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まずは日雇いで働くことにした

母宅での居候ライフは3週間経った。相変わらず主婦業に勤しんでいる。

でもそろそろ仕事をしなければ。いくら慎ましく暮らしていてもお金はかかる。別居後夫から生活費を貰えていないし、ろくに貯蓄をしてこなかったから早々に現金が底をつきそうだ。

さて、どう働こうか。

中学生の娘は不登校なのだけど、母宅で留守番をさせておくのは気が引ける。人通りのない薄暗い土地に、空き部屋が多い築43年の集合住宅、近くにはゴミ屋敷、私と同世代であろうおじさんが昼間、片手に缶コーヒー、もう片方にたばこでふらふらしている環境では、可愛い娘を留守番させられない。娘自身も留守番に不安そう。

娘を一人にしないよう、母の仕事が休みの時に私が働きに行くことにした。母は不定休なので、私は日雇いがよさそうだ。求人サイトを見てみると、日雇いの仕事は派遣会社に登録すると得られそうだ。ネットで派遣会社に登録することにした。

ネットで簡単に登録できるかと思いきや、思ったより手間がかかった。日雇いの派遣だと特に。身分証明書のほかに、夫の昨年の年収が分かるものや自分の源泉徴収票も必要だった。何日かかかってやっと登録できた。登録後、自宅に届く書類があって、それを手に仕事に行くらしい。自宅に届くということで、頃合いを見計らって50キロ先の自宅にとりにいかなくちゃ。コンパクトカーなのに燃費がいまいちな車に乗っているから、ガソリン代がかかって参る。

いずれは定職に就こうと思う。定職に就く前の日雇いバイト。家業以外で働きに出るのは8年ぶりか。今まで家業の手伝い程度の働きだったから、日雇いのバイトは社会に出ていくためのリハビリのようだ。慣れない環境を何度か経験して、社会に体を慣らしていく。通勤する感覚、新しい人間関係の空気。別居してから2回ほど、長女が働いているパン屋さんにバイトに行って、その感覚をちょっと味わてきた。おばさんになったからか、新しい環境で働くのは思った以上に疲れたのだけど、何とかなりそうな気がする。

社会に出ていく不安はあるが、夫の稼ぎに頼らず自分で経済的自立をすることが楽しみだ。自分で稼いで、どう使い、どう貯めるか自分で決められる。不登校の娘との関りを考えながらいいバランスで働いて、日々慎ましく、ときどきお出かけ。今まであまり旅行とかしなかったけど、ちょっとずつでも貯金して娘たちと旅行に行こう。

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