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18切符で列島縦断 4日目 上野~青森(の予定だった)


二段ベッドの上で寝ていた奴が「ぴぽぴぽっぽ!」という電子音を深夜一時二時に何度も鳴り響かして全然寝られなかった。下から蹴り上げたい気分だったが、快適さを犠牲に安いドミトリーを取っているから仕方のないことだと自分に言い聞かせ、気分を落ち着かせる。


本日のルートはコレ

Y!乗車案内で作成

上野⇒青森
2024年03月15日
06:08⇒ 22:18
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所要時間 16時間10分
運賃[IC優先] 11,330円
乗換 12回
距離 802.1km
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■上野
↓ 06:08~07:51
↓ JR宇都宮線 宇都宮行
↓ 6番線発 → 7番線着
■宇都宮
↓ 08:02~08:58
↓ JR宇都宮線 黒磯行
↓ 9番線発
■黒磯
↓ 09:08~09:32
↓ JR東北本線 新白河行
■新白河
↓ 09:52~10:31
↓ JR東北本線 郡山行
■郡山(福島県)
↓ 10:41~11:26
↓ JR東北本線 福島行
↓ 1番線着
■福島(福島県)
↓ 11:40~12:15
↓ JR東北本線 白石行
↓ 4番線発
■白石(宮城県)
↓ 12:19~13:08
↓ JR東北本線 仙台
↓ 5番線着
■仙台
↓ 13:39~14:23
↓ JR東北本線 小牛田行
↓ 1番線発
■小牛田
↓ 14:45~15:31
↓ JR東北本線 一ノ関行
■一ノ関
↓ 15:44~16:2
↓ JR東北本線 盛岡行
↓ 2番線着
■北上
↓ 16:48~18:03
↓ JR北上線 横手行
↓ 0番線発
■横手
↓ 18:07~19:12
↓ JR奥羽本線 秋田行
↓ 4番線着
■秋田
↓ 19:23~22:18
↓ JR奥羽本線快速 青森行
↓ 8番線発 → 5番線着
■青森

6:08上野駅から宇都宮行列車に乗る。

ルートは数個あったが、どれも青森の到着時刻は同じだったので、朝少し遅めの出発の物を選んだ。しかし参考にした先駆者のルートと比べ乗換時間がカツカツで飯を食べる時間がほぼ無い事に今気付いた。4時出発のルートは朝早いが仙台、秋田辺りで1時間猶予があり飯もそこで食べれただろう。本当に自分は締めが甘い。確認を怠るクセがある。

埼玉をものの40分で横断。都心部の列車のスピード感は他の地域と段違いだ。

7:51宇都宮に到着、駅ナカコンビニで飯を買い黒磯行列車に乗り換える。

9:06黒磯に到着。新白河行列車に乗る。

森林と小さな里しかない場所を通っている。止まる駅もボロボロの看板が立っているだけだが、この駅こそがそこの住民にとっての命綱なのだろう。

9:36新白河に到着。駅前に東横INNがある福島の小さな地方都市だ。四方を小高い山に囲まれ、駅ホームから山頂が白い山脈が見える。

9:54郡山行の列車に乗る、予定だったがここから先は昨晩に福島沖で発生した地震の影響で遅れが出ているらしい。これで旅程が狂わないといいが、どうだろうか

ホームにアナウンスが入る。安全のため大幅に速度を落として運転しており、郡山行の到着時刻は未定らしい。未定ってなんだ?もう宿も取ってあるのに今日中に青森たどり着けないかもしれない

まずい。9:54発のが潰れて次来るのは早くとも1時間後だ。

10:51発のも潰れた。郡山の折り返し列車がまだ郡山を出ていないとか言っていた。一体いつになったら来るんだ?もう今日中に青森には行けない事が確定した。また野宿だ。ホームで待つ人が減り、待合室は大きな荷物を持った人で溢れ、駅の改札前は立ち往生の人々が沢山いる。こんな辺境の都市で何して待てってんだ

