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オリンピックだ、お祭りだ。選手入場が大好きだ。

東京オリンピックが始まった。オリンピックは開会式というか、選手入場が好きだ。世界中の人々を一気に見ることができる機会ってそうそうないと思う。

各国の選手が入場する際にアナウンスされる国名だけでも興味深い。聞いたことがあるような、ないような国名、聞いた覚えがない国名。テレビでアナウンサーが読み上げる国名を復唱しても、10分後にはすっかり忘れて、言えなくなっている国名がある。日本人からしたらランダムにカタカナを並べたかのような国名は全然覚えられない。聞いたことがない国の中には国名が変わった、というのもあって、その理由がどこかの国から独立したという場合もあるけど、「国王が変えた」だったりする。へー、そんな国あるんだ。今の日本じゃ考えられない。国の事情はそれぞれなんだな。

選手たちの衣装もいい。スーツ、ジャージ、民族衣装。各国、色の組み合わせが独特だったりして面白い。民族衣装は凝った柄の刺繍やら羽の飾りやらで、きっと日常的には着ていない衣装も多いのだろう。ここぞという時の伝統的衣装を身に纏って、世界的お祭りが彩られている。目が楽しい。

日本のどこかの県くらい面積の国から来た、人口数十万の代表として数人で来た選手団を見ると、もうそれだけで感動する。練習環境が先進国のように整っていない中で代表になれたのか、と勝手な想像をしては、ここまでよく頑張った!!と称えてしまう。女性選手の割合が低い国があると、女性が生きにくい社会の中でよく代表を勝ち取ったね!!と、これまた勝手に想像する。もしかしたら全然違うのかもしれないのだけど、自分で作り上げた感動ポルノを脳内再生しては涙しそうになる。他国の本当の様子なんてほとんど知らない。

ほとんど知らないけど、他国に関心が全然ないわけではない。アナウンサーが各国の情勢を簡単に紹介してくれると、知らないことばかりで小さい驚きがたくさんある。紛争が起こっている国とか、ここ数年経済成長が目まぐるしい国とか、4年に一回(今回は5年ぶりだけど)世界をざっと知れる。今思ったのだけど、世界地図を手元に置いて入場を見ればよかった。どんな位置の、どんなサイズの国か確認しながらの方がテンション上がっただろう。

世界中から人が集まったからと言って世界が分かるわけじゃない。オリンピックって、スポーツ界のトップたちだから、その国の平均的な市井の人って感じではないんだろう。でも、選手入場で見られる各国のお国柄というか、国民性が垣間見えて、旅行せずともその国を感じ取れる。旅行はその土地に行くことだから、今回は旅が来てくれて旅来か。なんかつまらないワードだけど。旅の輸入の方がいいか?

毎度、オリンピックが始まるまでは白けているのに、始まったとたん、気分が高揚する。開会式前に始まっていたソフトボールで未だに上野選手がピッチャーで活躍してる姿を見て感動した。アラフォーの星、かっこいい。

多くの試合が無観客とはいえ、祭りが始まった。世のコロナの閉そく感をオリンピックで打破できますように。

そういえば、開会式のまえに牛角で焼肉を食べてきたのだけど、牛角のトイレに入ったら北島三郎の『まつり』がかかっていた。お祭り気分を盛り上げる、最高のタイミング。牛角最高。

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