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「大会実績」は果たして必要か?

ベストボディジャパン、JBBF、FWJ(旧:NPCJ)、Summer Style Awardなど

様々な団体によって、ほぼ毎月行われているコンテスト。

(現在はコロナウイルスの影響により開催されていません)


ここ4~5年にかけてのフィットネスブームに伴い、開催団体も増え、競技者もかなり増加しました。

そのため「大会実績」を持っているトレーニーが増加、そのトレーニー達が大会実績をプロフィールに添えてジムを開業している例を、特にSNSでよく見ます。

今日はその「大会実績」について、私なりの意見を述べていこうともいます。


1.「大会実績」は誰が見るか


これは言うまでもなく、そのジムに通おうか悩んでいるお客様が見ます。HPで料金やアクセスを調べ、トレーナーの情報も少なからず見るでしょう。

もし、この記事を読んでいるあなたがお客様だとして、そのトレーナーのプロフィール欄に

「2018 (団体) 〇〇Challenge Cup Physique novice +175 優勝🥇」

「2019 (団体) 〇〇classic  Physique open +175 4位」

と書いてあった場合、どう思いますか?


「あぁ、このトレーナーは実績があるんだな」

と思う方もいらっしゃると思いますが、大半の方はこう思われるのではないでしょうか。



「凄いのだろうけれど、よくわからない」



いくら人気が出てきたこの業界とはいえ、まだまだボディビルやボディフィジーク、スポーツモデルのコンテストの周知はされていません。それなのに大会実績を堂々と記載したところで、「ふーん」の一言で一蹴されてしまうでしょう。



2.「大会実績」を公開するタイミングを考える


上述のことから、お客様の関心を引くうえで大会の実績はそこまで大きな影響を与えないと考えています。

「では、一生懸命トレーニングを重ねて、辛い減量を乗り越えて掴んだ名誉は無駄だというのか!」と言われるかもしれませんが、決してそうではありません。むしろ、努力を続けること自体が素晴らしい結果であり、その証拠こそが大会実績であるので、否定するつもりは一切ありません。私も大会で勝ちたいがために週5でトレーニングしているのですから。


私は大会に出ていることやその経歴については、お客様にご入会いただいたのち、徐々に打ち解けて行ってトレーニングが慣れてきたころの話題の1つとして活用しています。

そうすると、それまでの結果に「トレーナーの質」という概念が根付き、長くご契約いただけることが多くなりました。もちろん、一概にこれに当てはまるというわけではありませんが、前述の例を踏まえると最適な活用法だと思っています。


また、パーソナルジムといっても一般のクライアントが対象ではなく、そもそも競技をしている・視野に入れている方を対象にしたジムであれば、集客の一環としては大会実績は良い意味をもたらします。


3.まとめ

繰り返しになりますが、大会に出ている・実績をすでに持つ方を否定するつもりは一切ありません。

ただ、大会実績に身を委ねてトレーナーとして活動するには限界があります。一般のクライアントのボディメイクと我々トレーニーが行っているボディメイクは同じことであり、違うものでもあります。

前回の記事「パーソナルトレーナーの現実とは」でも記載していますが、経験に全てを任せた指導は本当の指導でありません。詳しくは前回の記事をお読みいただければと思います。


※全ての記事はあくまで私の個人的な意見です。



今年は開催されるか分からない状況ですが、もし開催されるとなれば私も出場する予定ではあります。名誉のためではなく、自身の成長の証明のために。


トレーナーたるもの、常に己を磨き続けるべし!



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