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名前に込めた想い

 先日、仕事で初めて訪問した会社の社長さんに“○○(私の苗字)さんってお名前は何ておっしゃるの?”って尋ねられました。名前を聞かれることなんて久しぶりだなーと思いながら答えると“△△(私の名前)さんっておっしゃるのね!漢字はどう書くのかしら?………えぇ……えぇ………まぁ、とっても素敵なお名前ですね!”って。私の名前なんてよくある普通の名前なのにその社長さんの言った【素敵】という言葉に、私の心は一瞬で惹きつけられました。

 名前を褒められることなんてこれまでなかったから、とにかく恥ずかしかったしドキドキしました。でもどこか誇らしく自信が漲るようなそんな気持ちにもなりました。30年以上もこの名前と生きてきて初めて“この名前で良かった”って思ったかもしれないですね。

 そう言えば私が小学生の時、自分の名前の由来を調べる授業がありました。母親に聞いたり漢字の意味を調べたりして自分の名前にどんな意味があってどんな願いが込められているのかをまとめたりしました。当時は漢字の意味もよく理解しきれていなかったし、なんだか照れ臭くて両親が名前に込めた願いに向き合えなかったけど、今なら心からありがとうって思えます。

 私も数年前に母親になり、3人の子にそれぞれ名前をつけてきました。名前は親からの最初のプレゼントっていうし、毎回毎回迷って色々調べては考え直し、夫と意見が割れてまた調べては考え直し…の繰り返しでした。生まれる前に“よし、この子の名前は□□にしよう!”って決めてたものの、いざ生まれた我が子の顔を見たら“アレ…なんか□□って感じの顔じゃないな…”なんてことも。届出を済ませるまで本当に悩んで、そして届出の瞬間はすごく緊張しましたね。

 名前には、必ずその人の幸せを願う誰かの思いが込められています。この世に生まれてきてくれた感謝と明るい未来への希望。今はまだその意味がわからなくても、少しずつ子供達に伝えていきたいし、伝えることが子供達の自己肯定感を高めることに繋がってくれたらいいなと思います。お読みいただきありがとうございました☺︎

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