改札に戻ると女子高生らが遅延で公欠になり歓喜していた

駅構内の飯屋は人でいっぱいだ。近くに白河ラーメン屋があった。もう11時だし、外に出てそこで昼飯を食おう。

駅を出ると"ようこそさわやか高原都市へ"と書かれた大きなタワー看板。そばの観光マップを見る。白河小峰城跡や七仏薬師堂など名所と呼べるものが幾つかあった。

5分ほど歩き、菜来軒という店に入る。地域に根ざした、ラーメン屋というより中華料理屋という感じで、中に入ると常連さんらしき人々でひしめき合っていた。店員さんの言葉の発音がもう聞き慣れない物だった。白河ラーメンを頼む。壁には地域の広報誌にのった事が掲載されていた。出てきたのは中太ちぢれ麺でスープは醤油。あっさりした飽きのこない味で長年地域に愛されているのも納得だ。ネギ多め、カイワレ入りで麺とともにシャキシャキ食べる。美味しかった。

駅に戻ってみると11:45についに郡山行の列車が着くとの事だ。あと数分、ジャストタイミングだ。

列車が来る。中には多くの人が乗っていた。自分と共に足止めされていた大きなバゲージケースを持った人々と乗車し、11:57郡山に向けて当初の予定より127分遅れで出発。

車窓から景色を眺めていると、白河小峰城が見えた。石垣の上に再建されたであろう一回り小さな天守閣が建っていた。もう少し早く外に出てれば観光できたやもしれん

青森の宿の予約をキャンセルする。今回はゲストハウスでなく旅館だったので楽しんで行きたかったが、もう考えないでおこう。

12:44郡山に到着。次に乗る福島行列車は13:41発だ。1時間ヒマ。

ヒマになるかと思ったら12:41発のハズの福島行列車が何故かまだ向こうのホームに停車していた。全体的にズレてんのか。急いでホームを移りそれに乗る。12:50列車が動き出した。気づけて良かった、乗れて良かった。

畑が多く広がる町中を通る。レールと畑道の間に柵なんて無い。子どもが不用意に行ったら即死にそうである。

列車内でネットニュースを見ていると、本日早朝に桜島が噴火した事を知った。つい先日行ったばかりである。あぶない。危うく旅程壊滅がリーチになる所だった。

正面に座っていたおっさんが突然リズムに乗りながら足踏みと指パッチンをし始める。注目してほしいのか?周囲の人間は皆疲れていて見向きもしない。

13時半頃福島に到着。13:35白石行列車に乗る。

14:19白石に到着。14:21仙台行き列車に乗る。

仙台辺りでこの遅延区間が収束するのでルートの予測がつきやすくなった。今日は秋田で一夜を明かすことになりそうだ。都市部で良かった。そうと決まればアゴダで現状一番安い秋田の宿をすぐに即日予約。安いといっても6000円ほどのしか残っていなかった。今までの宿と比べると、かなり割高だが仕方がない。野宿も考えたが、東北で野宿したら洒落でもなく凍死しそうなので出来ない。

その後の稚内までのルートも検索したが、全てドミノ倒しのように旅程がズレていき、次の2日はどこかの北海道の辺境の駅で野宿する事が確定してしまった。死ぬかもしれんな

改訂版青森までのルート

Y!乗車案内で作成

白石(宮城県)⇒青森
2024年03月15日
14:19 ⇒ 08:56
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所要時間 18時間37分
運賃[IC優先] 8,030円
乗換 5回
距離 495.6km
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■白石(宮城県)
↓ 14:19~15:07
↓ JR東北本線 仙台行
↓ 5番線着
■仙台
↓ 15:45~17:0
↓ JR仙山線 山形行
↓ 7番線発
■羽前千歳
↓ 18:04~19:04
↓ JR奥羽本線 新庄行
↓ 2番線着
■新庄
↓ 20:18~22:48
↓ JR奥羽本線 秋田行
↓ 4番線発 → 5番線着
■秋田
↓ 05:22~08:01
↓ JR奥羽本線 弘前行
↓ 6番線発
■弘前
↓ 08:04~08:56
↓ JR奥羽本線 青森行
↓ 3番線着
■青森

