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群馬カレーマニア おすすめカレー店3選

私は生粋のカレー好きである。
残りの人生でひとつの料理しか食べられないとしたら何を食べるかと聞かれたらカレーと即答するレベルである。

カレー好きというと、ちょっと違う。
インド料理を中心に南アジア系のスパイス料理を何より愛している。

カレーとは肉や野菜にスパイスを入れて煮込んだ料理だけど、インド料理はいわゆるカレーだけじゃない。炊き込みご飯のビリヤニや、南インド料理店で出されるインド風クレープのドーサなどなど、それらを含めた南アジア系料理全般が好き。

群馬県には美味しいカレー屋さんがいっぱいある。
もう20件くらい行ったことがあるし、ここ1年間で60回くらい行っている。
どの店も大変美味しい。でもあえて今回は3つに絞ってご紹介する。

1 イエロームング(太田市)

イエロームング カレープレート

群馬県太田市の太田駅北口から歩いて5分くらい、407号線沿いのカレー屋さん。
日によってメニューが違くて、グランドメニュー的なのがないみたい。
いろんなメニューから選びたい人には向かないけど、日ごとに決まってるのはいいかもしれない。迷わなくていいから助かる。(笑)

このお店はご夫婦でインド料理店を営んでるそう。
ご主人がインドの方で、奥様が日本の方。

ご主人は出身地のことを“地元”って言う。すごい日本風の言い方だからその言葉には親近感湧くけど、バンガロールらしい。全然馴染みがない。(笑)
言ってみたいわ、外国の地名で地元って。
群馬に生まれたのでもう無理だけど。(笑)

ご主人がバンガロール出身ということもあってか、ここで出されるのは南インド料理。我ら日本人がインド料理と言えばで思い浮かべるナンが出ない。
ナンは無いけど、インドのお米のバスマティライスやインド版クレープのドーサ、ひら焼きパンのチャパティなど、日本に馴染みがない主食を食べられる。
カレーもこってりした粘り気のあるカレーではなく、サラサラしたカレーだ。

写真で見ると、ちょっと地味ではあるかもしれない。
ありがちなインド料理店のような、でかいナン、色鮮やかなこってりしたカレーと比べると少しばかりインパクトに欠ける。でもインパクトが欠けてるだけで食べないのは勿体無い。非常に悲しい。

食べたらわかる、美味しさが。
いや、食べる前にまず嗅覚が幸せの攻撃を受ける。
スパイスのいい香りが食欲をそそる。

イエロームングが出す南インド料理は優しい味がして、全然重たくない。
辛さもキツすぎず、スパイス加減も最高。

カレー以外の名もなき品々も美味しい。野菜とスパイスを炒めたようなものがある。それらが好き過ぎて最初に前菜みたいに全部食べてしまったら店主に
「混ぜて食べるんだよ!」
と言われてしまった。(笑)

食べ方に厳正な決まりがあるわけじゃないので安心してね。
ご主人が食べ方を教えてくれたけど、そのあと奥さんが
「好きなように食べてくれたら嬉しいです^_^」
と言ってくれた。
優しい!

ちなみにこのお店の唯一の欠点は、駐車場がないこと。
車で来る人は太田駅周辺のコインパーキングに停めることになる。

でも私は、このお店に駐車場がないことを逆にメリットにしたことがある。
知人とご飯に行く約束をして、私が迎えに行くと言ったら、その人から
「場所決めてくれれば自分で行けるから大丈夫だよ」
と言われてしまった。
一瞬家に来てほしくないのかと思ったが、私に手間をかけさせたくないと思ったのだろうと信じて、手を打つことにした。

ご飯食べに行く約束をして、2人それぞれで車を出したら、そんなん現地集合現地解散になってしまうやろが。
それは嫌だった。どうせならドライブしてどっか遊びに行きたい気分だった。

なので私はあえて駐車場のない店を探して、そこに行くことにした。
「この店に行きたいんだけど、いい?でもここ駐車場ないみたい。別々に行ってお互いコインパーキングに停めるのはアレだし、良かったら迎えに行くよ」
と言った。

その日行ったのが、そう、ここイエロームングだった。

その日はいいことが二つあった。

一つは、「駐車場がないから」というそれだけ聞いたら意味不明な理由で行ったお店のカレープレートがめちゃくちゃ美味しくて、素敵なカレー屋さんとの出会いをしたこと。
もう一つは、そのあと高崎にある近代美術館に行ったこと。ドライブしたいという目的を果たしたのだ。(笑)

どうだ。🫵
車社会の北関東で、駐車場がない店の有効活用法だ。
私はこのお店唯一の欠点を潰してしまった。誠にすみません!

