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Photo by
noouchi
彼女の本音
女友達が遠い目をしてぼそっと呟いた。
「子どもが欲しい。ダンナはいらない。」
えっ、と思って彼女の顔を見ようとしたけど
彼女は歩いて行ってしまった。
その数ヶ月後、彼女の結婚式に参列した。
とても優しそうな旦那さんだった。
彼女は妊娠し、わたしに連絡してきた。
つわりで何も食べられない、と。
わたしはドラッグストアで栄養ゼリーなどを買い込んで
彼女の家に駆け付けた。
玄関ドアを開いて出てきた彼女は、
げっそりと痩せこけていた。
ビニール袋に入ったそれを渡した。
帰りの車で運転しながら思った。
ーーー旦那さんはあの家にいたのに、何をしてるの…?
彼女は元気な赤ちゃんを産んだ。
連絡をとっていないけど
元気にしているかな。
彼女が幸せでありますように。
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