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【読書】スマホ脳を読んで思ったこと。我々スマホ脳の使い方を考える。

本を読んで思ったことを綴っています。今回は「スマホ脳」を読んで、スマホ脳になってしまった我々は、この脳をどう使っていくべきか考えます。

■タイトル「スマホ脳」

読んだ方も多いのではないでしょうか。精神科医アンディシュ・ハンセン先生の著者です。

スマホが脳に与える影響、スマホ依存の問題、スマホ依存を作り出す現代社会のシステムが、科学的に論じられています。

インターネットが出現してからの社会の変革は、人類史上例のないスピードであり、人類の進化のスピードが全く追いついていないと。そのために、社会の発展が、逆に生きづらい世の中を生み出しているということです。

また、どのように対抗すべきか、という事も書かれていますので、スマホやSNSに疲れてしまっている方はぜひご一読ください。

■新情報を得るとドーパミンが出る


私がこれを読みながら考えていた事は「とはいえ、すでにスマホ脳になってしまった我々現代人は、この脳をいかに扱っていくべきか」という事です。

そのヒントとなるのが、「人間の脳は新しい情報を得るとドーパミンを出す。」という話。常に新しい体験や環境を求める欲求は、生存確率を高めるために脳に備わっている原始的な機能なのだそう。

そして、その欲求に対して、インターネットが新しい知識や情報を運んでくる。これでネット依存の完成です。

ネットのページの内容に夢中なのではなく、次のページを見たいという欲求、つまり読みながらもすでに次のページに夢中になっているらしいです。

■読書にも通ずる「知識への欲求」

新しい知識を求めることは、本来悪いことではありません。本だって、そのために読むわけですし。ネットも読書も変わらないではないか、と思うわけです。

新しい本を買った時の期待感はすごい。むしろ買った瞬間が一番楽しいんじゃないか。そんな気持ちも何となく分かりますよね。読んでいる時に、次は何読もうかなんて考えてる時もありますよね。

悪いことではないんですけど、問題があるとすれば、ネットの記事も本も、知識や情報を得たいってところで終わってしまって、「使う」というところまで考えが至ってないことなのかなと思います。

■本の読み方

私は本を読む時に、いつも心に留めている言葉がありまして、それはブルース・リーの言葉で

「1万種類の蹴りを一度ずつ練習した男は怖くない。1つの蹴りを1万回練習した男のほうが恐ろしい」

というものです。

本を1万冊読んだ人はそれはそれですごいですけど、1冊を1万回読んでとてつもなく語れる人はもっとすごいと思っています。

この気持ちで読むわけです。一字一句読みこむというわけではなく、読んでいる時に自分が何を思い出したり感じたり、考えているかに意識を向けることで、何かを得ようと心がけています。

実際には、何万回も読める運命の本とは、それなりに読まないと出会えないとは思いますが、1冊から多くを読み取ろうとすることが、「良い脳の使い方」だと思っています。

■スマホ脳の使い方

このインフォデミックな時代で、少なからずスマホ脳になってしまうのは、仕方のない事のような気がします。

そんな我々のスマホ脳に必要なものは、誰でも大量の情報を簡単に得られる時代だからこそ、1つの情報から「深く考えて」「自分のものとする」能力ではないでしょうか。

さらに、それを自分の言葉で伝える能力も備われば、強力な武器になるでしょう。

ネットの記事や、読書に限らず、日々の体験すべてを「考える機会(チャンス)」として捉えていけば、スマホ脳だったとしても、素晴らしい能力を発揮できるのではと思います。

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