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洗濯物を畳んであげても感謝しない娘に育てた私の反省

長女は19歳で、食品関係のお店でバイトをしている。一人暮らしはしていない。住所は私たちと一緒で、近所に住む彼氏のアパートで半同棲をしている。

朝6時半、娘は彼氏のアパートからいったん帰宅し、作業着を着て出勤する。午後帰宅して作業着などを洗濯する。日によっては私が洗濯をする。乾いたら私が畳んで、娘の部屋に置く。

数日前まで洗濯し畳み、部屋まで運ぶことに私はムカついていた。都合よく使われ、感謝もされない。私が時々乗っていた娘の自転車を彼氏にすっかり貸しちゃって、割増しでムカついていた。誰か使っているかとか、貸してもいいかとか、ひとこと言って欲しかった。そもそも彼氏、車も自転車もなかったけど何か月もそれで生活してたんだし、わざわざ借りなくてもいいじゃん。乗りたければ自転車くらい買え。

子育てなんて良くも悪くも思ったようにいかないのが当たり前。とは思いつつ、家族を、感謝することなく都合よく使うようになるとは、残念でならない。家族にはそうだけど、仕事は真面目。高校生の時からバイトへの態度は誠実で良く頑張っているように見える。その点は一安心。

そんな子に育てた覚えはなくても、家族を大事にできない人間に育てた一端を担ったのは私だ。反省を大いにしている。娘が幸せを感じさせられるような子育てをしてきたかと問われたら、胸を張って「YES」と言えない。イライラをぶつけてきたし、娘の気持ちをないがしろにしてきたことも多々ある。娘の気持ちより自分の気持ちばかり優先してきた。見事に家族を蔑ろにしてきた親の背中を見て育った結果だろう。

振り返れば振り返るほど、娘には申し訳ない子育てをしてきた。娘はもう社会人。私が今更子育てだと世することはない。ほぼうちに住んでないし、洗濯ものを畳み部屋まで運ぶことくらいしか、娘にしてあげられない。申し訳なかった旨を伝えたり、応援の言葉をかけたりすることはできるけど、日常的にしてあげられることは、最早そのくらいしかない。これまでの償いとして、今のような生活が続く限り娘の服を洗濯し、畳み、運ぼう。

もし娘が子供を持つようになったら、私がしてきたような子育てをしないよう、且つ「そんな子育てでも立派社会人になってくれた、ありがとう」とメッセージを添えつつ、子供の気持ちを優先した子育てを、と伝えたい。

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