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【読書】「儲けのしくみ ビジネスモデル50」を読んで思ったこと。稼ぎたい人に伝えたい、これからのビジネスモデル。

本を読んで思ったことを綴っています。今回は「儲けのしくみ 50万円からできるビジネスモデル50」を読んで、自分の力で稼ぐ方法を考えます。

■タイトル「儲けのしくみ 50万円からできるビジネスモデル50」

ビジネスモデルを50例紹介している本です。著者は酒井威津善氏。

ビジネスモデルには公式がある。その公式に当てはめれば、ビジネスを考えるということは決して難しいことでは無いと説いています。

実例を読むと、確かにビジネスというのは簡単に成り立つのだなと感じさせてくれます。

■副業で稼ぎたい人にありがちなこと

これを読みながら、こう思いました。

これを読む人は、きっと儲けたくて、何かビジネスを始めたい人だよな

儲けたい、何をしていいか分からない、仕組みが知りたい、と。主観ですが、今の世の中私はこのような人が潜在的にすごく多い気がしています。

そのような人は、稼ぐ方法や副業を熱心に調べたり考えたりしながら何もしていません。気持ちはよく分かります。

この本では、ビジネスモデルは誰でも生み出せると説いていますが、本当に自分でビジネスをやった事が無い人は、ビジネスモデルを学ぶ前にやる事があるのではないかと思うわけです。

■これまでのビジネスモデルの限界

ビジネスとは「社会の課題やニーズに応えること」と説明される事が多いです。確かにそれは正しいです。

しかし私は、この「課題、ニーズに応える」ビジネスモデルは限界を迎えていると感じています。

それは「個人レベルで解決できる社会のニーズはほぼ応えられていて、リノベートを繰り返し解決され尽くしている」と思っているからです。

クラウドファウンディングを見ているとよく感じます。様々なニーズに応えるためのリノベーションに溢れかえっています。

また、そう思ったきっかけがあります。以前は私も、まだ気付かれていない世の中の課題は何か、まだニーズが満たしきれていない市場はないかと日々考えていた時期がありました。

そんなある日、子どもが私の付箋を勝手に使って、メチャクチャに貼っていた事がありました。
アートな出来栄えだったので、額に入れて飾ることにしました。(写真が実物)

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私にとっては、付箋がアートになる、というのはとても新鮮で、ぜひ世の中にこの素敵なアートを広めたいなと思いました。

しかし、少し検索しただけで、付箋アートという世界が既に存在し、とてつもない作品がたくさんあることを知りました。

この時私は、「自分が思いつく限りの事で、この世の中に存在していないものはもう無いな」と悟りました。実際にはあるのでしょうが、それに気が付ける確率はかなり低い。

ニーズや課題を見つけるのは、簡単ではありません。

■アート型のビジネスモデル

では、どうすればよいか。

ひとつ思い付くのは、アート型のビジネスです。ミュージシャンとか芸術家のような。これらは、ニーズがあるものをやる、というより、自分が良いと思うものをやる、という事が根本にあります。

自分が良いと思うものをやった結果、「共感」や「感動」を生み、それに対して人々はお金を払う。これでビジネスとして成立している。

ニーズに関係なく、自分が良いと思う事をまずは実行する。その結果、「ファンが求めているニーズ」が分かったり、自分の信念に沿って行動し続ける姿にまたファンが増えたりします。

■これからの時代に必要な能力

このアート型のビジネスモデルを実行するために必要な能力は「自分を知る力」と「発信力」だと思います。

自分のやりたい事はそもそも何なのか、何を信念として行動するのか、絶え間無い自己省察によって、自分を深く知り続ける必要があります。

また、自分の行動を発信する能力。いかにして共感してもらえる人々に届けるか。何もしなければ、今の社会では、よほど運が良くなければ勝手に広まる事は無いでしょう。

YouTuberだって、自分がやりたい事をやって、発信する力に長けている人が人気ですよね。

■稼ぎたいと思ったら、稼ごうと思わない事

自分の力で稼ぎたい、副業で収入を得たい、と思っているのに、なかなか行動できない人は、今回紹介したようなノウハウ本を手に取る前に、そもそも自分は何をしたいのか、という点を深く考えてみてください。

稼ごうと思うと、身動きが取れなくなります。稼ぐ、という視点をまずは捨てることです。

そして、これがやりたい!と思う事を実行し、発信してください。SNSなどでもよいと思います。くれぐれも、稼ごうと思わず、発信してください。たくさんの人に届くように工夫してみてください。

ビジネスとは、お金を得ることではなく、人に何かを与える事です。

ギブアンドテイクのギブから始める。

ぜひ試してみてください。

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