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イモづる読書【その10】「公共図書館 電子図書館サービス」(3)小説も読める!・・LibrariE&TRC-DL、OverDrive・・ラインナップは図書館によってバラバラだ!

mohamed HassanによるPixabayからの画像

小説も読める!「公共図書館 電子図書館サービス」を紹介します。

「公共図書館 電子図書館サービス」には、当然、各図書館の独自性(これこそ図書館の根本)が生かされています。

区立、市立図書館といった市民に密着している図書館では、絵本や小説、暮らしに役に立つ本が集めています。

「公共図書館 電子図書館サービス」(1)では、KinoDen(キノデン)を紹介しました。
KinoDen(キノデン)は「学術和書電子図書館サービス」と称しています。
「学術和書」に限定しているため、大学や県立図書館に設置されています。

公共図書館での図書や資料の閲覧は、住民でなくてもできます。
ノンフィクションの制作は、地域の図書館の「郷土のコーナー」に足を運びます。また、地方紙も貴重な資料のひとつです。
しかし、貸出は、住民および周辺の住民(それぞれの公共図書館によって規定があります)しか利用できません。

電子図書館サービスは「貸出」ですので、住民だけです。一般図書を借りられる周辺の住民でも利用できません。
理由は(たぶん)電子図書館サービス運営会社に利用料金を払っているからだと思います。(税金から)【シランケド!】

先日(6月10日)も名古屋市立図書館が電子図書館サービスを始めたとの発表しました。【うん、ほんまやで!】
システムは『LibrariE&TRC-DL』です。
このように日増しに設置する図書館が増えています。【うん、ほんまやで!】

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以下のPDFは、2021年4月現在の一覧表です。少し古いですが参考にしてください。
公共図書館 電子図書館サービス(電子書籍貸出サービス)実施図書館 (2021年4月1日現在)

全国的に一番普及しているシステムは、『LibrariE&TRC-DL』です。

多様なニーズに応える豊富なコンテンツ
電子書籍コンテンツは、KADOKAWA、講談社をはじめ100社以上の出版社から、6万点以上(2020年9月現在)の図書館向け配信許諾済みコンテンツが提供されており、日々、増加しています。実用書、学術書、文芸、エンタテインメント、児童書など 偏りなく幅広い分野のコンテンツから選書していただけます。
〇電子図書館ならではの数々の利便性
・LibrariEは「いつでも」「どこでも」利用できるサービスです。利用者はスマートフォン・タブレット・PCから、365日・24時間、どこでも、ストリーミング方式で配信される電子書籍を借りて読むことができます。
・「図書館まで遠い」「図書館に行く時間が作れない」といった利用者へのサービス向上にもつながります。
・文字拡大・反転、自動ページ送り、音声読み上げ等の機能により、高齢者や障がい者に配慮した図書館サービスの強化が実現できます。
・電子図書館の利用者ポータル画面は随時に編集いただけます。利用者への告知、新着情報やさまざまな「特集」「企画」をアピールすることが可能です。
・独自電子資料(ローカルコンテンツ)の搭載が可能。図書館独自の情報発信ポータルとしてもご活用いただけます。
利用点数と期間
* 貸出点数:3点(図書館によって2点のところもあります)
* 貸出期間:2週間(次に予約のない本は1度だけ貸出期間を延長できます)
* 予約点数:3点(2点のところもあります)
* 予約取置期間:1週間
*  ※貸出点数・予約点数は、紙の本とは別に数えます。
*  ※貸出期間が終了すると、自動的に返却されます。
*  ※所蔵していない電子書籍のリクエストはお受けできません。
このような利用条件になっています。

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もう一つの電子図書館 『OverDrive』

アメリカの図書館を中心にOverDriveを導入している図書館数は年々増え続け、
そのサービス範囲はヨーロッパやアジア、アフリカなど世界中に拡大しています。
また、100以上の言語による340万を越える多様なコンテンツを取り揃え、
図書館に提供しています。
したがって、英語圏の書籍に強いようです。

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まとめ

残念ながら、電子図書館システムを全部利用できるわけではありません。【うん、ほんまやで!】
住んでいる地域の公共図書館に依存します。(学校で利用できる場合もあります)
都民なら都と区、県民なら県立図書館と市町村図書館と利用できます。
普及率は、どんどん増えていますし、蔵書も増えていくでしょう。

しかし、地域格差はこんなに!【うん、ほんまやで!】

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三つの市立図書館の電子図書館の蔵書(日本文学だけの比較)
一番上は、政令都市ですから多いのは当たり前ですが、力の入れようが伺われます。

行政や図書館に積極的に働きかけて、地域の図書館を、電子図書館をそ出てていきましょう。


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