2020年6月読書メーター まとめ

6月に読んだ本のまとめです。週1冊くらいのペースで読めていたかなぁ?

2020年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1477ページ
ナイス数:38ナイス

■仕事本 わたしたちの緊急事態日記

様々な職業の方の4月の日記がまとめられた本。77名分掲載されてるのでかなりボリューミー。各々の人の仕事を通してみた緊急事態宣言中の日々は、同じ時間を生きていても自分の知らない視点がたくさんあり面白かったし、気がつかされたこともたくさんあった。この日々の何が正しいかなんてわからないけど、自分の4月の日々と、世の中の状況を振り返るよいきっかけになる本でした。

読了日:06月29日 著者:尾崎 世界観,町田 康,花田 菜々子,ヤマシタ トモコ,川本 三郎,立川 談四楼 他77人

今もまだ続くコロナとの生活。このタイミングで読んでみてよかった本。ここ最近はどこか自分のことだけに必死になって仕事をしていたけど、誰かのために仕事をしなきゃと身を引き締まる思いがした。

■殺人出産 (講談社文庫)

10人産んだら1人殺せる制度が社会に根付いた世界を描く『殺人出産』。3人の交際が流行る『トリプル』、夫婦の性に関する『清潔な結婚』、自分の好きなタイミングで死ぬ世界『余命』を収録。『コンビニ人間』を読んで以来、2冊目の村田さんの本。ぶっ飛んだ発想がすごいなって思う反面、今の世界の常識と全く異なった世界を通じて、色々考えさせられる。『殺人出産』の中の殺意に関する描写が印象的。設定もストーリーも、とても刺激的な本だった

読了日:06月20日 著者:村田 沙耶香
https://bookmeter.com/books/11096815

前々から読んでみたかった小説に挑戦。予想以上に刺激的な発想。『殺人出産』のインパクトが一番強かったな。村田さんの作品はいつも「この世界の当たり前」をぶっ壊してくるので、とても面白い。

■縄文人に相談だ (角川文庫)

タイトルに惹かれて冷やかし感覚で読んでみた本。縄文人が現代人のお悩みに答えていく内容なのですが、ゆるーく、しかしそこらへんの自己啓発本やお悩み相談を読むよりもなんだかハッとする見方があって、思いがけずいい本じゃないかと。冷やかしなんて言ってごめんなさい。作者さんの縄文愛に溢れる素敵な本でした。


読了日:06月16日 著者:望月 昭秀
https://bookmeter.com/books/15941062

現代人の悩みなんてちっぽけじゃないかと。ゆるゆる、アタマがほぐされた本。

■アイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」 (集英社新書)

ゴールデンカムイのアイヌ語監修の先生の本。マンガにはまったので手に取ってみる。アイヌ文化をゴールデンカムイを切り口に知ることができて、逆に新たな漫画の見方もできるし、先生の語り口も読みやすくて、バランスのとれた良い本でした。地名の話とか面白かったなぁ。原作のネタも含まれているので、原作を読んでからの方がもっと楽しめると思います。ゴールデンカムイの監修の背景も垣間見えておもしろい


読了日:06月11日 著者:中川 裕
https://bookmeter.com/books/13577706

最初は書き下ろしマンガ目当てで手に取ったのですが、充実した内容で勉強になるいい本でした。漫画の監修の仕事の感じも少し書いてあって、ゴールデンカムイの深さを知る。

■新撰組顛末記 (新人物文庫)

永倉新八による新撰組の回顧録。新撰組の小説や漫画をいくつか読んでいる中で、ずっと気になっていたけど、どこか読むのも怖くて遠回しにしてたのですが、今回初めて読んでみました。中身はおそらく誇張してる部分もあったりするのだろうけど、彼らが生きて戦っていた日々が確かにあったこと、最期にその歩みを伝えようとする新八の強い思いを感じました。どこか切なさも感じつつ、書き残してくれた永倉新八に感謝です。そして巻末の資料がかなり充実しています。


読了日:06月08日 著者:永倉新八
https://bookmeter.com/books/181004

いつか読まなきゃと思っていた本。永倉新八に感謝!

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