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想像力が敵で、物語が味方。

 ぽてちです。

 僕は想像力があると言えばある。(なんか…ある!っていうの恥ずかしい)
 この能力は、現実にないものや、まだ起こっていないことを思い浮かべる力。これを文字にして、物語として書くことができる。ちなみに僕に、創造力を感じたことはあまりない。
 普段からずっと何かを考える僕は、想像力と一緒にいる仲。考えていない時もいきなり頭を回しだす厄介者である。
 そんな、想像力君ですが、最高に最低な弱点があり、それは、悪い記憶をさらに悪く思い出させることである。それ単体なら、反省しなきゃな…とか思って、生きるのだが、レベルが10段階ぐらい上に上がって、ただでさえ悪いことがもっと悪くなって帰ってくる。やめてくれよって思いながら、好きなBGMを爆音でかけるのが僕の日常。
 この前は、家族にいじられて、僕がブチギレるのがきた。心はすごいぐらいの拒否反応を示すが、頭が止まらないので、傷口がどんどん広がる。
 毎回思うのが、何がトリガーなのかいまいちわからない。この時は、インスタントラーメンを作って、食べながら曲を聴いていたら、流れてきた。曲の雰囲気的なやつがトリガーだったんかな?だとしたら、聴けないじゃねえか。
 一番困るのが、リアリティ高いんだよな。想像してる内容が。ちゃんと起こりそうなのが怖い。
 そのせいで、嫌いだ。想像力という力自体は好きなのだが、やっていることが嫌い。全く…自分なのにな。制御が全然できない。止められないほど、すごいスピードで連想ゲームでもやっているのだろうか。わからないけど、嫌な思いをすることがよくある。なんでだよ。

 物語。僕は、作るのも好きだし、見るのも好き。映画が好きだからそりゃそうなんだけどね。
 物語の力はすごいと思う。僕も、その物語に影響を受けた一人だし。
 歯磨きする時は、ずーっと暇なので、即興で物語を作って、一人で家をぐるぐる回っている。(果たしてちゃんと磨けているのかわからないが、歯医者さんに行った時、問題があると言われたことがあまりないので、磨けている方ではあるのだと思う)それが故に歯磨きの時間が長い。口の中が先に疲れる。
 でも、これが楽しいのだ!!楽しくないものを楽しくさせるのが、物語の力なのだ!!!これが最高なのだ!!!!
 「明日、嫌なことがあるんですよね…」と言ったなお前!!と言って、そこからは自分で、物語を空気に描き出す。
 自分で一人言を喋りながら、家中を駆け回って、テンションを全力で上げる。
 これをしたところで、一時的な効果なので、嫌なことが起きる時は嫌なままだし、前向きな思考になるなんてことはまだ経験したことがない。
 だけど、その前日は最高の気分で1日に句点を打てる。それでいい。嫌なことでいる時間が少しでも減るのだ。ずっと嫌になって、眠れない夜になるより、「大丈夫」と言い聞かせて寝る夜の方が気持ちが良い。

 ただ、物語を描くためには、想像力が必要で、想像力とは仲良くしないといけない。
 僕は、想像力にやられたら、また別の自分で引き出せる想像力で、その想像力が想像と僕の想像のバトルを繰り広げることとしよう。
 勝っても、負けても、何も起こらない。僕の傷口が楽しい想像バトルによって、小さくなるだけだけどね。それでいいんだよ。

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