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日本市場:テンバガー銘柄の探しかた/仕手株の見分けかた🍒【TradingView+バフェット・コード】

投資家なら一度は聞いたことがある「テンバガー銘柄

株価が10倍かそれ以上になる株式銘柄のことです。
みなさんも一度は乗れたことがあるでしょうか?
100万円の投資が1000万円になるという夢みたいな話です。

❑ テンバガー銘柄の特徴(優良企業)

優良企業で株価が10倍ほど上昇していく会社には特徴があると言われています。政策金利や為替などの相場環境の影響もありますが主には

1)世の中の流れに乗っている企業
2)他社と差別化ができている企業
3)好業績が長く続いている企業

が挙げられます。

 2012年以降に株価が10倍以上になった優良企業は20以上

・東京エレクトロン(10倍)
・エムスリー(11倍)
・オービック(11倍)
・レーザーテック(86倍)
・MonotaRO(17倍)
・ダイフク(14倍)
・神戸物産(50倍)
・TIS(10倍)
・コーエーテクモHD(11倍)
・GMOペイメントゲートウェイ(23倍)
・朝日インテック(14倍)
・日本M&Aセンターホールディングス(12倍)
・東映アニメーション(16倍)
・ゴールドウィン(11倍)
・三井ハイテック(18倍)
・JCRファーマー(10倍)
・ベネフィット・ワン(19倍)
・日本電子(12倍)
・電通国際情報サービス(11倍)
・ジャストシステム(14倍)
 :
優良企業が多いです。
他にも結構あります。
中には「?」と思う企業もあったりしますがそれは別理由の銘柄です。

❑ テンバガー銘柄の特徴(仕手株)

優良な企業がテンバガー達成するいっぽうで、財務状況も悪くて過去決算も悪いのに急騰する企業もあります。これらの多くは仕手株(シテ株)と呼ばれるものです。時価総額が低く株価を操作しやすい企業が狙われます。そのような銘柄の多くはツイッターや株式サイトで情報が流れ、個人投資家達が群がって買うことで価格が上昇していきます。

仕手とは?
株価を操作しやすい低位株に狙いを定めて株価を吊り上げ、短期間のうちに膨大な利益を得ようと投機的な売買を行うグループを「仕手筋」と言います。仕手筋には医師や会社経営者、政治家、宗教団体など様々なグループがいますが株式投資のプロ集団。仕手筋が介入している銘柄が仕手株(シテ株)と呼ばれ、巧妙な手口によって相場が意図的に作られます。

特徴としては次の様な企業が多いです。

1)時価総額が500億以下の比較的小さい企業(諸説あり)
2)低水準の株価で推移している企業(超低位株)
3)SNSや株式サイトニュースに取り上げられられる話題性のある企業
4)株式発行枚数が少ない企業(新興企業は狙われやすい)
5)オーナー企業で社長の保有株数が多い企業

なぜ短期的にあれほど上がるのでしょう?
仕手筋が事前に株価を操作し目立たせて株式サイトニュースに載るように仕向けたり、それをツイッターや掲示板などのSNSで煽る手口があります。

 チャート出来高をよく見ていると、1年〜数ヶ月程前から仕込まれていることに気づく

数ヶ月前から時々、出来高が増えて株価も上がっていたりします(仕手筋の仕込み時期)。冷まし期間を混ぜて何回か繰り返し、ある時 急に大きな出来高をつけて株価も大きく跳ね上がり(仕手筋の最終仕込み)株式情報サイトのは出来高上位ランキングなどにも掲載されます。
同じ頃、仕手筋メンバーがツイッターや掲示板でその企業の噂を流します。無知な個人投資家はそれを聞きつけ信じこみ、企業分析もせず大量に買い漁ります(イナゴタワーが完成していきます)
大事なお金なのに他人が煽るツイッター情報だけで買う意味がわからないですが情弱な個人投資家は信者(養分)となってしまいます。仕手だと気づいていて参加するプロもいます。お祭りみたいな感じです。運良く乗れると短期間で美味しい思いもできますが、行動が遅れると大変なことになるので難易度は高めです。

仕手化イメージ

仕手筋のメンバーは煽り続け、株価が十分に上がった頃に売り逃げ開始します。この時はまだツイッターで「まだまだこれから」「来週も期待」と情報を流していきます(売り切れていないから)。そして個人投資家の「買い注文」に売りをぶつけて売り抜けます(そのため煽り続けます)。その後は暴落しストップ安も出てチャートは崩れます。株価は戻ってきません。
株価が信用規制が入ったり、売り禁になったりで、1〜2回反発はありますが、その頃にはあれだけ煽っていたツイッターも話題に出さなくなります。個人投資家はその人に「まだ持っていて大丈夫ですか?」「来週は上がりますか?」と聞き続けますが『株式投資は自己責任』です。

マネーゲームですからうまく乗りましょう。

❑  テンバガー候補に投資する際の注意点

超低位株(クソ株:業績も悪く仕手されやすい株)かどうかを見分けましょう。買う前にまずその銘柄が低位株よりも質の低い「超低位株」なのかを確認します。どちらも時価総額が低いため急騰しやすいですが、超低位株が悪決算を出したら目も当てられません。即下落する可能性もあります。手仕舞いも素早く行い短期間で処分しましょう。さもなくばこの様なチャートで損失肥大します。

仕手筋の入ったチャート
ホープ(バフェットコード)

ROE:−310、破綻危険度:−20、自己資本比率:−334.7%
セグメント売上(左)は好調に見えますが、利益は大幅マイナスです。

ホープ/セグメント売上(バフェット・コード)

グレイステクノロジーも仕手株でしたが、上場廃止となりチャートは見れません。(グレイステクノロジー上場廃止、架空売上の自転車操業が破綻)
MINKABUのページではまだチャートが見れるようです。

MINKABU(https://minkabu.jp/stock/6541/chart)

仕手銘柄かどうか判断するためには4つの情報を確認しましょう

1)同業界の株価を確認する
2)過去の決算状況を確認する
3)財務指標で営業利益やROA・FCFを確認する
4)根拠のない出来高増・株価上昇が起きていないか確認する

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