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エスニック料理店でのプライド

茨城県水戸市で開かれた、室橋裕和氏による外国人コミュニティについての講演会の日のこと。
その日の夕食にエスニック料理店を選ぶ私は、我ながら優等生である。^_^

その日行ったのは栃木県小山市の国道50号線沿いにある、インド料理店。

スズキパンジャブレストラン

ガチインド

よくあるインネパではなく、インドの方がやってるお店。

小山のエスニック料理店といえば、インドというよりパキスタンの方が有名だ。
小山には中古車を置いておくヤードという広いスペースがあり、中古車販売のオークション会場もある。
パキスタン人が小山で中古車ビジネスをしていて、それなりに儲けている。 

パキスタン人が多くいる小山ではパキスタン料理店がいくつかある。日本人向けアレンジのされていない、ガチパキが。(ガチパキスタン料理店の略)
ガチパキという言葉があるかは知らないけど。(笑)

ガチパキを差し置いて行ってみたかったのがここ、スズキパンジャブレストランだ。事前に下調べしたところ、インネパにはないインドっぽいメニューがたくさんあった。

ナンの他にロティやパラタという日本のインド料理店ではあまり見かけないパンもあったし、ビリヤニの種類も多かった。インドスイーツも美味しそう、ということで来た。

フィッシュビリヤニを注文

メニューを見てみるとどれも美味しそうだし、ナンとカレーのセットでもいいなと思ってしまった。

でも、ビリヤニの種類をよくみると「フィッシュビリヤニ」があったので、それにした。
せっかくだから食べたことない物を食べようではないか。

私の近所のガチインド料理店でもフィッシュビリヤニはメニューにあるのだが、注文すると「今日はやってない」と言われてしまうので、まだ食べたことがなかった。

ビリヤニと魚、果たしてマッチするのか……!

永久に流れるインド音楽とその映像

店員のお兄さんに注文する時、「ないって言われたらどうしよう」と思ったが、私の注文はすんなり通った。良かった。
ないって言われた時の第二候補を用意していたが、必要なかった。

モニターに映るインド音楽と映像を眺めながらビリヤニを待つ。

四つ切りの画用紙くらいデカい食器に盛られたフィッシュビリヤニ

でんっ。
キター♪───O(≧∇≦)O────♪
フィッシュビリヤニが来た‼︎

写真では分かりづらいけど、まじで量が多かった。

そして味が濃い。

何の魚だったんだろうか。鯖っぽい魚だった気がする。味的に。
でもしょっぱ過ぎて本来の魚の味があまり感じられなかった。

私もそれなりにビリヤニを食べてきたけど、間違いなく一番濃い味付けだった。
普段、酒を飲まないし酒のつまみも食べないけど、おつまみか?ってほど濃い。
1週間分の塩分を摂取したかもしれない。

でも、美味い。
これをおかずに白米をかき込んだらいいかもしれない。(笑)

ビリヤニと反してカレーとライタ(細かく刻んだ野菜のスパイス&ヨーグルト和え)はまろやかだった。それでバランスを取ろうとしているが、残念ながらビリヤニ側に傾いたシーソーはビクともしない。

エスニック料理店での私の謎のプライド
~残したくない🥺~

日本人ならではの「勿体無い精神」もある。
でもそれ以上に思うこと……それは!

「美味しくなかったのかな?」と思わせたくない

「この日本人の口には合わなかったのかな」と思わせたくない。

残されて何も思わないかもしれないが、言葉が通じにくい分「美味しかった」の言葉以外で表現したい。美味しかったことを全力で伝えたい。
なので、なるべく全部食べたい。

しかし、私はもう食べ盛りを過ぎた20代で、身長150cmに満たない小柄な女だ。
食べるのは大好きで、決して食が細い方ではないにしても、限界がある。

量が多いと、なかなかしんどい。(白目)

パク(口に入れる音)

モグモグ(咀嚼音)

ゴクリ(飲み込む音)

チーン(完食まで遠くて挫けそうになる音)

↑を5000回くらい繰り返し、なんとか完食…!
腹がキツイ、それしか考えられない。

お会計を済ませて車に乗る。
満腹すぎて体が不調で、うまく背筋を伸ばせない。なんとかハンドルを握ってアクセルを踏む。

家に着くまで1時間半、無心で運転した。

ブーーーん🚗💨😇



今度から、無理をしないようにしよう。

いや、自分のコンディションに合わせて、注文する時に「少なめで!!!!」って言おう。

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