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読書感想文

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上田吉一フェアリー作品集『極光Ⅱ』、『チェスプロブレム入門』を読んだ感想記事です。その先は未定。
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#オーソドックス

『チェス・プロブレム入門』感想④

『チェス・プロブレム入門』感想④

D11:こういう形をOrgan Pipesと呼んでいる。干渉点が計4つもあって面白い形である。
2.Rd2!という第三弾のNovotnyは、2...Bxd2 3.Sd4のvariationを見れば分かる通り邪魔駒消去の意味合いを持っている。つまり第二弾のNovotnyである2.Se3+とは少しニュアンスが異なるわけで、そこが少し残念か。
なお、このテーマは本手順1+Try3で4回捨てられるので、#

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『チェス・プロブレム入門』感想③

『チェス・プロブレム入門』感想③

【ダイレクトメイト(Directmate)】

執筆者は若島正さん。

ここでは作品を紹介しながら前提となる知識を解説している。特に重要なことを書いておこう。白の初手(key move)には大概threatが付いていて、黒の初手はそれを受ける手だと言うこと。threatが付いていない場合というのは、例えばD01のような限られた場合のみである。また、長編以外のダイレクトメイトで作意となる本手順が1通

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