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挫折があるから

3月。

初めての一人暮らしの幕開け3月。
未知との遭遇3月。
ホームシック3月。

時は2018年、実家という城と檻を抜け出して神戸へ。
実家には当たり前にトイレットペーパーがあり、自分の収入からそれを買うことはない。消耗品の玉手箱。そしてどこか窮屈な居場所。

そこまで仲良しではない姉のことを大好きになったのもsince 2018。

今までよりも幅広く人間に出会うことで気付いた姉の偉大さ、素晴らしさ。

正直なところ、高校卒業までは何もかも私より上回る姉に嫉妬や屈辱を覚えていた。

簡単に羅列してみようか。

勉強、運動、容姿、音感、コミュニケーション能力、ファッションセンス、気遣いのでき具合、面白さ、

どう?これだけ負けてる
たぶんもっと負けてる

しかもうちの家はお姉ちゃんだから我慢しなさい!みたいな文化ないから、別に妹だからってなにか優遇されたこともない(突き詰めればあると思うが)

だけどね、私すごく幸せ。

今までうまくいかないことが多すぎて、新たな“できないこと”へのがっかりが少ない。

つまりいい意味で挫折が少ない。

さらに兄弟の話を続けると、私は男女の双子で、双子の片割れ(一応弟)の方が能力が高い(私が勝っている部分はあるが)(学校で評価されるようなことは全て彼が上だった)

だから、私はこんなに完璧なのになんでこれができないんだ!とかない。

できない、人より劣っていることがデフォルトだから、そこに対して酷く落ち込むことがない。

そんな私でも社会人になってあまりの仕事の出来なさに驚かされましたが……

とりあえずいいたいのは、一度自分を低く見積もることで些細な幸せや成長に気づけるということ。

まだ上手に言語化できてないんだけど、街の匂い、部屋の光、自分の機嫌のとり方、水面、まつ毛…、

仰々しいものではない日常に転がる素敵を見つけれるようになった気がする

ここにきて、人と比べても仕方ないよなんて思わない。

私は人と比べてしまう環境で生きてきてしまった。
でもね、もし他人のものさしで、私のものさしで、その人が上でも下でも私は大丈夫だと思う。

どの人間にも尊敬を忘れずに接せるよ。
数え切れぬ挫折があるから。

もっと頑張ってる人から見ると比べて私の挫折は挫折じゃないのかもしれない。
でもそれもいい、そう思われるくらい幸せそうな私ってすてきだからね。

今日はしばらく会えてない実家の犬の肉球の香ばしい匂いがどこからかして嬉しくなった。
犬の肉球のとうもろこしっぽい匂い大好き。


おやすみなさい。

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