2 サラームカレー(伊勢崎市)

サラームカレー ダリームとタンドリーロティ

伊勢崎駅北口を出て車で数分のところにあるカレー屋さん。
ここは他のカレー屋さんとは違う雰囲気がある。店名に「サラーム」ってあるくらいだからお察しする人はいるでしょうが、パキスタン系のカレー屋さんなのだ。
ルポライターの室橋裕和さんの『エスニック国道354号線』という本の最初のほうに紹介されているお店でもある。

メニューを見てみるとパキスタンだって思わせるものが多い。ニハリ、マトン•カラヒ、プラオなどなど。それら料理について詳しく書かないが、パキスタンの代表的な料理である。

写真の料理はダリームとタンドリーロティ。
ダリームは小麦、大麦、レンズマメ、肉をじっくり煮込んだシチューのこと。
イスラム圏で人気の食べ物らしい。

肉の原型がなくなるまで煮込んであってドロドロ濃厚で非常に美味しい。
調べてみたらダリームを主食として食べることもあるようだけど、私はロティと一緒に食べた。

ロティ?

なんぞやと思うかもしれないが、ロティは全粒粉に水と塩を加えて捏ねて無発酵で作るひら焼きパンである。
ナンと何が違うのかと言ったらナンが小麦粉や乳製品を使うのに対して、ロティは基本的に全粒粉と水と塩だけで作るので、使う食材が異なる。
発酵させるか、させないかの違いもある。

ロティをちぎって匂いを嗅いでみると香ばしいいい匂いがする。ナンより甘さがないので、スパイスが効いた料理と喧嘩しない。相性抜群。
私個人はロティの方が好きだ。

ロティは「パン」という意味のサンスクリット語に由来するらしい。
狭い意味では全粒粉無発酵のひら焼きパンだが、広い意味ではパン全体を指すこともある。

我々日本人が「ご飯」と言ったら米だけじゃなくて食べ物全体を指すことがあるのは米が主食として主流で、それ故に特別な存在だからっていうのはあるかもしれない。
同じようにロティと言って広くパン全体を指すこともあるというのはそれほど西アジア、南アジアでパンが特別な存在にあるのかもな。
そういうことがWikipediaに書いてあった気がする。

アクバルランチという名のメニューがあるのだが、「アクバル」がイスラムって感じする。偉大って意味。
インドの有名な観光地でタージ•マハルがあるのはご存知だと思うが、タージ•マハルを建てたのはイスラム教帝国の皇帝だ。そのタージ•マハルを建てた皇帝のおじいちゃんは同じく帝国の皇帝で、名前はアクバルだった。
メニューの名前は偉大なという意味で、且つ皇帝の名前から取っている。
いいネーミングセンスをしている。💓

随所にイスラムを感じられるが、実際に店に行って見てみるとよくわかる。
看板の文字や、店内の壁にある写真や併設された服や雑貨のショップから普段見ないものを見れる。イスラムのプチ異文化体験?ができるッ。

3 マハラニ(太田市)

マハラニ ランチセット(サグチキン、サラダ、ナン、ロティ)

知名度やGoogleの評価数は低めだけど、私はすごく好きなインド料理店。
インド料理店と言えば日本人に馴染み深いのはナン&カレーのセットで出すお店ではなかろうか。南インド料理店やパキスタン料理店よりずっと多いことでしょう。

マハラニもナン&カレーのセットを出すカレー屋さんだ。
数あるオーソドックスなナン&カレー店の中でマハラニを選んだ理由は、シンプルにコスパがいいのだ。

上の写真のランチセットは日替わりカレーにナン、ロティ、サラダがついてお値段1,000円を切る。いやエグいて。他だったら絶対に1,000円は超える。

ロティはセットとは別に注文しなきゃいけないかと思ったけど、聞いてみたらナンの代わりにもできるし、お代わりもできるらしい。なのでナンとロティを頼んでも料金が変わらないのだ。スゴイ。

ここはナンのお代わりに制限枚数はない。でももしかしたら私が最後に行った時(2024年1月)と変わっているかもしれない。

ナンのお代わりの注文をすると「何枚ですか」と聞き返される。
それを聞かれるといつも疑問に思う、逆に1枚じゃない人がいるのかと。
気になったのでお会計の時に

「ナンおかわりする時、一番多い人で合計何枚食べるんですか。」

って聞いてみた。

「う〜ん、4枚食べる方がいらっしゃいますよ。」
と店員さんは答えてくれた。

「4枚!?」
すごいびっくりした。

「はい、ご年配の女性の方なんですけど、たくさん召し上がっていきますね〜。」

ナンと、ナンを4枚も食べる猛者がいたのだ。
私は頑張っても2枚が限界だ。しかもご年配だと?
20代前半の私は、会ったことのないナン4枚ペロリスーパーウーマンに敗北した気分になった。

コスパコスパ言うと下品なので、コスパが良い以外にも好きなところをあげておく。

それは、メニューの種類が半端なく多いところだ。
チキンカレー、ベジタブルカレーといったカレーもそれぞれ10種類ずつあって、タンドール料理という窯焼き肉料理も10種類、ナンにいたっては12種類もある。

多過ぎて全部は食べきれていない。
グランドメニューが豊富なのでランチにあるカレーだけは勿体無い。
食べ尽くしたい。そんな野望を胸に今後も通ってしまうだろう。


以上、群馬カレー屋3選でした。
これを書き上げたのは土曜の休日の午前中なのだが、記事を書いていたらカレーが食べたくなってきた。(笑)
さてさて、今日はどこへ行きましょうか、、、(ワクワク)

まだまだ好きなカレー屋さんはいっぱいある。まぁそれはおいおい書いていく。

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