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情報発信の多さは、発信のしやすさで決まるよね。届けたい人に届ける工夫がいるよね。という話。

大学のような大きな組織では「セキュリティ」を重要視するあまり、便利さが犠牲になっている。

例えば、学会で研究結果を発表したり、論文が雑誌に掲載されたことを大学のツールを使って発信する場合以下の4つが必要である。

Wordファイルにまとめて部門に提出
Excelファイルにまとめて学部に提出
研究者総覧を更新(web大学のシステム)
自分の研究室のHPを更新(web大学のシステム)

学部に提出するものは教員評価に使用されるので発信とはまた別だが、まぁScopus見てほしいというのが本音だし、あまり評価に反映さえれているようにも思えない(これにつては別の機会に)。いずれも大学から発行されているIDとパスワードを使って大学のシステムにログインする必要があり、非常に面倒である。面倒ゆえに更新漏れがあり、たまたまそのページを閲覧した人には、あまり活動していない印象を与えてしまう。

同じ情報をたくさんの場所で公開するためには、公開手順が簡単である必要がある。それか、専用の人をおくかどっちか。片手間にやるには重すぎる仕事になっているということだね。

これらのHPにはもう一つ大きな問題がある。スマホ画面に対応していないことである。今年度、大学のHPはスマホ対応するようにリニューアルされた。とても見やすくなったので見てほしい。

高知大学を受験するであろう高校生はスマホで情報を検索する。しかしながら、上記のHPはスマホで閲覧するとあまりにも文字が小さく、色々なページに飛ばされまくる。PCなら、クリックと新規ウィンドウの繰り返しがそれほど苦痛ではない(場合によってはわかりやすい)が、スマホでは苦痛である。むしろスクロールして大きな文字やアイコンが出てくる方がいい(これはPCでは苦痛だよね)。

これらのシステムに比べて、簡単に更新でき、スマホで閲覧しやすいキラーツールがある。TwitterとInstagram

正直、他の大学や研究機関が我々の業績について調べるときはScopusやSciFinderの情報を閲覧することもできるし、情報リテラシーもあるので、たくさんのHPを更新する必要はない。

受験生が大学の情報を検索するときはスマホを使う。研究成果は二の次に来るかもしれないが、活動自体はスマホで閲覧できるようにした方がいいだろう。そういう意味でYouTubeチャンネルを更新したのはとてもいいと思う。更新のしかたは悪かったと思うけど、これもまた別の機会に。

あと、高知病院附属看護学校と高知学園短期大学の講師をしてわかったんだけど、思った以上にPCを持っていない家庭は多い。自分はPCを使えないけど、子どもは使えた方がいいと思っていても、実際にPCを買うかというと「使い方がわからない」という理由で買わない。買わないと使い方わからないんだけどね。

そんなわけで、「労力」「届けたい人に届く」の2点でSNSを使うか、専門の人をおくかどちらかが必要だと思う。

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