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信用と信頼の違い背中をあずけるトランスフォールとは

信用と信頼の違い

「信用」

とは、「それが確かなものと信じ、受け入れること」といった意味の熟語です。また、「ある人や団体が過去に行った行為や、積み上げた業績などを考慮して、それらを信じてもよいと判断すること」も指します。
「信」は「本当だと思う」といった意味があり、「用」は「とりあげる」などの意味があります。
「信頼」との違いで言うと、「信用」は前述のように、個人や団体の過去の行いに基づいて判断するという点に特徴があります。どういった行動や実績を積んできたかを知ることで、その人やグループを信じる気持ちを持つことが、「信用」の重要なポイントです。そのため、初対面の人などを無条件に「信用」することはまれで、ある程度の時間を経てその行動などを確かめた後、ようやく「信用」を感じることが通常です。



信頼


「信頼」とは、「ある人や物に高い評価を置き、仕事や要望を任せられるという気持ちを抱くこと」といった意味の言葉です。「信」の字は前述のように「本当と思う」の意で、「頼」は「あてにする」「期待する」といった意味を持ちます。
「信用」との違いを挙げると、必ずしも過去の実績を判断材料としないという点があります。「信用」は上記のように、対象がそれまでに行ってきたことの上に成り立つのが通常ですが、「信頼」はそうとは限りません。ですので、初対面の相手でも、直感的に「信頼」を抱く可能性はあります。ただ一般的には、ある程度の時間を経て「信用」を感じた上で、その後この人(物)なら大丈夫という「信頼」に至るのが一般的です。
もう1つの違いとしては、「信用」が相手に対する一方的な評価であるのに対し、「信頼」は、お互いの気持ちのやり取りの上に成り立つ感情であるという点があります。

信頼関係の構築にトラストフォールを、用いることがあります

トラストフォールとは

信頼関係を構築するための一つの活動です。参加者は、後ろにいる人々に支えられることを信じて目を閉じ、そのまま後ろに倒れていくことを意味します。この活動は、チームビルディングや信頼の向上を図るために使用されることがありますが、安全を確保することが重要です。


トランスフォールの実践

参加者の準備と安全確保:
参加者は緩い服装で、靴を脱いで行うことが推奨されます。
安全な場所で行うことを確認し、周囲に障害物がないことを確認します。
ペアを作成:
参加者を2人ずつのペアに分けます。一人がフォーラー(倒れる人)、もう一人がキャッチャー(支える人)となります。
フォーラーのポジション:
フォーラーは背中をキャッチャーに向けて立ち、足を肩幅に開きます。
キャッチャーのポジション:
キャッチャーはフォーラーの後ろに立ち、腕を水平に伸ばしてフォーラーの背中を支えるポジションになります。
信号と指示:
フォーラーとキャッチャーは事前に合図を決めます。フォーラーが準備ができたら、キャッチャーに合図を送ります。
トラストフォールの実施:
フォーラーは目を閉じ、キャッチャーの手に後ろから倒れるようにします。キャッチャーはフォーラーをしっかりと支えます。
安全確認:
キャッチャーはフォーラーがしっかりと支えられていることを確認します。フォーラーが安全な状態で倒れていることを確認したら、フォーラーをゆっくりと立ち上げます。
ロールリバーサル:
フォーラーとキャッチャーを入れ替えて、逆の役割を体験します。この段階で感想や気づきを共有する機会を設けると良いでしょう。
フィードバックとディスカッション:
トラストフォールの終了後、参加者全員で感想や体験を共有し、信頼やチームビルディングについてディスカッションします。


トランスフォールの体験談

トラストフォールを実際に経験したことで、私たちのチームのチームビルディングと信頼に対する意識が大きく変わりました。最初は皆が緊張し、自分を後ろに頼ることに抵抗を感じていました。しかし、一人ひとりが順番にトラストフォールを行ううちに、徐々に雰囲気が和らいでいきました。

特に印象的だったのは、自分がトラストフォールを行う際、後ろにいる仲間たちがしっかりと支えてくれることを感じた瞬間です。目を閉じて後ろに倒れる瞬間、最初は不安でしたが、自分を守るために手を差し伸べてくれる手が感じられました。その瞬間、自分の弱さを晒すことで、仲間たちがどれだけ信頼できる存在であるかを実感しました。

この体験を通じて、私たちはお互いの脆さや不安を共有し、それでも支え合って前に進む力を感じました。トラストフォールが終わった後、チーム全体で話し合いを行い、この活動を通じて得られた気づきや感情について共有しました。その結果、お互いに対する理解が深まり、コミュニケーションがより円滑になりました。

また、この体験を通じて、信頼の重要性についての理解も深まりました。トラストフォールはリスクを取ることを意味しますが、そのリスクを仲間たちが支えてくれることで、より強固な信頼関係を築けることを実感しました。これがチームビルディングにどれだけ影響を及ぼすかを肌で感じたことで、今後のプロジェクトや目標に向けて、より協力し合い、信頼しあうチームとして成長していく決意が固まりました。

あてにされるのは嫌だけれど
信頼されるのは嬉しいですよね。

信用されることもとても嬉しいし

信用することから信頼される存在になりたいです


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