは
 フォローしていくよ。
 でも、もし私のハートが
 No、って言ったら
 その気持ちを
 シェアさせてもらっても
 いいかな?
 そしてお話しして
 お互いを理解していこうよ😊!
 そしたらきっと
 いい道を見つけられるよね』
 
〈参照:出逢いの話〉

『うん、わかった…!』
 
 
 
『あと、ケーキを
 みんなでシェアできたこと
 とっても嬉しかったよ!
 注文してくれてありがとう🙏
 そのスタイルが
 本当に素晴らしいと思った。
 チャーリー達から
 学ぶことがたくさんあるよ💐
 いつもありがとうね』
 
 
 
こんな感じで
メッセージのやりとりを終えた。
………
スッキリしたぁあああああ😂
ちゃんと全部
伝えられたぁあああ。。。。!!

画像2

(最近のチャーリー。
 妊娠中は夫婦共に
 毛を切っちゃダメらしい!
 髪の毛もヒゲも、全て…
 すごい文化だよね。。。)
 
 
 
***
 
 
 
が。
案の定、チャーリーは
ここから1週間ほど
全然違う雰囲気を
醸し出していた。
若干怯えているような
小動物感を感じる日々。
普段通りに接していても
どこか上の空。
メッセージの内容について
いま、触れると
ガラスのハートが
崩壊しそうな雰囲気を察し
あえて、私たちは
お互いに
そのことに触れなかった。
 
 
 
この一連の流れを話すと
バリ人の知り合いから
 
 
「Chiakiさん、それ
 言い過ぎだよ!!😂
 チャーリー
 めちゃくちゃ
 傷ついてると思うよ。
 バリ人って
 思ってることを
 伝え合わない文化なんだよ。
 しかも、皆
 すっっっっごい
 すごい、デリケートなんだ。
 何か傷つくことを言われたら
 ひきつり笑いをして
 何も言わないで
 自分の中に溜め込む。
 そういう文化だから
 みんなブラックマジックに
 走るんだよねぇ…」
 
 
と言われた。
(そうだったの?!?!!?😂)
 
 
 
そして、2週間ほど経って
少しずつ落ち着いてきた頃
チャーリーが
ボソッと
こう打ち明けてくれた。
 
 
 
「…実は
 Chiakiから
 メッセージをもらった後
 3日くらいは
 ふとした時に
 泣いちゃってたんだ…
 思い出して
 本当にごめんなさい、って…
 すごくショックだった。
 Chiakiに
 バリで楽しい想い出を
 つくって欲しい、
 僕たちと
 一緒にいる時間を
 楽しんで欲しい、って
 ずっと思っていたのに…
 Chiakiの事を思いやれなくて
 逆に、悲しい思いをさせて…」
 
 
 
目を潤ませて
グスグスし始めるチャーリー。
 
(私の周りの
 インドネシア人の男性は
 皆様、
 ほんっっっとーーーに
 とてもピュアに
 涙を流すので
 逆に、癒される😂
 みんな可愛いんだよね。
 心打たれる🤣
 こんなに素直に
 涙を流せるの
 素晴らしいなぁ、と思う)
 
 
 
「えぇええ、
 そうだったの?!
 それはごめんね!😂
 こんなふうに正直に
 色々打ち明ける事
 もしかして
 今までなかった…?
 家族とか、友達とか」
 
 
 
「…うん。
 こんなふうに
 思ってることを
 色々話すこと、なかった。
 奥さんとも、両親ともだよ。
 正直
 Chiakiとのほうが
 よっぽど深く
 いろんなこと話してる」
 
 
 
「ど、どぇえええええ?!😂
 うそでしょ?!
 じゃあ、問題が起こった時
 いつもどうしてるの?!」
 
 
 
「…例えば
 誰かから
 ‘これしないで’って
 言われたら
 ‘本当にごめんなさい’
 って言って、
 それをもう二度としないように
 気をつける。
 それだけだよ」
 
 
 
「ちょっ…!!!
 理由とか
 何でそれをしたかとか
 どう思ったとか
 話し合わないの?!」
 
 
 
「うん、お互いに
 何も言わないよ」
 
 
 
「…うそでしょ。
 びっくり。
 日本人のスタイル…
 私のスタイルは
 何かが起こった時
 どうしてそれをしたか
 どう思ったのか
 今後どうしていくか、とかを
 伝え合っていくんだよ。
 ‘ごめんなさい、もうしません’
 ってだけしてたら
 ずっと相手のことが
 わからないままじゃん。
 次に何かが起こった時に
 解決方法を見つけやすいし
 お互いの理解を深めるために
 深く見つめることが
 とっても大切だと
 思ってるんだよね。
 その人の根本がわかれば
 どんどん、行動の意味も
 わかっていくからさ」
 
