学校で生徒に観せたい映画
【注意⚠️】
私は教育関係者ではありせん。
教育とは縁遠い業界に属する会社員でございます。
もしも私が学校の先生だったらこの映画を生徒達に観せたいという妄想です。予めご了承ください。
前回、「家以外で映画を観るとしたらどこがあるか」というのをテーマにした記事を投稿した。我々は、意外にも映画館以外でもたくさん映画を観ていることに気付くだろう。
私はnoteに投稿する時、「以前の記事を読んでいなくても楽しめる記事にしたい」という謎のプライドがある。
数多あるnoteの記事を読んでいるあなたが、せっかく私のところに来てくれたんだから、置いてけぼりにさせたくない。
なので前回の記事を読む必要はないが、一応貼っておく。気が向いたら読んでくだせェ。
もちろん飛ばしてもらっても結構だ。
さてさて。
家以外で映画を観る場所として、学校もある。
今学生の方や、元学生の人も何回か観たこと(観せられたの方が正しい?)があるんじゃないか?
もしも、自分が先生だったらこれを観せたい!ってのを妄想するのが楽しかったので、記事にすることにした。
ひとりで娯楽として映画鑑賞するのとは違い、映画を生徒に勧めるためにには、ある程度の条件をクリアせねばならない。
クリア条件を考えてみた。
刺激(極端なグロ、エロ、ホラー要素)が少ない
→苦手な人は苦手だろう長すぎない上映時間
→時間も限られてるだろうし分かりやすくて今後の人生のタメになる
→学びあるものがいいよね面白い
→せっかく映画を見て学ぶなら、楽しんでほしい
以上4つに注意して、5教科+道徳それぞれの授業の一環として観せたい映画をで6つ挙げてみた。
国語:『スラムドッグ$ミリオネア』
「おいおい、国語と何の関係があるんだ。海外映画じゃねぇかよ。」
そう思われそうだ。
ちょっと待ってくれ。記事を離れないでくれ。
私の言い訳を聞いてくれ。(汗)
中学の国語で、『少年の日の思い出』をやっただろう?たぶん、やっただろ??(決め付け)
それはヘルマンヘッセが書いたドイツ文学だ。
つまり、海外文学を扱うのは国語の授業のうちだ。
『スラムドッグ$ミリオネア』の原作は、『ぼくと1ルピーの神様』というタイトルの小説である。
私はこの小説が大好きなんだ。
インドのスラム街に住む無学の少年が、クイズ番組に参加して見事全問正解してしまい、なぜ正解できたのか、彼の18年の人生を追うというストーリーが展開する。インドの光と闇、登場人物達の友情、愛情を余すところなく描いた傑作だ。
実は私、普段あんまり小説を読まない。
そんな人間が、どうしてこんな馴染みのないインドの小説を読み始めたのか。それは、映画のおかげだった。インド映画好きの私はインドが舞台の映画としてこの『スラムドッグ$ミリオネア』に出会った。その映画を調べていたら原作小説があることを知り、映画を観る前に読んでみたのだ。
その経験から、こんなことを言いたいと思った。
「大人になると、あんまり読書しなくなる人って多いのよ。私含めてね。
でも映画化された小説ってのは興味を持ちやすい。
気になる映画は先に原作小説から入ってみたり、お気に入りの映画の原作小説を読んでみたらいいんじゃないかな。
それが大人になってからも読書する切り口になるよ。
それが私にとって『スラムドッグ$ミリオネア』だったんだ。」
映画で文学を読むきっかけを作った経験を伝えたい。そのために『スラムドッグ$ミリオネア』が役に立つと思ったのだ。
数学:『アルキメデスの大戦』
『サマーウォーズ』でもいいかもしれない。
「よろしくおねがいしまあああああああああああああああああああああああす」の元ネタを学校で知るのは面白いな。
「数学やってる感」はこっちの方が強いと思った。
菅田将暉演じる数学者がメッチャ計算してる。
Twitter(現:X)で理系の知人が「アルキメデスの大戦観てなんかモチベ上がったわ!」って言ってた。
戦艦を作るのをやめさせて、米国との戦争を避けたい。そのために軍部の陰謀を暴くというストーリーだ。
普段なんの役に立つんだと思われがちな数学だけど、そういうことを思う人ほど、陰謀暴くために菅田将暉(数学者)がめっちゃ計算してるを見て圧倒されるだろう。大義のために数学使うのスゲェなって思うよ。たぶん。
(いやフィクションじゃんってツッコまないでね)
英語:『マダムインニューヨーク』
英語科は、もうこれしかないだろ。
逆にこれ以外に観せるものかあるなら知りたい。
英語全く話せないインド人女性がひとりでニューヨーク行ってすごい苦労してるところと、英会話クラスに通い始めて非英語ネイティブの仲間と一緒に英語の上達を目指して頑張ってるところを見たら「スゲェ!」って感動するし「私もああやって世界の人と繋がりを持ってみたい!」って思うんじゃないかな。
