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ちょっとしたきっかけでFC町田ゼルビアを全力応援したくなった話

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「本気で応援したい!」と思った、たったひとつの記事

ゼルビーが大好きになった私は、FC町田ゼルビアというチーム自体が気になり、動向を追っていました。そんなときに見つけたのが、こちらの取り組み【Run Over 6000】『全試合“ほぼ”満員計画』でした。

J1昇格に向けて具体的な目標を掲げ、チーム全体で上を目指す姿勢がすごくかっこいい!と思い、私も応援したい!少しでも力添えできるようになるべく観戦に行こう!と強く思いました。

しかし、その直後に新型コロナウイルス感染症が流行し、ご存知の通りJリーグは中断、再開幕するも無観客の日々…。
制限付きで有観客試合が再開されましたが、職業柄、罹患した場合のリスクが計り知れなかったため、とても観戦に行こうと思える状態ではありませんでした。

現地で応援できるのがベストですが、それはできない…。じゃあ家にいながら今の私ができることは何?と考えたときに出した答えが、Twitterでゼルビアを盛り上げるということでした。
私が行けないなら行ける人が行きたくなるように仕向ければいいんだ!!と。他力本願すぎる。


自分にできる応援の形を見つける

まずは自分にできることを探しました。
・試合はハッシュタグをつけて実況(なんか盛り上がってる感を演出。目指せトレンド入り)
・公式が用意してくれたものは全力で楽しむ(数字に反映させる)
・ゼルビア関連のものはシェアする(拡散力は皆無)

え…これだけ!?他になにかできることは…?と、無い知恵絞って探しているときに、とあるツイートを見つけました。

うわー超楽しそう推薦されたい…!!

いや推薦されるわけがない!!(この時点でゼルサポさんの知り合いは0人)(ていうかゼルビアのイラスト自体描いたことない)(そもそも画力がない)
立候補するにしたってゼルビアどころかサッカーの知識もない。町田やチームと縁もゆかりもない。描いたところで拡散力もない。書いていて悲しくなるほどないものだらけ。こんな雑魚アカウント…採用されるわけがない…!!

だったら勝手にやればよくない!??

ということでゼルつくさんの企画を拝借。次の試合で早速、さも自分自身で思いついたかのような顔して描き始めました。

この時点で持っていたサッカーに関する知識は
・オフサイド
・奥山選手はゼルサポさんから信頼されている
・吉尾海夏はかわいい
という3点のみ。

まず始めるにあたり自分でルールと目標を決めました。やっぱり応援するって決めたからには、自分が楽しいだけだと意味がないと思ったからです。

ルール
・必ず試合当日にアップする(できれば試合後2時間以内)
・選手の絵を入れる(人間を描く練習兼ねて)
・試合からサッカーに関する新しい知識を得る

目標
①まずはシーズン駆け抜ける(残念ながら不達…)
②ゼルビアのサポーターさんに喜んでもらう
③いつか「ゼルビアで絵を描く人といえばチロ」と言われたい(ただの願望)

③は置いといて…ゆくゆくは誰かが私の絵を見てゼルビアを知ったり好きになったりするちょっとしたきっかけになったら幸せだなと思いつつ、現状それは到底難しいので、まずは①と②を頑張ろうと思い、描き始めました。

サッカーのこともゼルビアのこともよくわからないなりに描いていた頃の観戦記。いろんな描き方を試したけど、私はこれが一番好きかな。


全力応援のはずが逆にたくさんの力をもらっていた

試合後にイラスト描くぞー!!と思うと当然、試合も細かく観るようになりました。細かく見ているうちに、どんどんチームに愛着が湧いていきます。選手のこともどんどん好きになっていく。

最初はゼルビーがかわいいからゼルビアを見ていたに過ぎなかったのに、たった一つの記事をきっかけに、いつの間にかどっぷりとゼルビアというチームにハマってしまいました。

そして、1年間イラストを描き続けたことで、思わぬ効果もありました。

まずは、恥を捨てられたこと。
私は絵が下手なことがコンプレックスだったので、ネタ以外のイラストを公開することに抵抗がありました。公開するからにはちゃんとしたものを描かないと!と思い、結局公開しないってことも過去何度もありました。
だけど毎試合描くと決め、それも時間を決めて描いたことで、その辺の折り合いをどうつけていくかの練習になりました。
あとは…恥ずかしくても不安があってもとりあえずなんでもやってみろ精神で黒歴史を刻み続けました。(この記事もそう)

また、その日中に描くというタイムリミットもあったため「もっと時間かければ良いものが作れるはず!」という幻想を打ち砕くこともできました。「描けない=力量不足」と素直に認められるようになりました。(むしろ今まで認められてなかったことが恥ずかしすぎる…)

そして何より嬉しかったのが、イラストを通じて人とのつながりができたこと。
人見知りなんで、絵を描いてなかったら誰とも知り合うことなく終わってたなと常々思っています。イラスト見てますの一言がどんなに嬉しいか…。

こうして私は、ゼルビアを全力応援するつもりが、私がゼルビアからたくさんの力をもらっていたのでした。


試合のイラストではないけど、泣くほど嬉しかったコメントたち。目標の一つだった「ゼルサポさんに喜んでもらう」は達成したってことでいいのかな。


続きます。


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