嗚呼、悲しき無償労働 その7:軽めの考察(というかただのボヤキ)
こんにちは。今日も前回の続きです。気がつけば長いシリーズものになっていました。
書道、もしくは筆耕に関して「誤解されているな」と思うこと
前回は「すぐ書ける」と思われている点について述べました。今日はその補足を少し。
書道家さんのSNS等で「一発書きでいいものができました」「二度目で気に入るものができました」のような投稿をよく見かけますが……画像を拝見する限り「それって幻想では」と密かに思ったりしています。
何と言いますか、手習いだけではなく目習いの重要さを痛感しますね。
筆で書いてくれと依頼された場合、通常は草稿作成から始まり何度も何度も書く書家の方が一般的では、と思います。たとえ無償労働だとしても不出来なものを自作として納品できません。
前回にもお伝えしたとおり、たとえ賞状1枚でも時間をかけて書くこととなります。
人は何故「すぐ書けるでしょ」と誤解してしまうのか、というとやはりそれは「文字ぐらい自分でも書ける、と思っているから」だと推察します。
自分でも書けるなら自分で書いてください。自分では書けない、というのであればそれはやはり何らかの特殊技術が必要になる仕事だと思います。対価を支払いましょう。
というのが偽らざる気持ちです。
それでは今日はこのへんで。
(多分、次回に続きます)
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