私は思った。
最後、完璧な英語ではないながらも大勢の前で主人公のインド人女性がスピーチをする。「自分の言いたいことを外国語で言葉にして、多くの人に伝えられる素晴らしさ」を感じられた。
いい映画だ。
今のところ英語は本当にこれしか思いつかない。
理科:『南極料理人』
『オデッセイ』か迷った。『オデッセイ』はアカデミー賞作品賞にノミネートされてるしスゴイ映画ではあるけど、なんか分かりにくくない?私が馬鹿なの?ごめん、ハマんない人は多いと思ったんだよ。
あと、個人的にSFが好きではない。理科でSF観せられても、あんまり学びになる気はしない。
近未来ということで想像を膨らませることはできるかもしれないがな。イマイチピンとこない。
ので、『南極料理人』という南極の基地を舞台にした映画を推すことにする。
撮影場所は南極ではないものの(流石にね笑)、
外の様子は北海道で撮影したり、基地の中はセットを作って撮影したらしく、再現度が高いと思う。
(基地見たことないけど)
ラーメン好きの隊員がラーメンを食い尽くしてしまうのだが、科学者の隊員から残った材料でラーメンを作ることを提案される。ちょっと理科っぽい。
南極の氷を調べているシーンがあって、それで昔の地球のことを調べられるのは「へぇ」と思った。
難しすぎない、いい映画だと思う。
社会:『きっと、うまくいく』
インド映画しつこくてゴメン。
これは10代のうちに観るべきだ。
私は高校生で出会いたかった!!
クソッ!!正直に言おう、これはクリア条件を満たしてない。
過激過ぎではないにしても、性的発言はある。ヒロインが主人公に「インポなの!?」って聞くシーンはあるし、何より長い。3時間弱の長尺映画だ、チクショー。
『きっと、うまくいく』はインドのエリート理系大学に通う3人が大学入学から卒業までを描いた話と、卒業後に姿を消した一人の行方を突き止める話が並行する構成になっている。
日本の比ではない過酷な学力競争が描かれていて、インドの教育問題をテーマに扱っている。残酷なシーンも所々ある。
それでも、主人公ランチョーは仲間を鼓舞し続ける。
映画の中で、ランチョーは言う。
「不安になったら心の中でこう叫べ!」
「うまぁ〜くい〜〜く〜〜〜!」
日々漠然とした将来への不安を抱えて、行動できてない、精一杯頑張ることができてない。そんな人は観たほうがいい。絶望とどん底にいても何者かになろうとするために努力してみようっていう前向きな気持ちが湧いてくる。
絶対、ポジティブになれる。
モヤモヤした心が、少しは軽くなる。
もーーーーぅ観てほしい。
長尺映画とか関係ない、知るか!!良すぎるのが悪い。(矛盾)
観ろ!!!!!!!
道徳:『ワンダー 君は太陽』
そんなに長くない映画だし、わかりやすくて満足感エグい。
遺伝子疾患があってみんなと違う特徴的な容姿を持ってて、5年生で初めて行った学校でいじめを受けるけど家族の支えのもと、困難を乗り越えていくストーリー。
この映画で良好な人間関係を気づくための方法を学んでほしいわ。^_^
観せたい映画を列挙して、それぞれの映画を推す理由を書いていると、この作業結構頭使うなって気付いた。冒頭で挙げた4つの条件に当てはまるように映画を選ばなくちゃいけない。大変だ。まったく!
もういっそのこと生徒に選ばせたらどうだ?
こんな感じに⤵︎
学期末にみんなで観たい映画を一つ選んでプリントに書いてください。
なぜその映画を選んだのか、どんな点がこの科目で役に立つと思ったかをまとめてください。
皆さんが選んだ映画の中から5つ、私が厳選して、代表5人に発表してもらいます。
その5つの映画から1本、投票で学期末に観る映画を決めましょう。
最高のアクティブラーニングじゃないか…?
みんなで観る映画に自分が推した映画選ばれたいから、その映画から学べることを必死で調べて、そして科目への興味が一層湧くだろう。
いろいろ面倒くさいだろうけどね。手間と時間がかかって。いろいろ問題があるだろうし。
でも学ぶって元々手間と時間かけるもんだからさ。大人になって、これやった経験思い出して懐かしくなってまた映画観て、それに関連する分野の勉強を始めてみたとかあったら、素敵だよね。
すみません、出過ぎた発言でした。
今回はこの辺にしとこう。
5教科+道徳で書いてみたけど、社会科に絞って地理・歴史・公民で書いてみたり、副教科で書いてみたりしても面白そう。
気が向いたら書こう。
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