作家さんのジャンルの向き不向きについて考える。

たまにめっちゃ面白い漫画作品に出合って、ウッカリそれにハマってしまうと、同じ作者さんの他の作品をも読み漁る流れになることがしばしばあります。
で、それらが、自分が最初にハマった作品の作風と全然違ったりすると、
「そっちじゃねぇんだよぉおおおおおお…………!!!!(号泣)」
て、身悶えする結果になる。

やっぱり作家さんて、ある程度、描くジャンルに向き不向きがあると思うのよな。
例えば、コメディが得意な方が超絶シリアスな作品を描かれていたり、
硬派な格闘技漫画の上手な方が、女子高生ハーレム作品を描かれていたりすると、
「いや、違うよ……アナタが輝けるのはそっちじゃないよ……!?」
って言いたくて、ムズムズしてしまう。
不遜で失礼で余計なお世話なのは百も承知だが、本心からそう思うんだ。
でも、当然ながら、言えないよね……!
何故ならそれは、単に、私の好みの問題だからな!!
もちろん分かってますとも!!
誰もそんなこと、望んでいやしねぇんだ……!!

いやでもね、本当に、その作家さんの得意な(本領を発揮できる)ジャンルの作品というのは、おそらく作家さん自身もイキイキと楽しく描けるし、作品自体も命を持ってキラキラと輝いているように思うのよ。
必定、名作が爆誕するのよ。
私は作家さんに、その人にしか描けないような、めっちゃ面白い名作を生んで欲しいし、それが読みたいのです。

何を描いても面白い作家さん(人はそれを天才と呼ぶ)もいらっしゃるかもしらんが、それでもやはり向き不向きは厳然と存在すると思う。

とはいえ、
商業作品に関して言えば、読者さんの要望とか編集部さんの意向などがあり、必ずしも作家さんが描きたいジャンルの作品を描かれているわけではない……ということは理解している。
作家さんの得意で描きたいジャンルが、読者さんが読みたいものと合致するのが、商業作品においてはベストなマッチングと言えるんでしょうね。
そういう作品は人気が出るのも頷ける。

ならば私も一読者として、(商業作品に関しては)編集部さんに作品のご意見ご感想をお送りすれば良いのではないでしょうか。
そうですね。その通りです。
ほそぼそと感想などを送ったりしていた時期もありました。

ただ、な……、
同じ作者さんでも、私が面白いと思った作品(私の望む作風)とは真逆の、別の作品が大勢の人に支持されて大ヒットしている場面に何度も遭遇すると……、
そうなるともう、ね、私一人が意見したとて、世の流れに抗えないというか、多勢に無勢というか、
我は……無力なり……。



そうね、
もし私が権力者や資産家であれば、
自分の好きな漫画家さんを集めてパトロンになって、
打ち切りになった連載漫画の続きを描いてもらったり、
その作家さんの持ち味が活かせるジャンルの作品を、思う存分に描いてもらって、
雑誌に掲載して単行本を出したいです。

(……異世界に転生したら頑張ろう……)





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