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30代で心筋梗塞になった男の体験 5 カテーテル検査編

30代で心筋梗塞になった私の体験を綴っています。同じような事が起こった人の参考になるように。健康な人が増えますように。

カテーテル検査を受ける

3日目に心臓カテーテル検査を受けることになった。実は以前にも受けたことがある。もともと心臓の冠動脈に病気があるからだ。20年ぶりである。

カテーテルは1時間程度の検査である。部分麻酔でできるため、体への負担は少ない。私の場合、右手の動脈から血管を通って、心臓の冠動脈の状態を検査した。

検査中は意識があるため、医師の言葉が聞こえてきた。うまくいっているようだが、想定外なこともあったようで、1時間半くらいかかった。痛くはなかったが、体内を何かが通る感じがするので違和感はある。さすがに1時間半は疲れた。

しかし20年前はもっとしんどかった覚えがある。医療の進歩を体感した。

カテーテル検査の結果

結果は、20年前から変化していなかった。冠動脈は3本あるが、そのうち2本に血が流れていないような状態だったらしい。

20年前、検査結果を受けたときは「様子見で」となり、手術はせず、投薬治療となったが、今回は、

「心臓バイパス手術もしくはステント手術が必要」との所見であった。

同じ病状にもかかわらず、所見に随分と差が出たものである。

冠動脈が詰まると、他の血管が発達してそれを補うようになるらしい。20年前は、まだ高校生だったこともあり、大人になるにつれ、そういった血管がより発達してくる可能性があるということで、手術を見送ったようであった。

実際、自分の血管は、詰まった箇所を迂回するように細い血管が発達していたため、心臓は拍動を止めることがなかった。

細い血管たちよ、ありがとう。そしてごめんなさい。ジンをウォッカで割ったり、酒を飲みながら風呂につかって「いい湯だな」とかやってました。死ににいっているようなものである。さぞ心臓は言いたい事があっただろうに。

今後の治療方針

とにかく、今後の治療方針がこれによって決まった。

バイパス手術にするか、ステント手術にするか、医師はかなり悩んだようだった。

この2つの違いは、簡単に言うと、バイパスは開胸しての大手術、ステントはカテーテルでサクッと終わる手術である。

最終的な判断は「心臓バイパス手術」となった。





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