教材が至れり尽くせりなのは良いことなのか?
先日ちらと言及したのですが、↑のようなスペイン語で書かれたスペイン語上級文法の問題集を買いました。
これで、スペイン語は私の中で「日本語のテキストと英語のテキストと学習
言語のテキストで学習した」初めての言語になりました😂
で、今やってみたら「そういえばワイスペイン語初級者やんけ🤪🤪🤪」ということを思い出しました。度々インターネッツでスペイン人や南米人とスペイン語でやり取りしたりするので何となく中級者気分になっていましたが、よく考えたら限られた語彙しか知らなくて文法も雑で怪しいのでした。
そんなわけでスぺ英辞書を引き引き頑張っているのですが、全てがスペイン語で書かれたこの本やりながらふと思ったのです。
何で英検1級のテキストって日本語で書かれているんだろう??
いやいやいや、よく考えたら1級だよ? もうとっくに分かんないところは辞書引いて自力でどうとでも出来ておかしくないレベルだよ? でも英検1級テキストって長文問題もリスニングのスクリプトにも単語問題にも(私の知る限り)全部ご丁寧に日本語訳がついているのです。これって妙じゃないですか🤔?
ワイなんてクロアチア語学習始めて2日目あたりからChatGPTに文法説明クロアチア語でされてましたよ(白目)
それ以外の説明も全部日本語で書かれています。本当なら全部英語で書かれていてもいい水準です。1級レベルの英文を理解しようとするならとっとと日本語は締め出した方がいいでしょう。いちいち日本語訳して理解するようなレベルでもないはずですから。
「日本人は英語を使う機会が少ないから上達しにくい」と言われて久しいですが、英検1級素材ですら日本語でフルコーティングしてあるのでそれも無理からぬことです。
私は今までいくつか英語で書かれた第2外国語教材を試してきたのですが、初心者向けのものですら長文や対話文の英訳が載ってないことはザラでした。語彙と文法の説明があって、後はそれをベースに勝手に理解してね、みたいなものは特に珍しくなかったように思います。
でも、結局そっちの方が理解が深まる(気がする)んですよね。何しろ訳文ついてなくて自分で単語や文法を当てはめながら解読しないと各課の最初に挙げられている会話文とかの意味を理解できないので、少なくとも日本語訳を見て分かった気になっておわり、という現象の根っこは断たれます。
日本では「痒い所に手が届く」みたいなのが賞賛されがちですが、クラッシェンのインプット仮説などを考えてみても、何でもかんでも手取り足取り教えてもらえるというのは返って自分の成長を阻害するのではないかと思います。何でも先回りして子供の失敗の機会を悉く奪う過保護な親みたいなものです。
日本人が英語出来ないのって教材が異常にあるからじゃねーの?と個人的には思ってたりします🤨教材がそんなになくて、序盤からインターネッツで現物に突っ込むしかねぇ!みたいな状態だったら出来る人もっと多いんじゃないかな…。本屋で「英語で読む〇〇ニュース」とか見ると、「いや普通にネットで実物を読めばいいじゃん、毎日タダで最新のが読めるぞ」とか思ってしまいます。
まとめ
そもそも英検1級って英文ニュースとか洋書とかもある程度読める水準だと思うので、日本語訳はもう卒業していいんじゃないの、とか思ったのでした。いつまでも詳細説明つけてもらって完全に理解しないと安心できないというのは、語学学習においてあまり良いことだとは思えません。自転車にがっつり補助輪つけてる大人はあまりいないでしょう。
Being a perfectionist leads you nowhere.
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