15:07仙台に着く。次の山形行列車まで30分ほどあるので周辺を散策する。

改札を出ると商業施設と駅が一体化しており、土産屋が立ち並んでいた。駅前には多くのビルが建ち、かなりの繁盛ぶりだ。さすが東北の中心都市だな

土産物屋の一つに入り、ずんだシェイクを購入。こま切りのずんだ餅が入っていておいしい。そこらのベンチで休憩。初めてみる地方局のTVショーの宣伝や仙建工業などの地元企業ののぼりが目に入る。

15:45山形行列車に乗る。

車窓から外を見ると林に雪が残っていた。しだいに地面に残っている雪の量が増していき、奥新川辺りまで来ると街全体が雪に覆われていた。

何故か知らんが乗っている列車が21分遅延していた。次の羽前千歳は乗り継ぎ時間に余裕があるから別にいいけど。

17時半頃羽前千歳に着く。ワンマン列車で扉の開閉がボタン式というのを忘れて、危うくドア前に突っ立ったまま降り忘れる所だった。

この羽前千歳で少し留まる。山形市の1地区の街のようだ。完全なる田舎という訳ではないが、見渡す限り全て建物が2階建ての民家で、デカい建物となると遠くに見える総合病院くらいしか無かった。遠くにそびえ立つ山脈がよく見える。30分ほど次の列車に猶予があるので何処か近くの飯屋で晩飯でもとろうかと思ったが、どの飯屋も行き帰りの時間が最低20分はかかるようなので止めた。待合室は3人組の女子高生が各々読書し、とても座れそうな感じではなかったため、仕方なくホームに座り込んで朝コンビニで買った飯を食う。

飯を食っていたら、もの凄い速さで山形新幹線がホームを通過していった。びっくりしたわ

18:06新庄行列車に乗る。今度は忘れずにボタンを押して車内に入る。中は帰路に着く高校生らでいっぱいだった。

しばらく列車に乗っていると車掌さんが乗客一人一人の乗車券確認をしに車内を練り歩いていた。普通列車やぞ。もうどういうシステムで運行しているのか良く分からない

19:05新庄に着く頃にはもうガラガラになっていた。

20:18に秋田行に乗るまで時間があるので新庄を少し散策する。改札を出ると新庄まつりの巨大な山車が飾られていた。歌舞伎や物語の1場面を切り取り、それを等身大の人形で迫力のある形で再現する物だ。毎年夏にやってるらしい。機会があればいつか行こう。

外に出ると、はけられて集めた雪で雪だるまのための小さなかまくらがあった。かわいい

もう少し出歩いても良かったが、突風が吹き荒れていたので止めた。待合室で待つ。そばのコンビニで何か売ってるか覗いてみたら、九州フェアで九州の物品を売っていた。もう九州は一昨日行ったから地元のもんのブース広げてくれ

壁に掛かっていたご当地菓子らしき物を買う。おしどりミルクケーキというヤツで、細長いチューインガムか何かかと思ったが、食べてみると凄い硬かった。生じゃない八ツ橋みたいだ。

ホームに戻ると、明日から丁度、新山形新幹線の新車両が開業するらしく、翌日のセレモニーが準備されていた。はえー知らんかった

20:18秋田行列車に乗る。乗ってるのは10人ほど、全員大荷物を持った疲れ顔の男達しかいない

22:52二時間電車に揺られ秋田に到着。ここで降りる。疲れた

改札を出ると天井に大きな竿燈と共に秋田へようこその文字。20分ほど駅前巨大なアーケードを歩いてホテルに向かう。道中とてつもない突風が吹き荒れる。歩道橋を渡っている時飛ばされそうだった。

23時過ぎ到着。今までの宿と打って変わってしっかりとしたホテルだ。部屋は完全なる個室、シャワートイレ完備、テレビもある。快適過ぎるな。

洗濯しようと思ってランドリールームに行ったら、三台しかなく全て使用中だった。なんでこんなデカいホテルなのに洗濯機の数はゲストハウスと同じなんだ?もう明日の朝洗濯する事にした。

0時。寝る






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