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センター試験と隣の席の親友

「よっしゃ、お疲れ!」

そう言って隣の席の親友とハイタッチをした。
センター試験2日目、全ての日程が終わった。

高校受験とは比べ物にならないほど人生を左右する、大きすぎる試験。
前日の夜、布団に入った途端に緊張が襲ってきた。
手足が冷たくなって全然寝付けなかった。

しかしなんという幸運か。
試験当日、会場で隣の席に座っていたのは、高校3年間の弁当を共にした親友だった。
気心の知れたひとが隣にいるということが、緊張をいくらかほぐしてくれたかも知れない。

解答用紙が回収され、ほかの受験者たちがそわそわと退出の準備を始める。
そんな中で鳴ったあの音が、あの場所、あの2日間で一番の青春だったに違いない。


/大学生なっつ


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