 
 
「そうなの?
 バリは
 打ち明けあったりとか
 そういうのは
 全然ないんだよ…」
 
 
 
Oh my god….!!!
バリ人の友達が
言っていたことは
本当だったのか😂
 
 
 
「そうだったんだね…
 私のやり方が
 チャーリーにとって
 負担になってしまったら
 本当にごめんね😂
 でも、わたしは
 こんな感じで
 少しずつ
 気持ちのシェアをしあって
 ゆっくりわかりあえたら
 とっても嬉しいよ!」
 
 
 
「そうなんだね…
 僕はなかなか
 気持ちを伝えたことがないけど…
 Chiakiのスタイルを
 リスペクトするよ。
 素敵な方法だね。
 頑張ってみる!
 ありがとう」
 
 
 
「ちなみに、私は
 チャーリーが
 タバコを買った瞬間
 ‘こいつ…!’とは思ったけど🤣
 同時に
 ‘Thank you God….!’
 ってなったんだよ。
 神様が
 言うチャンスをくれたーーー
 やったーーー!😂って。
 勝手に私一人が
 我慢していたら
 いつか、嫌になっちゃうもん。
 チャーリーにとっては
 神様は神様、だけど…
 私にとっては
 八百万の神様。
 人間も、みんな
 いろんなことを教えてくれる
 神様だと思ってるよ!
 だからチャーリーも
 私にとって、
 大切な神様なんだよ」
 
 
 
こう伝えると
チャーリーは
びっくりした顔をした。
 
 
 
「…そっかぁ。
 ………そうかぁ。
 すごく素敵な考え方だね。
 Chiakiのその感覚
 とっても好きだよ。
 人も、神様かぁ…」
 
 
 
と、しみじみしていた。
 
 
 
***
 
 
 
この一連の話を
バリ在住の先輩方にすると
 
 
 
「そーなんだよねぇ。
 バリ人って
 本当に
 気持ちを
 打ち明けないんだよ。
 話し合わないから
 解決しない事が
 たくさんあるんだよ!
 って感じだけどね」
 
 
 
「そうそう。
 だから、思わず
 ‘それってこうじゃない?’
 とか突っ込んだら
 バリ人の旦那から
 ‘言い過ぎだよ!
  人のことに首突っ込まないの’
 って怒られたりしてたなぁ…
 ‘え、だって事実じゃん?
  伝えたほうがいいでしょ?’
 って思うこと
 たくさんあるんだけどねぇ…
 ディスカッションすることや
 気持ちを伝え合うことを
 喧嘩って捉えてる節も
 あるかもね。
 こっちは
 喧嘩するのは
 良くない事だからさ」
 
 
 
「まぁ、私たちは
 日本人だから
 私たちらしくいて
 いいでしょう。
 色々あるけどね」
 
 
 
な、なるほど…
本当に、国によって
全く違うんだなぁ😂
 
マジで勉強になる。。
 
 
 
この出来事から
気持ちのシェアが増えて
少しずつ
お互いへの理解が
深まっている最中でございます。
国を超えて
こうして深いご縁を頂いて
繋がれるって
なんて面白くて
豊かで、幸せな事なんやろか。
(ガーーーーン!も
 たくさんあるけど🤣)

画像3


 
ちなみにこのタイトルの
「私はお財布じゃねぇ!」は
タバコ事件を
とある友人に話した時に
 
 
「何それ!
 腹立つわぁ…
 私はあんたの財布じゃねぇ!
 って感じよねぇ!」
 
 
と言われて
 
 
「えっ、何それ!
 めちゃいい響き!!!🤣」
 
 
と、採用させてもらいました。笑
 
 
 
この後
インドネシアの文化の真意?
的なところを学んで
「なるほど〜〜〜…
 そういうことだったのか…」
となった出来事があるので
また、違うエピソードの中で
綴っていきたいと思います。

画像1


 
 
 
 
…神様修行感ゼロの
里の修行
学びシリーズでございました。😂
 
 
ちなみに、この時に綴っていた
リアルタイムのブログは
こちら。笑


🧡🙌Love catch ver.2🙌🧡
 
あなたのお話を聞いて
キャッチしたことを、お伝えします💐
 
未来や過去のあなた
もう会えないあの人
守ってくれている存在
ご先祖様
神様
そして千明
 
いろんな方から応援され📣愛されているあなたへ
大切なだれかからのメッセージをお伝えします🙌
 
あなただけの輝きが
ますます自由に広がっていくような
祝福の光が降り注ぎますように💐
神様修行オンライントークアーカイブ販売はこちら💁‍♀️


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?