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【短歌連作】有限の夏

夏は有限、光のもとの肌たちの返す光が少し強すぎる

掻きこわす病をもたぬ人たちの誇らしそうにかがやく露出

唇と爪をあかあか目立たせてオルガン坂を少女ら登る

気づいたらいつでも痒い皮膚だった夏は有限だから許せる

やはり着るまだらに暗い腕と脚のくせにスカートも半袖も

有限の夏のためかぶる安物のカンカン帽のつばがぐにゃぐにゃ

(2019/08/22)

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