愛知県大村知事リコール不正署名事件の黒幕は誰か

愛知県大村知事リコール不正署名事件で、リコール運動の田中事務局長(次期衆院選に日本維新の会公認で立候補予定だった)がついに逮捕された。家族が気の毒だなと思いきや、妻と次男も逮捕されたというから実に呆れた。もう一人の逮捕者も日本維新の会愛知5区支部の会計責任者だという。

そもそもが、維新の吉村知事がエールを送り、虎の門言論人らが応援し、まるで維新のための維新によるリコール運動のようだった。私は去年の時点で、この運動には賛同できなかった。メンバーがあまりにも露骨すぎたからだ。まあどうせ身内だけで盛り上がって、大した数は集まらないだろうと思っていたら、かなり集まったというので、不審に思ったらこんなことになった。

いつも思うのだけれど、数人いれば、悪いことを止める人間がいても良さそうだけど、類は友を呼ぶというのはこのことか。リコール運動の中心人物となった言論人たちは、私は関係ないと梯子外して逃走中。不正を知っていなかったとしても、お辞めくださいリコールの会のホームページに載り、本まで出版しておいて、関係ありませんはあまりにも無責任だ。実に薄っぺらい。

リコール署名を応援していた人たちの中には、信じたい気持ちと、今までの自分を否定できない気まずさから、田中事務局長が逮捕されてもまだ、大村知事側の工作のように言っている人がいるけれど、そこまでいくと、カルト信者と同じ。迷惑だからそういう人たちは、日本のためにならないので政治には口を出してもらいたくない。

なんだそうだったのか。すっかり信用していたが騙された!←こう言う事はちっとも恥ずかしいことではない。
現実を受け入れる勇気は大事だ。

中日新聞の報道によれば、高須氏の秘書が押印のない大量の署名に指印を押す不正に関与した疑いがあることが分かった。記者もピンキリで、有能な記者はかなり有能だ。余談になるけど、私も記者をやろうかと思ったけど、親しい人から「向いていない」と言われた。

高須氏の秘書が関与、ここでまた一歩前進した。これでも大村知事側の工作だと陰謀論を無理に言い続けるなら、もはや正常な神経はしていない。

では高須氏は知っていたのか?あくまでも私個人の推測にすぎないが、知っていたのではないかと思う。ただ、高須氏自らわざわざこのような犯行を考えるとは思えない。信用できる人物から、これはグレーだから大丈夫だと言われれば、信用してしまうだろう。そう考えると、高須氏はある意味被害者でもある。

では黒幕は誰か?大村知事ではないだろう。

信用できる人物とは誰なのか。そう考えると、全てのつじつまが合う。普通に考えたら、人は、何でもない一般人の言う事よりも、政治家のような有力者の言う事を信用しがちだ。ちなみに高須氏は「河村市長の正体がわかって嫌になった。」と絶交もしている。

これは元々、昭和天皇と日本を想う純粋な署名活動ではなく、政治的思惑が絡んだ政治運動だったのだ。

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