風水1【風水とは】
まず初めに
私が、ラッキーアートヒデラキのショップのプロデゥースを担当していくことになったことは、もう以前から、決まっていたことなのかもしれない。
最近、風水について、私自身もちゃんと勉強するべきだと考え、色々と調べ出した。
すると、私が、この数年学び続けている漢方養生の先生から学んでいること、
そして、魔女学校を共同主催している魔女Graceから教えてもらったことの中に、この風水という学問に共通することがあまりにもたくさんあって、驚いた。
しかもアーティストヒデラキ自身が、アーティスト活動を始めたきっかけもまた、元禄から続く老舗漢方薬の社長から、100年ぶりの新製品として発売する漢方入浴剤のパッケージの絵とデザインを依頼されたことがきっかけだったが、この入浴剤の名前が『玄武湯』と言い、これもまた風水に深く関係している。
おいおい、これらのことをストーリーとして書くつもりだけれど。
まずは、風水について、少しずつお話ししていきたい。
風水とは
日本においては、風水が完全に成立する唐代以前の一部の理論のみが陰陽道や家相として取り入れられて、中国本土とは別の形で独自の発展を遂げた。
近年、日本国内で風水という名称で行なわれている占いの多くは、風水そのものというよりは、家相術や九星気学などのアレンジであり、古代中国からの思想や学問とは、全く別物であると考えられる。
本来の風水は、「気の流れを物の位置で制御する」という古代中国の思想であり、都市、住居、建物、墓などの位置の吉凶禍福を決定するために用いられてきた。
別名を「堪輿(かんよ)」ともいう。
古代からの相宅や相墓といった占いの技術が五行説に基づきつつ総合されて成立した。
五行説については、また次回のコラムできちんと説明するとしよう。
また、『風水』は別名『地理』とも呼ばれその名の通り、地理学に則っている。
そして風水には二通りあり、地形読破の術である「巒頭(らんとう)」と、
時間によって変化する天地間の気を判断する「理気(りき)」とに別れる。
巒頭(らんとう)
巒頭(らんとう)とは、その土地の気の勢いや質を地形等の形成を目で見える有形のもので判断する方法であり、江西省で発達したことから江西学派とも呼ばれる。
巒頭風水では、大地における気の流れを重視し、龍脈からの気の流れが阻害されておらず、運ばれてきた気が溜まり場になっているような土地に都市や住宅を建造しなければならないとする。
そうすることによってその地方や一家に優秀な人材が輩出され、冨にも恵まれると考えた。
墳墓も同様であり、祖先がいる場所が子孫に影響を与えるとし、墓のある土地がよければ子孫は繁栄し、悪ければ没落すると考えられている。
理気(りき)
理気(りき)は陰陽五行思想や八卦、易理(易)、方位など目に見えないもので判断する方法であり、福建省で発達したことから福建学派とも呼ばれる。
理気風水では、方位の吉凶を重視し、個々人の生年月日によって決定される方位の吉凶にもとづき住居や墓の方位、住居内の配置などを決める。
巒頭派によれば、巒頭の作用は80%、理気の作用は20%に過ぎないとしている。理気派によっても、巒頭の作用が60%、理気の作用は40%としており、巒頭優先であることが伺える。
古代中国の山地部では地勢を見る巒頭派が盛んになり、巒頭の基準となる山が無い平野部では方角を見る理気派が盛んだったのだろうと予測されている。
*下線部については、また次のコラムで説明する
思うこと
風水の説明の最初に述べたように、日本で風水と言われている占いは、確かに、日本でアレンジされたものであることは、確かだけれど、九星気学など、実際に日本で発展してきた思想も、やはり方角や気に則っており、国も人も違っても、人のこの世での歩みには、共通するものが存在する。
Graceはアメリカで魔女学の勉強をしてきたのだが、中国の陰陽五行説と全くと言っても過言ではないような思想がその根底にある。
宗教もまた然りなのかもしれない。
人は、自分たちが自覚している以上にスピリチュアルな存在で、何かを学び取る力や感じ取る力、努力の末に行き着くところは、同じ頂上(真理)なのかもしれない。
そう言えば、この前、登山を最近趣味にしている友達がこんなことを言っていた。
「私の登山の師匠が、最初にこんなことを教えてくれました。
もし、一人で山の中で迷ってしまったなら、下に降りようとしてはいけない。降りる道は行く通りもあり、捜索隊が探そうにも探しきれない。
だから、頂上に向かいなさい!頂上は一つしかないのだから。」
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