辞めさせたい心理

職場で何度か遭遇した
「なんでこんな会社に入ってきたの？
こんな会社にいたら良いことなんてひとつもないよ
辞めるなら早いうちに辞めないと転職もできなくなるよ
失敗だったね」

こんなことを言う人が一定数いることに驚かされる。
言われた瞬間は気分が落ち込んで、自分の人生の選択を間違ってしまったのかと不安に陥ってしまうけれど、よくよく冷静に考えれば裏があることに気づかされる。

その言葉の裏には新しく入ってきた新人によって自分のポジションを奪われるかもしれないという恐怖だ。
一見わたしを気遣うような甘い言葉の裏に、本当は自己防衛が隠されているということ。

実際にそんなにショッキングなことを言う人は何十年も辞めずに働いているし、辞めた人は同業他社のライバルになっていたりする。

似たような例をあげると
「美味しい儲け話があるんですよ。
誰にも教えたくないんですけど、あなただけに教えてあげます」
というもの。

答えは、本当に美味しい儲け話なら誰にも教えずに自分がこっそり独り占めしているということ。
それをわざわざ他人に勧めるのは、自分にとってのうま味があるからに他ならないということ。

甘い言葉に英知を曇らせてはいけない。