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イモづる読書【その53】シェイクスピアは翻訳者・・・読み比べ・・・電子書籍になっていない!・・・

早朝から夕方まで病院にいなければならない日、ただし、待ち時間には読書はできる(経験済)・・・・・
そんな日を前に何を読もうか、ぼんやり考えていた・・・

ふと、久しぶりにシェイクスピアを読もうか・・・
シェイクスピア・・・で思い巡らしていると映像が浮かぶ・・・
とっさに『恋に落ちたシェイクスピア』お気に入り映画のひとつです。

この瞬間、『十二夜』読もう!
そのあと浮かんだのは、アル・バチーノの『リチャードを探して』

『リチャード三世』はオモい。やはり病院の待ち時間には「喜劇」があいそう。
病院で読むなら、「喜劇」だろうね。

シェイクスピアに限らず海外の作品は「翻訳者」におおきく左右されます。
坪内逍遙
福田恆存
小田島雄志
河合祥一郎
松岡和子
・・・・・
・・・・・
坪内逍遙は別格として、今までお世話になったのは、小田島シェイクスピア、河合シェイクスピアが多かった。

ここのところは、松岡シェイクスピアがお気に入りです。

十二夜』を読もうとおもい、さっそくkindleへ

ない!

松岡和子の『十二夜』は電子書籍になっていない。
松岡シェイクスピアで電子書籍化されているのは、『ハムレット』や『リア王』、『オセロー』など・・・・・

まさか病院で「生きるべきか、死すべきか。それが問題だ」(たぶん河合祥一郎訳【シランケド】)・・・リアルすぎる【うん、ほんまやで】

十二夜』を読みたいわけで、松岡『十二夜』なら文庫本しかない。

明日は早朝から病院だ。こんな準備をした。
kindleから『十二夜』のサンプルを入手しました。

十二夜 (安西徹雄・光文社古典新訳文庫) Kindleunlimited
十二夜(三神勲・グーテンベルク)kindleunlimited
十二夜(小田島雄志・白水Uブックス (22))
新訳 十二夜 (河合祥一郎・角川文庫)
十二夜(福田恆存・新潮社)

病院   当日
読み比べをはじめました。最初に、十二夜(小田島雄志)から・・・・・

読み比べで注目した点は、ダジャレみたいな表現の翻訳?【シランケド】

第一幕 第三場
オリヴィアの邸(オリヴィアの邸内の一室)
トービー(サー・トービー)とマライア(マリーア)の掛け合い・・・
マライア(マリーア)の言葉尻を捕らえて、トービー(サー・トービー)の台詞・・・

(オリヴィアの)「・・ご機嫌斜め・・」をうけて、

小田島「こっちはキリスト紀元以来の・・・」

福田「・・門限に期限無し・・」

河合「大目に見て・・」を受けて「少なめよりはいい」

安西「・・門限にも期限はなし・・」

「グーテンベルク」のサンプルは第一幕 第二場まで、第三場は読めず。

翻訳ってホント大変です。敬意を評します。

こうなると、松岡和子の『十二夜』が気になる・・・

病院の帰りに書店へ・・・文庫本を入手。
さっきの箇所は・・・

(オリヴィアの)「・・ご機嫌斜め・・」を「・・・おかんむりですよ」
トービーはそのまま「おかんむり」をうける・・・

舞台の台詞として、「・・ご機嫌斜め・・」より「・・・おかんむりですよ」の方がトオる気がする・・・なるほど・・・

脚本(舞台)は、テキストレジをして上演台本になります。
松岡シェクスピアの文庫では、テキストレジを意識して(?)下段に注釈があります。原文が記載されている・・・これは助かります【うん、ほんまやで】

松岡和子の『十二夜』文庫本


注釈の部分アップ

電子書籍になっていないというだけでスルーせず、文庫本を買ってよかった【うん、ほんまやで】

実は、松岡和子の『十二夜』が電子書籍になっていなかったので、同じ喜劇の『お気に召すまま』にしようかとおもいましたが、『恋に落ちたシェイクスピア』の印象が強くやはり『十二夜』にこだわってしまった・・・

時季もちょうど十二夜だしね・・・

文庫本を手にすると、また断ナシ自炊PDFか! とため息がでる・・・

電子書籍の注釈について
たいていは「リンクして、また本文に戻る」機能になっています。
十二夜 (安西徹雄・光文社古典新訳文庫) Kindleunlimitedの場合、
例えば、一幕二場の末尾に「イルカの背に乗ったアリオン」の注釈があります。
このような位置にある方が、巻末にまとめてあるよりはいいような気がしています。「リンクして、また本文に戻る」はけっこうわずらわしく感じます。本文の続きであれば読み進められます。
ただし、読書のテンポは中断されてしまう・・・どっちもドッチか【シランケド】


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