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作家の端くれが実績ゼロでライターのお仕事を獲得しにいった話

こんばんは。
小説家の端くれ、たかた ちひろ です!

今回は表題の通り、全然関係のないライターのお仕事をゼロから獲得できたので、経緯だとかを書き記します。

ライターは小説家の副業に向いてる?

文章を仕事にするという観点では同じであるため、単純に文章力を上げたい場合や自分の文章力を活かしてお金を稼ぎたい人には向いていると思います。
一方で全く違う点もあるので要注意です。

・とにかく分かりやすさ重視
余計な個性を求められないことがほとんどですので、創作的な欲求を満たすには向いていない仕事なのかなという印象です。
ついついおしゃれなレトリックを使いたくなりますが、そこは我慢我慢。

・スピード感が求められる
いや、これが本当大問題。今まではぬくぬくと表現の仕方だとかに悩んでいましたが、そんな時間がなくなってしまうほど、締め切りが早い仕事が多い印象です。
なんせ文字単価1円でも初心者には高いと言われる世界! 
見渡してみれば、1文字0.1円なんてトラックで引き摺り回した上で土に埋める拷問レベルの依頼もゴロゴロ転がってる。

正直、悲鳴が出ましたね。買い叩きすぎです、これは。

そもそも1文字1円でも1万字書いて、やっと諭吉さん1枚ですから、一定程度の速度を出していかないと、少なくともおまんまは食いっぱぐれます。専業の人はかなりの速筆かも……!?

そんな違いを理解した上で、たかたは決めました。とりあえずまず一つお仕事をしてみよう、と。
そして、満を辞してクラウドソーシングサービスに登録をしたのです! が、しかし!

作家だからとか関係ない


ぶっちゃけですよ? 軽い驕りがありました。

商業ではまだ一冊ですが、これまでかなりの文字数を生み出してきたことだけは確かで、文章力にはそれなりの自信があったりします(文芸でも賞もらったりね)。


《分かりやすい》《正しく伝える》《読み手意識》

これらの条件だって把握していましたし、ライターが記事を作成する際、どんな文章を書くべきなのかも把握していました。

ですが、まるで仕事がもらえない!!

いわゆるクラウドソーシング系のサイトで仕事に応募するも、落選の繰り返し……。

最初は、とにかく打ちのめされました。プチトマトくらいの大きさの自信が、ぶちゃっと握りつぶされて、ケチャップになりました。

そこから立ち直るまで約10分(たかたは、メンタル強いので)。

果たして冷静になって考えてみると、その理由は端的でした。

作家を志すにあたって一度通ってきたはずの道、鉄の掟の遵守をすっかり忘れていたのです、あんぽんたんですね、たかたは。

とりあえずやるべきこと

なにを忘れていたか、と言えば端的なことです。

『求められているもの』への意識です。

作品において、読者さんはどんなものを好んでくれるのかな? と考えて、作品に反映させるのと同じですね。

大切なのはどう自分をアピールするか。
ここで大事なのは、今回のアピール対象は「採用担当者」のみだという点。

『自分がその記事を書くにふさわしい』と採用担当者に思ってもらうことができれば、記事執筆の実績やらなにやらは不要とされるわけです!

相手の要望に答える形で、応募文書を作成した。

要するに、やったのはこれだけです。
その直前までの応募では一方的にテンプレ的な応募文を送りつけていました。

「作家だぞ! 記事を書かせろ!」

もちろん実際にはもっと丁寧ですが、受け取り手にはこれくるい傲慢な奴に映っていてもおかしくはありません。
恋愛で例えれば、「俺様の職業は大手ITのコンサルだぜ! そして俺様の特技はーー」みたいに自慢しかしないタイプの人です。
どれだけハイスペックでも彼女できない典型例ですね。

応募文書を送る段階においては、お客さまは採用担当者だったのだ! くわばらくわばら。

というわけで、めっちゃ相手を意識して応募文書を書いたところ、ぽんぽんと契約ゲット。なんだかんだでテストライティングの参加券をつかんだのでした(単価も1円越え!)。

書いて見ての感想は、また次回。ありがとうございました。

最後の宣伝は今日もやりますね。よかったら見ていってね!

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